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NTTドコモ、欧州通信大手テレフォニカと提携 スマートフォン関連の技術・サービスを開発

2012-03-04 |  NTTドコモ



 NTTドコモは欧州通信大手、スペインのテレフォニカと組み、スマートフォン関連の技術・サービス開発に乗り出す。

 2012年中にも共同でベンチャー企業に出資するファンドを設立する。スマホ分野で米グーグルやアップルなどの存在感が高まる中、日欧の通信大手が組んで対抗軸をつくり、成長が期待できる南米などの市場を開拓する。


●土管化に危機感

 アップルなど強力なコンテンツ配信基盤を持つ企業の登場により、世界の通信会社は回線だけを提供する企業になることに危機感を持っている。

 通信大手が協力して技術開発に取り組むことで、自社の利用者向けアプリケーションソフトやサービスを拡充できるほか、開発した技術の外部販売も可能になる。

 2社が設立するベンチャー投資ファンドの額については交渉中だが、70億-80億円程度となる可能性がある。まず南米市場でスマートフォン向けのコンテンツを持つ企業などに出資する見通し。

 スペイン語圏の南米にはテレフォニカが進出している。ドコモは同社と組むことで、開拓が遅れていた南米市場に足がかりをつくることも狙っている。

 ドコモは、インド企業に出資するなど通信事業での海外展開を進めている。さらに、海外でベンチャー企業への出資も始めた。

 米シリコンバレーにベンチャー出資会社の「ドコモキャピタル」を設置し、文書管理ソフトを手掛けるエバーノートなど20社以上に出資している。韓国の通信会社KTともベンチャー投資ファンドを設立した。




【記事引用】 「日本経済新聞/2012年3月4日(日)/1面」


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