セイヨウシャクナゲ（西洋石楠花）

モッコウバラの下で、白と黄色の話を滔々と解説している人が居た。
花だけを愛でる人にはただモッコウバラで充分だ。
そんな人に限って自分が知っていると知識を次々とばら撒こうとする。
今度はこのセイヨウシャクナゲの横で解説を始める。
『これはツツジじゃなくて、シャクナゲよね。でもツツジもシャクナゲの一種よ、花が小さいだけ…』
シャクナゲもツツジの仲間…と言って欲しいなぁ～
『このセイヨウシャクナゲ、正しい名前があるのよ…家に帰れば分かるけど…』

別に園芸種の名前は知りたくも無い。
ここにはそんな輩が多くいらっしゃいます…と苦笑いの常連さん。
これは苦笑いしながら撮った画像。
















シャクナゲ（石楠花）ツツジ科ツツジ（ロードデンドロン）属
（2020.04.16　上が池公園）
☆
【シャクナゲ、ツツジ、サツキ、みんなツツジ科ツツジ属】
サツキも元はサツキツツジ、やはりツツジ。
花は肉厚、葉には艶があり小さく、殆どのおしべは5本で小枝が多い。
ツツジの葉には艶が無く、花も大きいしおしべは5～10本。殆どは10本。
サツキ、ツツジ共3輪が一単位で茎頂に咲く。
シャクナゲの花は5～10輪程度が車状に咲くので遠目でも区別出来るし
おしべは10、或いは14本。
【森林植物園の覚え書き　日本の石楠花】
アヅマシャクナゲ（東石楠花 Rhododendron degronianum）　花冠は５裂、おしべ10本
ツクシシャクナゲ（筑紫石楠花 Rhododendron japonoheptamerum var. japonoheptamerum）　
花冠７裂、おしべ14本
ホソバシャクナゲ（細葉石楠花 Rhododendron makinoi ）花冠は５裂、おしべ10本
葉が細いので見分けはつけられる。
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