緑色に見えるのは苞葉の鞘。
雌花はその苞葉に包まれている…と言うことになるそうだから複雑だ。
雌性先熟、その鞘から雌花のめしべの柱頭が伸びて来る。
受粉が完了し半透明の柱頭が萎びて茶色くなる頃に
穂状に雄花が展開する。
ジュズダマは風媒花、昆虫の訪問は期待していないから
まずめしべが花粉を受ける準備をするのだろう。
固い苞葉に包まれている雌花と雄花。
雌性先熟、まず雌花のめしべが先端部分から伸びて来る。
めしべの横に見えるのは退化した小穂と言われている。
雄花も伸びてはいるけれど、葯は開いていない。
めしべの柱頭は二裂が多いが、稀に三裂。
雄花序が伸びる頃には、めしべは枯れ始めている。
伸び始めた雄花序の葯は黄色、細い花糸だから僅かな風にも揺れて花粉を散らす。
雄花序が花粉を出し終える頃には、苞葉鞘も緑から次第に色づき始める。
雄花序が伸び始めたもの、葯が開き始めたもの、雄花序も脱落して苞葉鞘が色づき始めたものが揃っている。
ジュズダマ(数珠玉) イネ科ジュズダマ属 Coix lacryma-jobi
(2015.08.18 林崎町)
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今年のジュズダマ
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