口座への入金が終わり後は新しいカードの到着と暗証番号を待つばか
りである。新しいVISAカードはしばらくすると郵送できた。とにかく使って
みたいという誘惑に駆られるがまずは暗証番号を待つ。ところが一週間
経ち、二週間が経っても一向にくる気配がない。またカスタマーサポート
に電話してみようかとも思ったが、英語でのやりとりでどうも背景から一
から説明しなくてはならないと思うと非常に面倒。カスタマーサポートに
電話をかけるといつも違う人で最初から説明をしなくてはならない。
もしかしたら暗証番号はこないんじゃないかと思いとりあえず郵便局で
カードを使うことにしたそれで駄目なら電話すればよいと思いとりあえず
近場の郵便局にいくことにした。
(1) 郵便局のATMで使用
参考にした本ではアビーのVISAカードは国内ではクレジットカードとし
ての機能とキャッシングはシティバンクや郵便局で利用できる。ここで
いうキャッシングはクレジットカードとしてのキャッシングではなく、通常
の預金引き出しである。郵便局で預金がおろせるのはかなりのメリット
だ。但しドルから円なので2%の手数料がかかるのに加え、為替手数料
も加わる。したがって国内の預金引き出しよりも高い。メリットとしては
小額の資金を一々国内銀行に送金する必要がないこと。郵便局に行
きATMにカードを入れようとするが、まずは郵便局のATMには預金引
き出し、他社提携カードの利用という選択肢がある。このときは当然、
郵貯のカードでないので他社カードを選択した。カードを入れると....
「お取り扱いできません」とのメッセージ...何で? 二回目もカードが
でてくる。今度はカードをまず入れると、「預金引き出し」の表示のみ
がでてくる。金額を入れて、暗証番号を入れると...おおっ。出てきた。
何のことはない。アビーのカードから資金を引き出す場合、普通に郵貯
からお金をおろすように操作すればよい。ある意味これは凄いな。
でも、郵貯のATMは少し不親切だ。因みにアビーのカードでは一日あ
たりの引き出し額が500ドル以下に制限されている。また、100ドル
以下の引き出しもできないので最低12000円以上59000円以下となる。
次の日も念のためにキャッシングしてみるとうまく成功。これでオフ
ショアからの引き出しは海外からの送金手続きなしでできるように
なった。但し、コストはかかる。これにより政府が資産税を課そうとも
資金が海外にある限り政府の勝手はさせない体制が完了した。
(2) 本屋でのカード利用
キャッシングだけでなく、VISAカードの使い勝手も体験すべく本屋で買い
物をしてみた。私はよく本を買う。時には何冊も購入するのでカードでの
決済はよくやる。今回も数冊の本を買ってみる。店員にカードを差し
出す。少しドキドキする。別に悪いことはやってはいないが、declineと
なったらどうしようかと思ったが、店員がカードをスキャンして1秒もしない
うちに承認された。結構簡単。アビーのカードはデビットカードなので口座
からは即時に引き出される(といっても2日位のタイムラグがある)。
インターネットバンキングで翌日口座を調べると...おおっ、引かれている。
当たり前だ。即時といっも利用した当日に調べると引かれていない。
デビットカードといっても与信は若干ある。一週間後、今度は駅ビルにあ
る大きな書店でも試す。店員がカードをスキャンすると...あれっ今度はな
んか手間取っている。もう一度スキャンする。少し時間がかかり承認。
なんでだ。でも、店員は別に文句を言うわけでなく普通にサインして
お買い上げ。
(2) スーパーでのカード利用
本屋では問題なくできた。今度はまた別のところで買い物をしてみる。
スーパーでワインとおつまみ、たばこ1カートン、その他もろもろ。しめて
6000円弱。利用したのは近くの西友。キャッシャーでカードを提示して
店員がスキャン。今度は一発。直ぐに承認。早い。
(3) インターネット通販での利用
アビーのVISAカードを利用するメリットが一番大きいのはドルでの買い物
だ。早速、インターネットによる通販を試すことにする。通販サイトに接続
し、カートに商品をいれる。代金決済に進みカード番号を入力。
待つこと数十秒。承認。ううむ。簡単。当たり前だが。
(4) ディスカウントショップでの利用
大分なれてきたが、他にも試してみたくなり、今度は数駅はなれた
さくらやで小物などを購入。これも数秒で承認
(6) 秋葉原の電気店で利用
いい加減、意味もなくなってきたが、トラブルが本当に起きないか念には
念をいれる。今度は秋葉原でDVDソフトを購入する。カードを提示。数秒
で承認。まあ、これだけやれば完璧だろう。VISAカードなんだから当たり
前だが、チェックは重要だ。因みに海外で利用する場合、時折使えなくな
る事がある。これは不正利用を防止する為だが、その場合にはアビーの
カスタマーサポートに電話すればよい。
以上でオフショア口座の開設が完了したといえる。但し、国内で利用す
る場合、手数料がかかることに気をつけなくてはならない。仮に100万
円分カードを利用すれば2万円以上のコストがかかることになる。
オフショア口座はあくまでも海外での利用を念頭におくべきだろう。
(連載終了)