良いことばっかや ない けどねっ～

　電車に乗り込んだ時

　　　　おじさんが居ると　少し　ドキッとする

私が見かけるおじさんは　なんでかな？

　　　　何時も真ん中　まん　真ん中で座ってる

視線が泳ぎまくってる

心の声は・・・・たぶん

　　あれ　なんでや　なんでや　おんなしか乗ってこ～へんやん
　　　　　あれ　あれれ　なんでや～　けったいやな～

駅で止まるたんびに
　　　　　　　　　乗り込んでくるのはおなごばっかやで

視線を泳がすのに疲れ果てて　こんどは　腕組んで　足組んで　目を閉じる

その様が可愛くて　おかしくて　私はガン見してる

確信犯のおじさん

何故か私が見かけるのは優先座席に座ってる

端っこに座ってて　乗り込んでくるお嬢ちゃんを伏し目がちにガン見してる

おなごには興味無し

視線かすりもしない

それか酔っ払いのおじさん

グズグズひとり言　聞こえよがしにつぶやいてる

駅で乗り込んでくるおじさん

まず　ギョとした顔をする

　　げっ　なんでや　おんなばっかやん

　　　　あれ　　あれれ
　
苦笑いしながら　女性専用車両って気づく人

怪訝な顔しながらも　座る人

　　　　
時々　
　　　そんなおじさんに声をかける勇気ある人を見かける

　　小声で
　　　　　　ここは女性専用車両ですよ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　って言ってるんだと思う

慌てて　小さく会釈して隣の車両に移動するおじさん

　　見てて微笑ましい　

小さな会釈を素敵だな～って
　　　　　　　　　　　　　　何故かこの国は良い国だって大袈裟に想う

憮然として　ドカッとツカッと大股で出て行くおじさんが殆どだもん

通勤時間の密かな楽しみ

こないだ　

つり革にある手をガン見してしまった

小指が無かった

　　真隣のおじさん

顔を見るのは失礼だよ
　　　　　　　　　　見たらあかんよ
見たら　アカン

　　　　そう想いながらも私は我慢出来ない

目一杯にさり気なく　さり気なくをどうか完璧にと願いながら　視線をずらす

如何にもって風や無い　普通のおじさん

過去があるのね　きつい過去なのね

堅気になったのね　今から仕事なのかしら・・・etc.etc.

妄想が溢れ出す　私

気がつく

右手の小指
　　　　　　あれ？　右手

普通　左手や無いのん？　ぎっちょなん？

妄想が止まんない　わたし

最寄りの駅で降り際に　再度　再び　顔を見る　さり気なく　さり気なく

　　　解んない　解らんよな～

妄想終了

　　　　普通のおじさん

私も普通のおばさん

　　　過去は見えない　解らないってのが当たり前

透けて見えたら怖い　怖い　恐ろしい

そんなもんだよね　ってｎ

電車は楽しい
　　　　　　　　通勤が楽しいって素敵だ

マジ　そう思う