HAYASHI-NO-KO

唐松岳 不帰険 白馬方面

ヤブラン

2014-09-05 | 夏 紫色系

 
花色はかなり淡い紫。




(2014.08.30 林)

一塊になったヤブランが街路樹の植栽枡いっぱいに広がっている。
よほど環境が合ったのか、葉の緑も濃いし花穂はしっかりと立っていてびっしりと花をつけている。
花色も濃く、蕾がまだ無数に控えている。










(2014.08.27 田町)

ヤブラン

これもかつては生垣から玄関先まで勝手に広がっていた。
壊れた瓦で作った土止めの間に、勝手にだけれど整然と広がっていた。
震災から20年、同じように土止めになっている敷石に沿って出てくる。




ヤブラン(藪蘭) キジカクシ(←スズラン←ユリ)科ヤブラン属 Liriope muscari
ヒメヤブラン(姫藪蘭) Liriope minor
ハラン、スズラン、ジャノヒゲ、ナルコユリ、キチジョウソウ、オモトも同様にキジカクシ科に移っている。
(2014.07.27 林)

去年秋のヤブラン

学名は根拠となる分類方法で幾つもの系統に分かれて来たし
幾つかの図鑑でも主流として採用されてきたエングラー体系が基準のように使われてきている。

この20年の間に分子系統学の見解が幾つかの版を重ねて固まりつつある。
APG(Angiosperm Phylogeny Group/被子植物系統グループ) と略称される
植物学者のグループのDNA解析による植物分類体系の見直しでは
現在、2009年版のAPG-Ⅲ が最新版となっている。
その見解を勘案して編まれているマバリーの分類体系では
ユリ科からスズラン科、ユリ科からヒヤシンス科に移動したものの多くがキジカクシ科に移動している。
幾つかの図鑑でもAPG体系での改訂・改版が始まりつつある。
植物園の学名表示もそれに準拠し書き換えられはじめている。
どの分類体系を採るかは個人の自由だが、基準だけはハッキリとしておきたい。
中途半端に、何々科の特徴があります…と言う表現では誤解を招きかねない。
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ヤブラン ヒメヤブラン ノシラン



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