ここは新幹線西明石駅の高架下。
かつては田んぼが広がっていた場所。
家が建ち並んで雑然としている。
駅前広場とは反対に、区画が整理されたわけでは無いからだろう。
オオキバナカタバミがズラリと並んでいる。
その間にイヌコハコベ。
ハコベが混じっている。
場所を占拠されてしまったような、肩身の狭い思いをしながら広がっている。
(2015.03.12 西明石)
☆
日当たりの良い場所に育つイヌコハコベには
萼片基部に赤紫の紋が入る事がある。
果実を結ぶと果柄は上向きに伸び、
種子を落とす頃には萼の基部から折れてしまうものが多い。
イヌコハコベには花弁が無い。
だから閉鎖花のように見えるけれど、閉鎖花とは言わないようだ。
(2015.02.25 船上)
☆
雑草畑に出て来た。
(2015.02.19 林)
☆
雪が舞う日に撮ったけれど、コントラストのない画像ばかり。
それでもいつの間にか抜き取られている事の多い草だから…と、画像だけは上げた。
ただ、肝心の「花弁は無いけれど、雄しべと雌しべは備わっている」という部分がわかりにくい。
だから結局は撮り直すことになる。
たまたま広がっている場所だから撮り直すことも出来る。
これだけ広がっていても、緑ばかり。
赤紫の茎や葉を見ていると、繁縷の白い花を想像するけれど、どれが花??である。
これが花、である。
受粉が終わって膨らんだ子房が目立つ。
右上には残った雄しべも見えているし、左下には緑色の果実の先に柱頭が見える。
外側の明瞭な5枚の萼片と子房の間には薄い膜のようなものが見える。
受粉が完了し、膨らんだ子房部分を萼片が包み込むのだが、
画像では子房の周りに白く薄いものが見える。
これが子房を包み、その全体を萼片が包み込むのだろうか。
種子をこぼした果実も幾つか残っている。
【一部の画像を削除して差し替えた。】
(2015.02.13・14 田町)
☆
乾いた土の中に、点々と雑草の芽生え。
身近に広がっているから、あちこち探し回らなくてもしゃがみ込めば済む。
ハコベが畑に広がっている頃には、イヌコハコベもどこかに広がる。
今日はカスマグサの芽生えを撮っていて見つけた。
花も咲いていた。
花は咲いている。
雄しべも雌しべも揃っている。
花弁がないから目立たないだけだ。
(2015.02.12 林)
☆
ハコベが咲いていた。
だからどこかでイヌコハコベも咲いているだろう…。
いつもその程度の思いしか無い。
枯れ野に僅かな緑の草むらを作っている。
春に咲くイヌコハコベとは違った雰囲気。
花弁は無いけれど萼片がほぼ平開する春の花とは違って、閉鎖花??
イヌコハコベに花弁は無いが、裂けた果皮が花弁のように見える。
萼片、花(果)柄には毛が目立つ。
果実が熟すと果皮が裂けて種子が覗く。
イヌコハコベ(犬小繁縷) ナデシコ科ハコベ属 Stellaria pallida
(2015.01.31 船上町)
☆
春のイヌコハコベ 雌しべの花柱は3裂、子房の周囲に雄しべ?
花には花弁は無く、花弁に見える緑は萼片。
冬に撮った画像とは違って、こちらの花の萼片、果柄には殆ど毛は見えない。
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春のイヌコハコベ
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