夢見るオバハン

窓を全開して部屋に風を通す

たなびくカ～テン

あ・・・えぇ感じ・・・

ほころぶなんか

風呂上がりの自分の匂い

好きなシャンプーの香り

あ・・・なんか・えぇ感じ

風が少しだけチメタイ

あ・ほんまに・・・えぇわ～ん

ちっこいこんな事が積み重なって日々おだやかであって・・・

あ・えぇ感じって毎日を過ごせて行けたら

　　　あ・・もう・ひとりでもえぇかな～って・想ってみたり想えたり

諦めは穏やかでじんわり沁みていくもんなんかな・・・

じんわり・深くしみ込んで

気がつくともう変わってしまってるんかもね

歳を重ねると夢見るだけで疲れてしまう

経験は甘くない

夢はアホのまんまでしか見れないんかも

風が孕んだ私の溜息は深くて重い

孕み切れない風が床にポトンとこぼしてしまう

また　・　それを拾って呑み込んでしまおうって想う

諦めが悪いのが私だもん

ジタバタ・まだ出来るから

往生際の悪さを見せつけてあがいてみよう

かっこ悪くてなんぼのもんじゃいや

こんな午後

後　何度　味わえるんかな