ヒペリカム・カリシナム

ビヨウヤナギ（美容柳）は未央柳の別名。
名前に柳が付けられたのには、深い訳がある。
白居易(字は白楽天)の「長恨歌(唐の玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋物語)の中に
詠まれている、「太液の芙蓉、未央の柳」 から来たもの。
蘂の鮮やかさがビヨウヤナギの特徴のように見られているけれど、
歌では楊貴妃の眉を、その未央宮の柳の葉に准えている。

そんな深い訳を知ることでも面倒なのに、そのビヨウヤナギそっくりの花が
あると、またまた面倒な事になってくる。
そうなんですよ、どれがどれだか…と公園の管理の牧村さん。
その面倒な花が、ヒペリカム・カリシナム。
真横から眺めても真上から眺めても、何処が違う??　になってしまう。

明石西公園には、ビヨウヤナギよりもこの花の方が多いそうだ。
勿論だが、キンシバイ（園芸種のヒペリカム　ヒデコートだが）もあちこちに
咲いている。
（2007.06.02　明石西）
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