東北関東大震災から20日ほどたつがいまだに世間は騒がしい。かくいう私はブログの更新もせずに無為の日々を送っているが、あまりにも不精なのはどうかと思い少しだけ更新してみようと思う。私事を言えば、これほど長期にブログ更新をしなかったのは個人的なエネルギーが切れてしまったのが本当のところだ。かいつまんで私の動静を申し上げれば昨年11月に実施されたFRBのQE2、日銀の量的緩和策でバブル政策が決定的になり、ほっておいても株式などのアセットクラスが上昇することが明確になった。それは個別銘柄のファンダメンタルズを分析しても、たいした超過収益を上げることが困難になるということと、ほっておいてもあがるので個々の銘柄の分析をアップしても無駄だという思いがあった。
今年の1月には両親の希望もあり、9日間ブラジルに旅行(内、1日だけアルゼンチン)。リオデジャネイロ、サンパウロ、イグアスと回った。両親はさらにブラジルの数都市まわったのだが、私は興味がないので現地で別れた。そのまま帰るのもなんだったので、ロンドン、香港を5日で回り、ほぼ世界一周して日本に帰ってきた。ブラジルは凄かった。日本の投資家がブラジルに殺到する気持ちがよく分かった。人口2億人。日本の国土の22倍。資源あり、こんな国が成長しない訳がない。まあ、ブラジル人の気質については少し問題があるかもだけど、日系人がいる限り、この国の未来は明るいんじゃないか。下の写真は投資には全く関係ないが、いわゆる「イグアスの滝」と呼ばれる有名な場所。残念ながら悪魔の喉笛と呼ばれる場所の写真ではないが、ものすごい迫力であった。一生に一度は見ておきたいといわれるところだけはあった。多分、二度と行かないと思うけど。
イグアスの滝。ブラジル側から撮影。悪魔の喉笛はアルゼンチン側へと行く必要がある。
日本の投資家にとって問題となるのがブラジルへの投資手段であるが、個別株式への投資は結構限られている。ニュース証券という証券会社がブラジル株の個別取引を手がけているらしいが、使い勝手が良いのかどうか不明。カストディフィーとして残高の15bpがチャージされるという点と手数料が210bpとこれまた高い。さらに配当金などを受けられるものの、レアル取引にかかわる金融取引税がさらに200bpかかるなど投資効率が極めて悪いという点は考慮する必要があるだろう。
日本では楽天証券がニューヨーク上場のADRを10銘柄程度、さらにSBI証券もニューヨーク上場のADRを扱っている。直接個別株というのは悪くないかもしれないが、本格的に投資するのではなく、グローバルポートフォリオの一部として若干の投資をしたいというのならADRの方が手軽で手間がかからないのではないだろうか。さらに香港のBOOM証券を利用する手もある。ただし、BOOM証券に口座がある人の話だが。BOOM証券ならニューヨーク上場のADRはほぼ全て投資できる。
楽天もSBIも証券会社指定の銘柄に限定されているのである程度のブラジルポートォリオを構築したいのであれば、それがお勧めだ。但し、問題なのは配当の扱い。BOOM証券は香港の証券会社なので米国ADR投資では米国での課税が発生する。日本でも発生するが日本と米国は租税条約を締結していることから、米国で10%課税、日本で10%課税と配当に対する課税は20%である。一方で、香港の場合では米国との租税条約を結んでいないのか(未確認)、米国で30%課税、香港で0%課税で合計30%課税されて日本よりも不利になる。キャッシュフローを取るか銘柄分散を取るか慎重に判断する必要があるだろう。
ロンドン・香港はまあ普通。ロンドンでは主要なUK REITの保有物件でもと見てみたがあまり面白くなかった。まず、UK REITの投資手段が日本人投資家には極めて限定されている。投信やETFなどで部分的にしか投資できない。UKのオンライン証券で口座開設という手もあるが、面倒くさい。また、なによりもあまり投資妙味がそれほどない。行く前はそれなりに事前に調べてあれをみよう、これを見ようと考えていたが、いざロンドンについてみるとなんだか面倒になり2件くらいみたらあきてしまったというのが実情だ。因みに下の写真はLand SecuritiesというUK最大のREITのポートフォリオのひとつ。Cardinal Placeとよばれる商業・オフィス複合施設だ。まあ、確かに実物をみることは重要かもしれないが、見たからと言って何かがわかるわけではない。結局のところディスクロ資料を見ていたほうが役に立つ。
オフィス・商業施設として結構ユニークな形をしているが中の店は普通。
