英通信大手のBT(ブリティッシュ・テレコム)は1日、中国大手通信機器ベンダーのZTE(中興通訊)と、次世代の固定回線、ワイヤレス、モバイル通信サービス開発のため、大規模な共同研究を行う提携関係を結んだと発表した。
この提携により、ZTEの通信機器とネットワーク・ソリューションに関する幅広い知識と、BTの革新力および世界170カ国以上に通信サービスを提供してきた経験が結集され、活用される。
●緊密で効率的な協力関係
BTのグライブ・セリーCIO(最高情報責任者)は「今回の提携は、新サービスの開発や顧客体験の継続的な向上のため、企業や顧客、研究団体と協力して革新を進めるという取り組みの一環。当社は、ZTEの専門性と能力に感銘を受けている。提携は2社だけでなく、顧客にとっても有益になるものと思う」とコメントした。
ZTEの上級副社長兼CTO(最高技術責任者)の識大雄氏は「当社にとって国際的に信頼の高い一流の通信業者と仕事ができることは、とても光栄なことだ。緊密で効率的な協力関係ができることを期待している」と述べた。
今回の提携は、両社にとって研究では初めての協業となる。これにより両社は、世界の通信システムの互換性や融合を進め、国際的な通信の標準規格を開発できる、と期待を寄せている。
【記事引用】 「電波新聞/2011年6月7日(火)/2面」