HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ハナミズキ(「八重」花水木)

2017-05-03 | 春 白色系

普通は4枚の苞の中に、花が包まれているのがハナミズキ。
ここのはその苞が4枚以上あるので便宜的に「八重」と呼んでいる。




▲ 開花直後、これ以上は開かない。▼

▲ 確かに「八重」だけれど、花は咲いている。
花は咲いているのだけれど、果実は見ない。▼









▲ 果実が出来にくい理由は、「八重」と言う構造にある。
普通は4枚の総苞だけれど、花の部分(おしべ・めしべ)の多くが変異しているせいだ。
おしべ・めしべが弁化する事によって「八重咲き」と言われるものに変異する。
その為、生殖機能は極端に落ちて、果実が出来なくなる…と説明される。【再掲】

(2017.05.01 明石公園)
















ハナミズキ(花水木)
 ミズキ科ミズキ属 Cornus florida (=Benthamidia florida)
ヤマボウシ(山法師、山帽子) Cornus kousa (=Benthamidia japonica)
ヤマボウシとハナミズキ 両者は同属だが、冬芽は違っているし果実も全く違っている。
 (2017.03.02 明石公園)
「アルバプレナ ダブルホワイト 二重咲きで、八重ハナミズキで出回る場合もあります」
と、ホームセンター・コメリの広告。
園芸品種としては、Cornus florida 'Alba Plena'と表記されるのだろう。
椿の品種にも同じ名前「Alba Plena」がある。こちらは「千重咲き」と呼ばれている。
原種系のハマナスにも、赤を「Rosa rugosa 'Plena'」、白を「Rosa rugosa 'Alba P
lena'」と呼ばれる種類。


「普通」のハナミズキ
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今年のハナミズキ・白  去年の「八重」 ハナミズキ冬芽・葉痕 ヤマボウシ冬芽・葉痕



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