配当利回り 7.94%
LTV 57.9%
スポンサーが大手総合商社の伊藤忠。当法人は住宅専業REITの一つで資産規模
854億円、50物件、賃貸可能戸数4924戸の知友規模のREIT。資産運用会社には
伊藤忠グループが68%出資しており、残りは日本土地建物(20%)、あおぞら銀行、
オリエントコーポレーション、住友信託銀行、みずほ信託銀行が各3%ずつと
なっている。伊藤忠グループとの関係は伊藤忠が物件ウェアハウジング機能を担
いREITとの相乗効果を高めるために設立された。伊藤忠はグループで不動産
開発を行っていることはそれほど知られていないが、グループの中にセンチュ
リー21などPM事業、リーシング事業を行う会社がある。
ポートフォリオの特徴は首都圏で86%を閉めており、内71%が東京23区内。ポート
フォリオの79%が築5年以下となっている。用途別ではシングル・コンパクトが76%と
なっており、ファミリータイプが少ない。物件の93%が駅から10分以内。70%は5分
以内の立地になっており、物件の競争力は比較的高い。また、学生向けが34%と
高いのも特徴の一つである。REITのポートフォリオ更正としては無難というか。
それほどの特徴は見られないが、リスクを抑えた形になっている。期中の平均
稼働率も直近の第6期で97%と高くなっており、特段のリスク要因は見られない。
バランスシートをみると他のREITと比較してLTVが高いのがきになる。また
投資法人債の残高が100億円あり、リファイナンスリスクは皆無であるとはいえ
ない。但し、スポンサーが伊藤忠であることを考慮すればなんとかなりそうである。
産業ファンドのように劣後投資法人債の発行という手もあるし、第一に発行
残高がそれほど多くない。第一回の投資法人債の償還が平成23年11月(50億円)、
第2回が平成24年11月(50億円)と極端に大きな償還があるわけでもなく、加え
て2年後であることからリスクは小さい。また負債に関していえばすでに100%
の借入れ分は長期化しており、リファイナンスコストの上昇はなく、社長も配当
に関してコストの上昇による下方修正リスクは目先はないと言明して
いる。
これもさすが大手スポンサーがバックについていることだけはある。他のREIT
と同じように増資による外部成長ができないのが現状であるが、伊藤忠の方
ですでにブリッジ用ファンドを組成しており、外部成長が可能であればすぐに
でも物件購入ができる体制にしてあるとのことだ。
投資判断としてはとりあえず「買い」で構わないが、あまりにも平均的で
面白みがないのも事実。
LTV 57.9%
スポンサーが大手総合商社の伊藤忠。当法人は住宅専業REITの一つで資産規模
854億円、50物件、賃貸可能戸数4924戸の知友規模のREIT。資産運用会社には
伊藤忠グループが68%出資しており、残りは日本土地建物(20%)、あおぞら銀行、
オリエントコーポレーション、住友信託銀行、みずほ信託銀行が各3%ずつと
なっている。伊藤忠グループとの関係は伊藤忠が物件ウェアハウジング機能を担
いREITとの相乗効果を高めるために設立された。伊藤忠はグループで不動産
開発を行っていることはそれほど知られていないが、グループの中にセンチュ
リー21などPM事業、リーシング事業を行う会社がある。
ポートフォリオの特徴は首都圏で86%を閉めており、内71%が東京23区内。ポート
フォリオの79%が築5年以下となっている。用途別ではシングル・コンパクトが76%と
なっており、ファミリータイプが少ない。物件の93%が駅から10分以内。70%は5分
以内の立地になっており、物件の競争力は比較的高い。また、学生向けが34%と
高いのも特徴の一つである。REITのポートフォリオ更正としては無難というか。
それほどの特徴は見られないが、リスクを抑えた形になっている。期中の平均
稼働率も直近の第6期で97%と高くなっており、特段のリスク要因は見られない。
バランスシートをみると他のREITと比較してLTVが高いのがきになる。また
投資法人債の残高が100億円あり、リファイナンスリスクは皆無であるとはいえ
ない。但し、スポンサーが伊藤忠であることを考慮すればなんとかなりそうである。
産業ファンドのように劣後投資法人債の発行という手もあるし、第一に発行
残高がそれほど多くない。第一回の投資法人債の償還が平成23年11月(50億円)、
第2回が平成24年11月(50億円)と極端に大きな償還があるわけでもなく、加え
て2年後であることからリスクは小さい。また負債に関していえばすでに100%
の借入れ分は長期化しており、リファイナンスコストの上昇はなく、社長も配当
に関してコストの上昇による下方修正リスクは目先はないと言明して
いる。
これもさすが大手スポンサーがバックについていることだけはある。他のREIT
と同じように増資による外部成長ができないのが現状であるが、伊藤忠の方
ですでにブリッジ用ファンドを組成しており、外部成長が可能であればすぐに
でも物件購入ができる体制にしてあるとのことだ。
投資判断としてはとりあえず「買い」で構わないが、あまりにも平均的で
面白みがないのも事実。