先週、妹が営んでいたスナック、『メゾン・ド・ムッシュ』が22年の営業を閉じた。
最終日、カミさんと二人で花束を持ち、まだ客の来ない時間帯に行ってきた。
中に入ると、なんだか懐かしい限りだ。
妹と三人で話していると、やはりここは妹にとっては自分だけの城だったようだ。
何かあると、家ではなく、営業時間外でもここに来ていたようだ。
そしてゆっくりと気持ちを落ち着かせたり、考え事をしていたようだ。
そんな店がとうとう閉じてしまう。
それにしても女手一つで、よくこの店を続け、そして一人息子を育てたと思う。
その一人息子も独立して、『PALOM』というケーキ店を営み、来年には結婚する予定だ。
そんなこともあり、決心がついたんだろう。
本当にお疲れさんと言ってやりたい。
帰り際、店を振り返ると、やはり寂しさだけが頭の中を過って行った。