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画家 西野健太郎のアトリエ日記

ジャパンアートエキスポ出品作品1

2020年02月14日 | 新作、制作過程
今月末から開催されるジャパンアートエキスポに出品する作品を順番にご紹介します。

今回ご紹介する作品「命の光に包まれて」は、新緑の光に包まれた森を見上げた時に、5羽のフクロウの子供達が寄り添いながら好奇心を持ってこちらを見つめる様子を描いた作品です。

周りにはオオルリ夫婦やエナガの子供達も寄り添い、春の命の芽生えを祝福しています。

額には珍しい斧折樺(オノオレカンバ)の木を使い、新緑の明るい光を包み込むように表現しています。

この斧折樺は、幹が1ミリ太くなるのに2~3年かかるほど成長が遅く、繊維がきめ細やかで、”斧が折れるほど硬い”樺の木と言うだけあってとても固く、加工の際にジグソーの刃が数本折れてしまうほどでした。

この耐久性から“心が折れない”といった意味から縁起物としても珍重され、自然の中でも滅多にお目にかかれないとてもレアな木です。

横長の形に広がりがあり、新緑の光がキャンバスいっぱいに溢れる明るい作品です。



「命の光に包まれて」 (フクロウ、オオルリ、エナガ、原画)
アクリル、キャンバス、オノオレカンバの木、額装サイズ : 490×895mm