一人想うこと :  想うままに… 気ままに… 日々徒然に…

『もう一人の自分』という小説を“けん あうる”のペンネームで出版しました。ぜひ読んでみてください。

ビビの亡霊?

2007-12-13 21:13:23 | 日記・エッセイ・コラム
 二週間程前だったと思う。
ある日の朝。裏庭にいたカミさんが血相を変えて戻って来た。
「ビックリした~!」
「どうしたんだ?」
新聞を読みながら訊くと、カミさんは息を整え、やっと話し出した。
「今、庭の掃除をしていたら、ビビのお墓に真黒いネコがいたの。
お墓の真上にちょこんと座ってこっちを見ていた。
それもすらっとした尻尾の形までビビそっくりだったの」
と言う。
どうやら墓の中からスーッと出てきたようにこちらを見すえていたらしい。
そりゃ驚くよな。
まったく同じ黒猫が墓の上に座っていたら・・・
 それからはカミさんの悪い癖がまたでたようで、この黒猫にも餌をやりだした。
でも、こいつも根っからの野良のようだ。
餌を食べたいのだが、人間をかなり警戒している。
それでも気がついたら、こいつも毎日裏庭に顔を出すようになった。
そこでこいつにも名前を付けた。
お前はクロだ。
 しかし、どうして我家の裏庭には黒いのばっかり集まるのだろう。
猫は皆黒いし、おまけにカラスまで・・・
でもまあそれも良いか。


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