公園の中にある図書館側から入ると、右折してすぐに菊花栽培場。
道路を挟んで森がなだらかな斜面を保ちながら剛ノ池方に広がる。
その斜面の始まり部分はオヤブジラミの群生場所。
誰もそこに足を踏み入れることは無いから、乾燥した果実はそのまま下に落ちる。
移動する動物(人を含めて?)に引っ付いて運んで貰う必要も無いのだろう。
▲ 完熟を通り越して、腐りかけているのでは??と感じる。▼
▲ 果実は二つに分果する。▼
▲ 果実は二つに分果する。落ちた後には花柱の名残が見える。▼
(2020.06.09 明石公園)
☆
雑草だから俗物的な名前が平気で付けられる。
売り物にするなら、少しは気の効いた名前にしないといけない…だろう。
この花などどう頑張っても売り物にはなれない。
だから虱の名前で通っているし、その方が安心だ。
ヤブジラミよりも果実が大きいから「雄」
▲ 全体の印象で「雄」だろうけれど、花数は疎ら。▼
▲ 果柄は長く、果実も大きい。▼
▲ 花の頃にも少し赤紫がかっていた子房部分は、花後膨らみを増し赤紫も濃くなる。▼
▲ オヤブジラミの果実は、子房が花托に潜り込んで果皮の周囲に鉤を作る。▼
オヤブジラミ(雄藪虱) セリ科ヤブジラミ属 Torilis scabra
(2020.05.20 明石公園)
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▲ オヤブジラミの花
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オヤブジラミ オヤブジラミの果実 ヤブジラミ ヤブジラミの果実 ヤブニンジン ヤブニンジンの果実
とても素敵なオヤブジラミを見させていただきました~♪
「パカッと割れた果実が種子そのものだとは…」
また知らないことを教えていただきましてありがとうございます。
『果実:子房が花托に潜り込んで花被の周囲に鉤を作る』
赤紫色の果実やふたつに割れる果実…どれも美しいですが
茶色になってからの変化も見逃せないです。
花柱の名残りが見えてからや骨組みだけが残ったようになっても
興味津々自分の方からひっつき虫になってしまいました。
見ることも無いでしょうし、気付いたとしても無視でしょう。
ひっつき虫の害?も確かに面倒な事だし。
それでも相手をしていると何となくですが、時間潰ししている暇がなくなり
結局はひっつき虫だらけになっている自分がいて、苦笑してしまいますね。
たぶん、今まで見ていなかったものが見えてくる楽しみもあるのでしょう。
観察眼などと言う美辞麗句は不要ですね。
今まで見ていなかったものを見ているだけでも愉快な事だと思います。
次はヤブジラミと格闘?して下さい。