Bankの秘密基地

個人日記兼つれづれなるままに

カゴメ株主優待

2010年06月07日 | 銘柄研究


 カゴメの株主優待は自社製品だ。最低単位なんで1000株以上の株主と違って
見劣りはするが、内容は次の通り。野菜生活100オリジナル、黄の野菜、紫の野菜
Sweet Tomato、30品目の野菜と果実、野菜搾りトマトレモネード等の飲料6本。
サラダそうめん用トマトつゆ、トマレビ!豚肉となすのトマト味噌炒め等の惣菜
加工用ソース。飲み物はともかくソース類は使わないなあ。去年の下期にもらった
ソースまだ残っている。



 業績は前回レヴューした通り大幅な増益で終了した。一方で売上げは各セグメ
ントでみると軒並みダウンしているので健闘したといえるだろう。決算説明資料
は一応ダウンロードできるのだが、利益分析のための情報が少ない。飲料部門の
利益改善は不採算商品のカットによるものなのか原材料コストの低下なのかと
いった情報がないのでとりあえずコストダウンによる増益といってよいのだろう
か。新製品寄与率が高かったのではという見方もあるが、アナリスト説明会での
社長のコメントには従来製品とのマージンの差はないとの話なんでよくわからな
いというのが実情だ。



セグメントでみたのが上の表だが、飲料・生鮮・業務用での改善の一方で通販、
食品での悪化が見られる。このへんの分析をしたいところだが、為になる情報が
ない。利益分析を見ると売上げ総利益の改善で23.9億のプラスがあった一方
で、販促費が26億円の悪化、広告宣伝費が14.5億の改善となっており、
分かったような分からないような理由だ。粗利の改善がどうだったのかという
分析がほしいところだ。



 短信などを眺めていて気がついたことがひとつ。今回減価償却費が10億近く
減少しているが、営業利益段階でのプラス効果はここから出ている。前年との
営業利益の改善額が20億円なので利益改善の5割が減価償却費の減少で説明が
つくことになる。残りの10億の改善が気になるところだが、まあ広告宣伝費の
減少が影響していると考えてもよいだろう。さらに終わった期では減損損失とし
て13.24億円を計上している。減価償却対象資産は1400億円から
1340億円に減少していることから今期の減価償却費は低下することが期待で
き、これは増益要因になりうるだろう。会社側予想では今期も一桁増益になると
予想しているが....その辺の確証はまだない。


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