四年前、初めてここを訪れた。
その時、足立さんが親切に案内してくださった山道には雪が残っていた。
とにかく冷たい風も吹いていたし、深い杉木立の下道だから、ぬかるんでいた。
それでも、薄暗い中で点々と灯を点しているような姿に感動したから、
間違いなくそこに足を運ぶことにしている。
そのセリバオウレンを今年も堪能させて貰って、少しだけ画像にも納めて戻る途中、
太陽が顔を覗かせた。
女房殿は一目散に、一番北側にある斜面の、保護用のトラロープが張られていない場所に駈けだした。
通路の目印だけれど、もう少し続いている斜面全体には張られていない。
ロープのない斜面にもセツブンソウは広がっていたことを、しっかり確認していたのだ。
斜面をこぼれ落ちた種子から、地面にも点々と咲いている。
足立さんの笑い声を思い出した。
『わしらのこまい頃は、どこんでも咲いとったさけ、踏まんようには歩いたけんどなぁ~、
邪魔になってなんぼかは踏みつぶしとった…』
隣に咲いているヒメオドリコソウやハコベと一緒に、邪魔になるほど咲いていたんだ。
(2010.02.19 青垣)
やはり青垣
セツブンソウ その1 2 3 セリバオウレン その1 2
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京都でとりあえずごまかそうかな…だったのですが、やはり青垣。
そうですねぇ~、ハムさんのプレッシャーは相当なものでした。
やはり、この場所は地主さんとの会話も楽しくて、一度は訪れないと行けない、夏の栂池と同じような所ですね。
お忙しい時間が、何年か後には一段落されるでしょうから、
ぜひお二人でお出かけくださいませ。
次々と思いがけない野の花に出会えますから。
実生苗は踏みつけてしまっても叱られないほどに増えていて、
何株でも持って帰っても良い…なんて言葉が返ってくるほどに気さくな地主さんです。
いろんな表情のセツブンソウ、どの子も元気いっぱいの幼稚園児のよう。
種がこぼれてから花をつけるまで三年も落ち葉の中でじっとしているなんて、知りませんでした。
いつまでもここが今のままでありますように。
時々ひやりとしてしまうくらいです。
そんな時はいつも地主さんの言葉を思い出します。
『邪魔になってなんぼかは踏みつぶしとった…』
『踏んでも構しませんで、なんぼでも出て来よるさけ…』
オオイヌノフグリやヒメオドリコソウと一緒に咲いているので、
注意していても、一年目、二年目の花の咲いていないものは、
間違いなく一つや二つは踏み潰しているでしょうけれど、
気にせず撮っていられるのは、足立さんのおかげだと思っています。
やっぱり陽射しを受けて真っ白に咲く
セツブンソウは綺麗ですね。
沢山咲いていてすぐそばで撮れるなんて
良いですね。