UK REITは23銘柄が上場されていてLand Securitiesの他に、多分聞いたことがあると思われるBritish Landとかが、上場しているが、あまり面白そうな銘柄がない。何よりも配当妙味のありそうなのがない。キャピタルを含めたトータルリターンというのはよくわかるが、個人投資家レベルではやはり配当は重要だ。
香港も実は保有しているREITの物件を見るつもりだったが、なんか疲れてしまって結局やめてしまった。ロンドンの時と同じく、多分見ても何かがわかるわけでもないからだ。というか実は泊まったホテルが外れでなんか外に出る気がしなかった。香港は初めてではなかったのだが、九龍駅から10分程度のよく言えばまさに一番の繁華街。実態を正確に言えば、空気の成分の5割は実は排気ガスなんじゃないかと疑われる場所で窒息しそうになった。そういえば初めて香港に泊まった時は香港セントラルに近いところで空気が汚いと思わなかったが、世界にはこんなところもあるんだという驚きに満ちた場所だ。今、世界中が福島の原発問題に注目しており、香港もまた日本からの食品の輸入禁止処置をとったと聞いた。でも、福島も問題だが、泊まったホテル周辺の大気はどう考えても重大な健康被害をもたらす可能性が高いんじゃないか。個人的には放射線測定する暇があるなら大気汚染なんとかするのが先のような気がする。これまた投資には直接関係ない話だが、香港にはセブンイレブンが結構あってこれが便利。惣菜も香港人向けにカスタマイズされていて、しかも結構これがうまかった。特にお勧めなのはシュウマイだ。セブンアンドアイは株価次第では投資対象になるな。
泊まったホテルの窓から撮影。香港は驚きに満ちた場所だ。
とりあえず近況その1としたが、余力があれば2を書きます。最近ブログ更新パワーが全く出ません。それと以前アップした日経平均ミニのポジションですが、実を言うと12月にロールオーバーして建玉を少し増やしました。そして3月はロールオーバーをしないで清算したのですが、清算日はなんと3月11日。なんという偶然か。地震の後に株価が下がりましたが、結局15分では株価は下がりきれなかったのか、結局10%程度のプラスのリターンとなった。偶然というのは恐ろしい。ロールオーバーしなかった理由は本当に単純で、レバレッジかける必要がなくなったと判断したことと、先物口座のキャッシュを現物口座に移して次の投資に備えるというものでしたが、....間一髪で間に合った。といっても翌週に現物でおおやられでしたが。
それにしても株価の反発もあり現在はキャッシュポジションを積み上げていますがその辺についても機会があれば....というかパワーが戻れば。
今年の1月には両親の希望もあり、9日間ブラジルに旅行(内、1日だけアルゼンチン)。リオデジャネイロ、サンパウロ、イグアスと回った。両親はさらにブラジルの数都市まわったのだが、私は興味がないので現地で別れた。そのまま帰るのもなんだったので、ロンドン、香港を5日で回り、ほぼ世界一周して日本に帰ってきた。ブラジルは凄かった。日本の投資家がブラジルに殺到する気持ちがよく分かった。人口2億人。日本の国土の22倍。資源あり、こんな国が成長しない訳がない。まあ、ブラジル人の気質については少し問題があるかもだけど、日系人がいる限り、この国の未来は明るいんじゃないか。下の写真は投資には全く関係ないが、いわゆる「イグアスの滝」と呼ばれる有名な場所。残念ながら悪魔の喉笛と呼ばれる場所の写真ではないが、ものすごい迫力であった。一生に一度は見ておきたいといわれるところだけはあった。多分、二度と行かないと思うけど。
イグアスの滝。ブラジル側から撮影。悪魔の喉笛はアルゼンチン側へと行く必要がある。
日本の投資家にとって問題となるのがブラジルへの投資手段であるが、個別株式への投資は結構限られている。ニュース証券という証券会社がブラジル株の個別取引を手がけているらしいが、使い勝手が良いのかどうか不明。カストディフィーとして残高の15bpがチャージされるという点と手数料が210bpとこれまた高い。さらに配当金などを受けられるものの、レアル取引にかかわる金融取引税がさらに200bpかかるなど投資効率が極めて悪いという点は考慮する必要があるだろう。
日本では楽天証券がニューヨーク上場のADRを10銘柄程度、さらにSBI証券もニューヨーク上場のADRを扱っている。直接個別株というのは悪くないかもしれないが、本格的に投資するのではなく、グローバルポートフォリオの一部として若干の投資をしたいというのならADRの方が手軽で手間がかからないのではないだろうか。さらに香港のBOOM証券を利用する手もある。ただし、BOOM証券に口座がある人の話だが。BOOM証券ならニューヨーク上場のADRはほぼ全て投資できる。
