・・・ランチデート・・・

苦手です

昼間の待ち合わせ程苦手でめんどくさくて面倒なものは無いと想います

髪を洗い…身体に何時もよりも丁寧にローションを馴染ませる

化粧ののりが気になる、パウダーが馴染まない肌を呪って泣きたくなったりしてしまう・・・

上手に書けないアイライン・・・マスカラが下睫毛でカラマル・・・迫る約束の時間

忍ばす筈の香水も手が震えてつけすぎてしまう

迫る時間・・・夕べ決めてた筈の洋服が着てみるとシックリしない・・・時間が・・・

追われるように焦る、苛つく。地団太踏みたくなる・・・時間が迫る

案の定、ヤッパリ決まらない洋服・・・化粧が浮いてる気がして落ち着けない

挙げ句の果てに髪が決まらない、嫌な癖が直らない・・・焦る、体温が上がる・・・きつく香る香水

逃げ出したくなる、辞める、もう出かけたくない・・・焦る・・・迫る時間に疲れてしまう

何事も無かったような顔で向き合うテーブル

寝て無い男と食事をするのは苦手、口を開く、咀嚼する。ナイフを操る指先。気絶しそう・・・

汗で指先が滑る・・・落ち着きの無い私の視線・・・五感が全て汗ばんでるような感じがする

グラスに残る口紅の跡・・・昼間の酒はキツイ気がする

本音を上手に包んだ言葉のサザナミ・・・繰り返すサザナミ・・・打ち寄せられて砕けてく

カケヒキ・・・ツナワタリ・・・どっちが上手なんやろう・・・

雲に翳っていく窓辺・・・・時間がノロノロと寝そべってる

グレーの空、ワインのシミのウス紅イロ・・・

苦手・・・帰りたい・・・でももう少しだけこのままでも・・・・イイカモ・・・・

火照る頬・・・指先まで冷えてしまっている足先・・・・

帰らなきゃ・・・帰らなきゃ・・・送って・・・言葉が心の中で繰り返してる・・・