ティーガイアは14日、東京都のアーバンネット大手町ビルで09年3月期第24半期決算説明会を開いた。
当日は宮崎社長をはじめ、宮城代表取締役会長、荻野代表取締役副社長、清原代表取締役副社長、遠藤取締役専務執行役員、土井務執行役員管理第四本部長ら経営陣が出席した。
●購買意欲減退
09年3月期第2四半期(08年4-9月)の売上高は1485億2800万円、営業利益は39億2900万円、経常利益は36憶1700万円。
当期純利益は16億3900万円(10月1日にエム・エス・コミュニケーシヨンズと合併したが、9月末までの業績はいずれもテレパークのもの)。
セグメント別実績はモバイル事業が1287億1900万円(前年同期比21.4%減)、ネットワーク事業が59億5200万円(同6.1%増)、決済サービス事業他が138億5700万円(同32.7%増)となった。
モバイル事業について、宮崎社長は「販売台数が前年同期比24%減となり、購買意欲が減速している」と話した。この間、携帯電話の販売台数は約150万台を確保。
●リーディングカンパニーの地位確立
ネットワーク事業は「下期の方がアクセルを踏む感じ」と期待を込めた。
今後の展開について、経営統合の効果として携帯電話の販売台数は約600万台を見込み、15%のシェアを持つことでリーディングカンパニーの地位を確立する。
「物流及び在庫管理の一元化によって、管理コストは億単位の経費節減になる」という。支店の統合は既に北海道、仙台、長野で終え、来年2月までに実施。東京本社は同5月5日までに完了する。
販売チャンネルも拡大し、キャリア別の店舗数(08年9月末)はショップが260店、auショップ426店、ソフトバンクショップ481店、併売店552店、テレコムランド38店の合計1757店。
●新規事業に意欲
通期業績予想(テレパークの第2四半期業績に、ティーガイアの下期業績予想を合算したもの)は、売上高4384億円、営業利益101億円、経常利益98億円、当期純利益51億円。
中期計画として、2012年3月期に1兆円企業を目指す。そのポイントとして、既存のモバイル、ネットワーク事業を土台に新規事業の積極的な開拓を行う。
「1兆円の売上げ達成時に、そのうち1割程度の1千億円を新規事業で占めたい」と、新規事業に意欲を示した。
【記事引用】 「電波新聞/2008年11月28日(金)/2面」