二週間程前だったと思う。
ある日の朝。裏庭にいたカミさんが血相を変えて戻って来た。
「ビックリした~!」
「どうしたんだ?」
新聞を読みながら訊くと、カミさんは息を整え、やっと話し出した。
「今、庭の掃除をしていたら、ビビのお墓に真黒いネコがいたの。
お墓の真上にちょこんと座ってこっちを見ていた。
それもすらっとした尻尾の形までビビそっくりだったの」
と言う。
どうやら墓の中からスーッと出てきたようにこちらを見すえていたらしい。
そりゃ驚くよな。
まったく同じ黒猫が墓の上に座っていたら・・・
それからはカミさんの悪い癖がまたでたようで、この黒猫にも餌をやりだした。
でも、こいつも根っからの野良のようだ。
餌を食べたいのだが、人間をかなり警戒している。
それでも気がついたら、こいつも毎日裏庭に顔を出すようになった。
そこでこいつにも名前を付けた。
お前はクロだ。
しかし、どうして我家の裏庭には黒いのばっかり集まるのだろう。
猫は皆黒いし、おまけにカラスまで・・・
でもまあそれも良いか。
ある日の朝。裏庭にいたカミさんが血相を変えて戻って来た。
「ビックリした~!」
「どうしたんだ?」
新聞を読みながら訊くと、カミさんは息を整え、やっと話し出した。
「今、庭の掃除をしていたら、ビビのお墓に真黒いネコがいたの。
お墓の真上にちょこんと座ってこっちを見ていた。
それもすらっとした尻尾の形までビビそっくりだったの」
と言う。
どうやら墓の中からスーッと出てきたようにこちらを見すえていたらしい。
そりゃ驚くよな。
まったく同じ黒猫が墓の上に座っていたら・・・
それからはカミさんの悪い癖がまたでたようで、この黒猫にも餌をやりだした。
でも、こいつも根っからの野良のようだ。
餌を食べたいのだが、人間をかなり警戒している。
それでも気がついたら、こいつも毎日裏庭に顔を出すようになった。
そこでこいつにも名前を付けた。
お前はクロだ。
しかし、どうして我家の裏庭には黒いのばっかり集まるのだろう。
猫は皆黒いし、おまけにカラスまで・・・
でもまあそれも良いか。