セイタカアワダチソウはほぼ栄養繁殖。
地下茎が伸びて、新しい芽が次々と周囲に広がる。
時には種子で増えることもあるそうだけれど
秋には枯れ果てた広場でも、地下茎は確実に次の芽を育んでいる。
全草退治するのはドクダミ同様に地中の茎を掘り返して駆除しなければいけない。
(2018.01.31 北王子町)
☆
夏頃から広がり始め、花が咲いている頃は嫌われる。
花が終わるともっと嫌われる。
だから人目に触れる場所ではこんな姿など残っていない。
残っていたとしても誰も撮らない代物の部類。
尤も、寒い風の吹く真冬に、こんな姿を撮るのは酔狂なことだ。
否、酔狂を通り越しているのだろうけれど
面白いものはやはりこんな時にしか撮れない。
セイタカアワダチソウ(背高泡立草)
キク科アキノキリンソウ属 Solidago canadensis var. scabra(= Solidago altissima)
(2018.01.27 松江)
☆
▲ 最盛期の頃
▲ セイタカアワダチソウ図解
【筒状花の雄性先熟性】
セイタカアワダチソウの小花は総苞の中に舌状花と筒状花が複数ある。
ズラリと横に並んでいるので「頭花」のイメージは薄い。
舌状花は細長い花弁、柱頭が2裂するめしべを持つ。
筒状花は花冠が5裂、花冠の中心にあるおしべは5本が葯のところで合着、筒状になっている。
花粉は筒の中に出てから、めしべの花柱に押されて筒先から溢れ出る。
花粉が出切ってから、花柱が伸びて先が2裂、分かれた又の間が柱頭となる。
花粉が出切ってからめしべが受粉可能となる「雄性先熟」なので、
花粉が同じ花に受粉する「同花受粉」は起こらないとされるが
膨大な?セイタカアワダチソウの花数では実態は??である。
この辺りの詳解はツワブキのページに記載した。
--------------------------------------------------------------
去年の暮れ 去年のセイタカアワダチソウ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます