HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

シュウメイギク(秋明菊)

2021-11-07 | 複数の色 混色系

名前に惹かれる、その程度のことで
間延びした茎は数本に枝分かれ、その先でまた枝分かれして花を付ける。
どことなくブタナを彷彿とさせる咲き方は優雅な名前には似つかわしくない。
おまけに葉は基部にだけ広がるし、花の頃には一部は枯れ始めている。
と、まぁ、嫌みばかり?を綴っていると、名前に惹かれて花を愛でる人たちに睨まれるのは間違いない。



▲ 蕾が立ち上がる頃にはかなりにぎやかな姿で幾つもの分岐を繰り返して伸びあがる。▼



▲ 花弁は無い。無数のおしべが真ん中のめしべを取り囲む見慣れた図。
何故か萼片の仲間入りしそうな一本のおしべが見える。▼

(2021.07.13 上ノ丸)










(2021.09.21 明石公園)














(2021.10.27 北王子町)










(2021.11.03 北王子町)


シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科アネモネ属
Anemone hupehensis var.japonica(=Anemone japonica)
キンポウゲ科の花は早春の短い期間にしか咲かない。
秋に咲くのに変だな…と思うけれど、秋に咲くから「菊」の名前を付けられたのだと納得している。
(2021.11.07 北王子町)


▲ シュウメイギクに花弁は無い。白い花弁状の萼片、その下に見えるのは苞片だろうか。画像では5枚見える。▲


▲ コスモスの花弁(薄桃色)・萼片(半透明)・苞片(緑色) ▲
シュウメイギクには花弁は無いけれど、コスモスには花弁はある。
 
▲ いずれもシュウメイギクと呼ばれている花。普通には一重、八重 と呼ばれているし、千重まである。▲
シュウメイギクと名付けられた「貴船菊(園芸ではキブネ、俳諧ではキフネ)」は自生の八重、古来中国伝来とされているものが日本に自生していたかどうかは不明。
現在栽培されているのは殆どが一重に改良されたもので、おしべの数は右の貴船菊と呼ばれている方が少ない。
そのことから、やはりおしべが弁化(花弁ではなく萼片に)しているのだと言えそうだ。

-------------------------------------------------------------
シュウメイギク 三年前


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 今日の番外・がんセンターの菊 | トップ | アメリカギク(ボルドーギク) »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
何故か萼片の仲間入りしそうな一本のおしべ。 (こいも)
2021-08-17 22:57:44
林の子さん
萼片であることを忘れていました。
ダメですね・・・すぐに忘れて・・・
シュウメイギクと名付けられた「貴船菊」は八重、
おしべの数は貴船菊の方が断然少ないですね。
やはりおしべが弁化(花弁ではなく萼片に)・・・
こうして考えればおしべが少ないことも納得できます。
よ~く見ていくと色々と面白いですね(^_-)-☆
ただただ忘れないように繰り返して憶えるよりないですね。
いつもハッとすることばかりです。
ありがとうございます。・:*:・(*´ー`*人)。・:*:・
返信する
八重。 (林の子)
2021-08-17 23:09:11
花弁も萼片もおしべもめしべも全部「花」の一部、そう考えれば
「八重咲き」と言われるものは、花弁のないシュウメイギクでも使って良いのかも知れませんね。
そう考えると、おしべの本数が少ないものはやはり弁化しているからで
たまたま花弁ではなく萼片が増えていると言うことになりソウですね。
こいもさんのお撮りになった画像にある「白いまん丸の綿のようなもの」も、萼片に変わろうとしているものなのでしょう。
些細な部分ですが見慣れると幾つも奇妙な部分も見えてきますね。
返信する

コメントを投稿

複数の色 混色系」カテゴリの最新記事