楽天もSBIも証券会社指定の銘柄に限定されているのである程度のブラジルポートォリオを構築したいのであれば、それがお勧めだ。但し、問題なのは配当の扱い。BOOM証券は香港の証券会社なので米国ADR投資では米国での課税が発生する。日本でも発生するが日本と米国は租税条約を締結していることから、米国で10%課税、日本で10%課税と配当に対する課税は20%である。一方で、香港の場合では米国との租税条約を結んでいないのか(未確認)、米国で30%課税、香港で0%課税で合計30%課税されて日本よりも不利になる。キャッシュフローを取るか銘柄分散を取るか慎重に判断する必要があるだろう。
ロンドン・香港はまあ普通。ロンドンでは主要なUK REITの保有物件でもと見てみたがあまり面白くなかった。まず、UK REITの投資手段が日本人投資家には極めて限定されている。投信やETFなどで部分的にしか投資できない。UKのオンライン証券で口座開設という手もあるが、面倒くさい。また、なによりもあまり投資妙味がそれほどない。行く前はそれなりに事前に調べてあれをみよう、これを見ようと考えていたが、いざロンドンについてみるとなんだか面倒になり2件くらいみたらあきてしまったというのが実情だ。因みに下の写真はLand SecuritiesというUK最大のREITのポートフォリオのひとつ。Cardinal Placeとよばれる商業・オフィス複合施設だ。まあ、確かに実物をみることは重要かもしれないが、見たからと言って何かがわかるわけではない。結局のところディスクロ資料を見ていたほうが役に立つ。
オフィス・商業施設として結構ユニークな形をしているが中の店は普通。
UK REITは23銘柄が上場されていてLand Securitiesの他に、多分聞いたことがあると思われるBritish Landとかが、上場しているが、あまり面白そうな銘柄がない。何よりも配当妙味のありそうなのがない。キャピタルを含めたトータルリターンというのはよくわかるが、個人投資家レベルではやはり配当は重要だ。
香港も実は保有しているREITの物件を見るつもりだったが、なんか疲れてしまって結局やめてしまった。ロンドンの時と同じく、多分見ても何かがわかるわけでもないからだ。というか実は泊まったホテルが外れでなんか外に出る気がしなかった。香港は初めてではなかったのだが、九龍駅から10分程度のよく言えばまさに一番の繁華街。実態を正確に言えば、空気の成分の5割は実は排気ガスなんじゃないかと疑われる場所で窒息しそうになった。そういえば初めて香港に泊まった時は香港セントラルに近いところで空気が汚いと思わなかったが、世界にはこんなところもあるんだという驚きに満ちた場所だ。今、世界中が福島の原発問題に注目しており、香港もまた日本からの食品の輸入禁止処置をとったと聞いた。でも、福島も問題だが、泊まったホテル周辺の大気はどう考えても重大な健康被害をもたらす可能性が高いんじゃないか。個人的には放射線測定する暇があるなら大気汚染なんとかするのが先のような気がする。これまた投資には直接関係ない話だが、香港にはセブンイレブンが結構あってこれが便利。惣菜も香港人向けにカスタマイズされていて、しかも結構これがうまかった。特にお勧めなのはシュウマイだ。セブンアンドアイは株価次第では投資対象になるな。
泊まったホテルの窓から撮影。香港は驚きに満ちた場所だ。
とりあえず近況その1としたが、余力があれば2を書きます。最近ブログ更新パワーが全く出ません。それと以前アップした日経平均ミニのポジションですが、実を言うと12月にロールオーバーして建玉を少し増やしました。そして3月はロールオーバーをしないで清算したのですが、清算日はなんと3月11日。なんという偶然か。地震の後に株価が下がりましたが、結局15分では株価は下がりきれなかったのか、結局10%程度のプラスのリターンとなった。偶然というのは恐ろしい。ロールオーバーしなかった理由は本当に単純で、レバレッジかける必要がなくなったと判断したことと、先物口座のキャッシュを現物口座に移して次の投資に備えるというものでしたが、....間一髪で間に合った。といっても翌週に現物でおおやられでしたが。
それにしても株価の反発もあり現在はキャッシュポジションを積み上げていますがその辺についても機会があれば....というかパワーが戻れば。