Bankの秘密基地

個人日記兼つれづれなるままに

日本マクドナルド(2702)

2010年11月28日 | 銘柄研究


 今回も優待が来たのだが、なんとまたすい臓炎にかかってしまった。ということで、脂肪分の高いものとかアルコール類はしばらく断つことに。すい臓炎というのは怖い病気で、自覚症状としては突然、みぞおち当たりに激痛がでる。最初はただの腹痛や下痢と考えがちだが、実際にはすい臓が自分自身を消化してしまうという病気だ。みぞおちの激痛だけでなく、背中あたりも痛くなったりする。肩こりかとも思いがちで知らないうちにすい臓炎になっている人は結構いると思う。特にアルコールでなることが多いそうだが、大酒飲みでもないのにこの病気にかかることがあるというから厄介だ。私も週にワインを1本。すなわち、週に3日ほど軽く晩酌程度(1日に1杯半くらい)、飲んでいたが、この程度でもこの病気にかかることがあるらしい。

 この病気が怖いのは病気が進行すると自覚症状がなくなる。すい臓自体が繊維化、石灰化して機能不全に陥ると逆に自覚症状がなくなってしまう。つまり、痛みが出るうちはすい臓炎はまだ治せる。機能不全に陥るとすい臓が癌化したり、糖尿病などが高い確率で発生する。糖尿病が進行すると失明したり、体の一部が壊死したりする。そこまで進行すると死亡率が急激に高まる。

 すい臓炎の自覚症状が分かっている人は対処が比較的簡単だ。食事療法。脂肪分など避ける。肉類、アルコール、乳製品など。特にこの病気にかかる人は食べられる食事が極めて限定されるのでグルメにはつらい病気だ。何事も節制ということか。



愚痴ってもしかたがないので、処分を考えたがやはり換金するのに限る。5冊あったが、2冊は親戚に2冊はオークションに出した。1冊はすい臓炎が治ったときの為に自分用。換金業者に出すのが手っ取り早いがやはり利回りが低くなるので、自分でオークションに出して実質利回りを測定した。ヤフーのオークションで他の出品者の分とも比較すると1冊当たり3100円が平均的な落札価格だ。私が出品したものの平均落札価格は3020円だ。平均よりも若干低いがこんなもんだろう。1冊には6枚入っており、1枚当たりの価格は510円程度になる。この券があればメニューのハンバーガーはどれでも選ぶことができる。またポテトはLサイズも選択が可能。ドリンクもホットコーヒーはMサイズまでだが、コーラなどの他のドリンクはLサイズも選択できる。最も高いメニューを選ぶと850円位になるが落札者が購入した水準を考慮すると4割引程度でサービスを購入できることになる。

 まあ、悪くない。100株投資で換算すると1冊3000円で考えると、年2回なので優待配当は年間6000円。現金配当が3000円となるので、合計で年間9000円となり、実質利回りは4.35%となる。まあ、これも悪くないな。



 肝心の業績の方であるが、絶好調といってよいのではないか。中間期での利益は
58%増益となっており、利益変動要因を分析すれば、売上げの増加、粗利の改善、販管費の改善で65億円もプラスとなっており、特に粗利の改善が大きい。バランスシートも有形固定資産、投資の減少でフリーキャッシュフローが増加しており改善が著しい。





 会社側は説明会資料にROTA(総資産経常利益率)のグラフを載せているが、正直いってこんな指標あまり聞いたことがないが、教科書的に言えばROIC(Return On Invested Capital)の変形版で総資産からキャッシュを引いたものを分母に使用する。キャッシュを引くのはキャッシュリターンがリスクフリーレートに収斂してしまうことから、純粋に事業資産がどの程度リターンを計上したかを図るためのものだと考えると分かりやすい。それでいけば2010年上期で16.1%とかなり高い数字であることが分かる。



 マックがすごいなと思ったのはFC化への急展開である。3年前まではFC比率が30%だったのに対して、今年6月には56%。来年には7割をFCにする計画だ。いまさらながら気がついたのだが、FCを高めるとマージンが上がるのはコンビニ業界を見れば一目瞭然だ。結局直営などでは資産効率が悪化する。何故なら、何から何まで自分で投資しなくてはならないのに対して、FCなら資本はフランチャイジーが負担する。本部費用や経営指導料としてフィーを取れば新規出店分の資本リスクは本部でなく、フランチャイジーが取る。確かに頭の良い方法だ。ROAを下げずに出店拡大を狙えるわけだからうまい方法だ。但し、どんな会社でもできるというわけでなく、マックという確立したブランドとマネジメント能力があるからこそできる手法だろう。通期の会社予想は1桁増益予想になっているが、これが保守的なのか、それとも合理的なのかはよく分からない。もっと増益になりそうな気もしないではないがこの業態はまだよく分かっていない。敢えて苦言を呈すならば、説明会資料で粗利の改善分の細かい分析の開示がないのは不満だ。これだけ円高になったのだからどの程度メリットがでたのか教えて欲しかった。



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ビックカメラ(3048)

2010年11月26日 | 銘柄研究


 株主優待が届いた。保有が1年を超えると長期保有の優待券がプラスされ、1000円分余分に届いた。2年を超えるとさらに1000円追加され、2000円の優待券が追加される。

決算の方だが、計画を上回った。やはり売上げの伸びがでると利益が出やすい。既存店売上げが3.8%のプラスとなっており、流通業はやはり売上げの勢いで利益が決まってくるというのは分かりやすい。前期比で高い伸びを示した商品を見るとテレビ、レコーダー、パソコン、エアコン、空気清浄機となっておりやはりエコポイント効果が強く出ていることがわかる。エコポイントが半減するのは12月からなので今期についても前半はエコポイント効果のプラスが出てくることが予想される。



 セグメントでみても、その傾向ははっきりしておりテレビのプラス寄与度が最も高くなっている。まあ、ニュースなどで報道されている状況が当社にも適用されているわけだが、少し気になったのはエコポイント制度対象商品の売上げに占める比率が業界平均の37%に対して、当社は18.1%と低いことだ。これはエコポイントの影響が他社と比べてそれほど大きくないと解釈できるし、またエコポイント制度終了後の反動減が他社よりも大きくないと予想されるとも解釈できる。少し微妙だ。




 気になる今期の業績だが、会社側は売上げ、2.3%、営業利益で5%増益、経常利益で49%増益を予想している。トップラインが引き続き伸びる中で営業利益が5%増益というのはにわかには信じられない。鉛筆舐めた数字としか思えないが、12月のエコポイント半減前の駆け込み需要、来年3月の制度終了に伴う駆け込みを考えると営業利益はもう少しうえでいいと思うが.....

 但し、制度終了後の反動減がどの程度になるかがやはり重要。今期で大幅増益となって仮にPERが大きく低下したとしても来期の反動減でどうなるか不明であることから、バリュエーションの低さで買ってはいけないだろう。それでもPBR0.9倍、配当利回り3%、実質配当利回り、6%(10株投資の場合)を考えると高くもないのだけれど。因みに直近10月の月次売上高は112.3%と急増。駆け込み需要効果がさらにでている。(9月は103.9)

 主要子会社は2社あり、ソフマップと日本BS放送の2社。前期の数字でみるとソフマップは経常利益156百万から-28百万円と赤字転落・下方修正。一方BSは938百万円の赤字から10百万の黒字と大幅な改善。2社合計でみるとBSの改善効果が大きく連結で7億円くらいのプラス効果が出ている。というかBS11ってビックがやっていたのは初めて知った。

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