HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

イヌノフグリ

2010-02-23 | 【独り言】
聞きかじり、お一つ。
睾丸(こうがん)、
玉(Balle・ボール)、ゴールデン・ボール(金玉)
哺乳類では、精巣の俗称。左右1対あり、英語ではTesticle。
魚類の精巣は、白子(しらこ)、種類によっては食用にする。
この俗称の一つとしてふぐりが使われるのだけれど、本来は睾丸(精巣を包む袋、陰嚢)をふぐりと呼んだ。

と言うことで、イヌノフグリという言葉は、雄犬が持っている睾丸を包んでいる陰嚢を指す言葉、と言うことだ。
こういう話は知らなくても済むことだが、知ってしまうと卑猥だとかの声が聞こえる。
人間の持つ高等知能動物意識が頭を擡げるのだろう。

今日、公園の入り口でこの花を撮っていたらまた話しかけられた。
『何ですか、それ?』
「イヌノフグリです…」
『オオイヌノフグリよりも小さいですね』
「そうですね、半分もないですね」
『でも、ふぐりの名前は嫌ですね、綺麗な花なのに…』
「嫌なら呼ばなければ良いですよ、可愛い青い花で良いでしょ…」
『名前を変えれば、呼びやすいのに…』
「変えてお呼びになれば良いでしょう、他の人には伝わらないでしょうけど」
と、久しぶりに腹立たしかった。

植物には、羞恥心などないし、天真爛漫さもない。
生殖器はそのまま露出しているのだし、それを見て人は綺麗だとか醜いだとか言葉にしている。
「ふぐり」と言う名前が付けられた花は、それ自体が生きている証拠を白日の下に晒している。
人が、その名前に対してとやかく言うことではない。


画像では見える…けれど、オオイヌノフグリと比べると1/3程度。
咲いている場所も多くないから、見つけるのも苦労するくらいになってしまっている。
北側の堀に蔓延っている蒲の穂が細い綿毛になって広がっている。



花も大きいし、花茎も長く背伸びして咲くから目立つ。


葉も大きいし、花も大きい。
ほぼどこにも咲いているから一番の大所帯になっている。
だから、「改名」の訴えが多いのだろうけれど、余計なお世話だ。


左がフラサバソウの一群、右がオオイヌノフグリの一群。
花の大きさも歴然としている。
フラサバソウは花期にでも双葉が残っている場合が多い。



フラサバソウ 果実がそろそろ膨らみ始めている。

(2010.02.20 明石)

☆ おまけ ☆




藤沢時代、足繁く通っていた大船でネジバナの取り持つご縁で今もやりとりが続くHNどら猫さん。
愉快なねこ語を操られるのだが、どうも花の名前と実物が合致しない(?)そうで、
時折ヘルプを出される。
今回は春の野の花編で、フグリの仲間たち。
見慣れた人には何でもないのだろうけれど、画像は縮寸・拡大の比率が曖昧だから
実物を見ないと区別は花色・花姿だけになってしまう。
実寸ではないけれど、上の三枚はほぼ花のサイズ通りの拡大画像。
花色での区別と、サイズの違いがおわかりいただければ、野辺では間違えないと思うのだけれど。
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2 コメント

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大きさ比べ (とんちゃん)
2010-02-23 13:20:40
3枚実寸程度の画像を見ると大きさの違いがはっきりしました。
イヌノフグリはずっと小さいのだと私にも分かりました。
名前のことでお話を聞いていたらくすっとしてしまいます。
名前を変えるとか可哀想とかついつい人間側に立って物事を考えてしまいがちですが植物が持つ全部を名前を含めていとおしんでいけたらという感想を抱きました。
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いくら背伸びしても… (林の子)
2010-02-23 21:37:48
とんちゃん、こんばんは。

画像だけや、数字だけでの大きさ比べは限界がありますね。
それでも、ほぼ同じ程度の距離で撮った画像を並べると、
なんとかサイズ比較にはなるでしょうか。
その中の一つを実際に見ていれば、ほかのものも何とか大きさのイメージがわかるようです。

ただ、野の花は幾ら背伸びして咲いていても、足下の花だから、見つけてくれるのは少数。
たまに見つけてくれても名前が良くない…と言われてしまう。
損ですよねぇ~、花壇に咲けないだけで差別されてしまう。
人間の傲慢さ、自己中心の犠牲は花だけじゃないようですけど。
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