HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

ムクゲ(槿、木槿、無窮花)

2018-01-18 | 木本 冬芽・葉痕

フヨウの場合は、ばっさりと根元近くまで剪定されている事も多いけれど
剪定されていないものは気がつかなければただの枯れ枝の集まり。
花が似ているムクゲは枝がまっすぐに伸びている事も多く
こちらも冬の姿はただの枯れ枝の集まり。

冬芽・葉痕は、わざわざ枯れ枝に近づいてまでは撮ることもない。
花が咲いていないから…なのだし、寒い冬に外に出ることもあるまい。
きれいな花を撮る人には無縁のものだろう。

それでも気になると出歩いて撮っている。


▲ 短枝には何年か分の葉痕が重なり合っている。▼





(2018.01.16 明石西公園)

同じ頃に咲くフヨウと区別できない…と、時々耳にする。

時にはどちらもフヨウ属の花だから間違えても仕方ない、などとかなり強引な言い分を聞く。
葉の違いや木の育ち方で区別出来そうだけれど、わからないものはわからない。

ムクゲは伸び放題で植栽されていることが多くて、今日も果実・種子は撮れなかったけれど
主幹から伸びた短枝の冬芽・葉痕を撮った。


▲ 強く剪定されたムクゲでは細い枝が株の根元から何本も出てくる。
この場所のムクゲはかなり太い幹に育っている。



▲ 冬芽は裸芽、星状毛が密生している。



▲ 太い幹からいくつかの短枝、一年経ってもさほど伸びないから葉痕は重なり合っている。▼

▲ 先端部の頂芽は瘤状になっている。

▲ フヨウとは違って葉が小さいから、葉痕も小さい。
葉痕は半円形、左右に突き出た托葉痕が見える。▼




▲ ムクゲの冬芽は裸芽、芽鱗の代わりに毛で覆われている。
その為にアカメガシワのようには葉脈は見えない。
葉痕の両側には托葉の跡が棘のように残って、冠のように見える。


ムクゲ(槿、木槿、無窮花)
アオイ科フヨウ属 Hibiscus syriacus
キハチス、漢名 木槿(モッキン)、朝鮮語名 無窮花(ムグンカ)

(2018.01.13 須磨離宮公園)


▲ 夏に咲いていた木槿と、芙蓉。

▲ ムクゲとは違って枝も太く、葉も大きいから見つけやすいフヨウの冬芽・葉痕
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フヨウ
ムクゲ


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2 コメント

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ムクゲ・・・ (こいも)
2018-03-11 00:39:53
林の子さん
今日もムクゲかと思われる葉痕に夢中になっておりましたら
声をかけられました。
色々お話しているうちに興味を持ってくれたんだな~
そう思って嬉しくなりました。
今シーズンは冬芽・葉痕を教えていただき夢中になりました。
自分なりにこちらで素敵な画像や
その他色々なものを見せていただきながら
お手本にさせていただき少しずつ勉強できたならと思っております。
よろしくお願いいたします。

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幾つかの繋がり (林の子)
2018-03-11 16:48:21
少しずつでも体得出来た好きなことを説明できると嬉しいですね。
その方が興味をお持ちで無ければ、幾ら説明してもお互いに時間の無駄。
そう感じることが多いです。
ネット上での繋がりも、あぁ私もこの花が好きです、そのご意見に賛成です、考えが同じで良かった…等々。
その程度で繋がっていると思い込むから、慇懃無礼な口利きも平気になるように感じます。
やはり顔を合わすことが無くても、どこかにその方の感性も含めて、
似ている部分を見つけると嬉しいものですね。
高校に入ってから同窓との余りの学力差に愕然とした事で
やっと一年半は猛勉強しましたから
好きなことだと一年くらいまじめにやればなんとかなる…
そう思って始めた植物にここまでのめり込めるとは思いませんでした。
やはり周りの方々からの得難い話が積もり積もったのだと思っています。
こいもさんも、是非周りにいらっしゃる方々と、言葉を交わしながら
冬に出会えた「顔」が、春から夏に変身して行く様をのんびりと観察してくださいね。
やはり楽しみは他の人を巻き込まないと、独り占めは良くないです。
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