携帯電話業界ブログ

── ケータイ業界関連の記事集.

NECモバイリング、決算説明会開催 店頭販売力強化、保守などトータルでの戦いへ

2008-11-28 | 携帯電話販社



 NECモバイリングは、10月30日、東京都千代田区の大和コンファレンスホールで、09年3月期第2四半期(08年4-9月)の決算説明会を開いた。

 これによると、売上高は599億円(前年同期比1%減)、営業利益は30億円(同1%増)、経常利益は31億6千万円(同4%増)、四半期純利益は18億4千万円(同5%増)と減収増益だった。

 当日は、中川勝博社長と庭野修次執行役員経理部長が出席。中川社長が決算概要と通期事業展開について説明し、質疑応答に移った。


●端末の需要低下

 セグメント別業績は、モバイルセールス事業が480億円で前年同期比4%減、モバイルサービス事業が119億円、同15%増となった。

 これについて、中川社長は「分離プラン導入後、販売価格が上昇し、端末の需要は低下した。端末保守サービスの需要は増加した」と話した。

 代理店の合従連衡が進む中、他社との協業などについては「商社系とメーカー系の代理店とではスタンスが違う。我々は端末の販売ばかり追うのではなく、保守などトータルで戦っていく」と話した。

 また、市場が低迷している中、販売サービス体制については「例えば、プルートウースを活用したものやホームUなど、当社の通信インフラを生かした取り組みに力を入れていきたい」とした。


●店頭販売力の強化

 通期の事業展開は市場全般に低迷が続くものの、ユーザーの流動性は上昇傾向にあるとした。

 ドコモは冬モデルがラインアップし、PDCのFOMAへの巻き取り強化が進む。販売チャンネルについては、広域代理店への集中が進むとみる。

 店舗数(08年9月末現在)は、ドコモショップ184店、auショップ5店、ソフトバンクショップ1店、モバイルステーション21店の合計211店。

 今期も積極的な出店、移転、改装による店頭販売力の強化を図る。

 携帯電話の販売台数では、09年3月期の年間販売台数は、これまで2年続けて200万台近い数字で推移してきたが、155万台(前年比21%減)と販売台数の減少を予想した。


●業績横ばい

 事業戦略については、法人営業の販売力強化、FMC新事業の創出と事業化、顧客満足度の追求などを挙げた。保守部門では、修理台数変動に対応した体制整備と効率化の推進を図っていく。

 通期の業績予想は、売上高は1250億円で前年比3%減のほかは営業利益57億5千万円、経常利益58億5千万円、当期純利益34億円と前年比横ばいの見通し。





【記事引用】 「電波新聞/2008年11月28日(金)/2面


最新の画像もっと見る