ＮＴＴドコモは携帯電話を他の通信会社の回線でも使えるようにする「ＳＩＭロック解除」に対応した製品を４月下旬に発売する。第１弾は富士通の中高年層向け携帯電話機「らくらくホン」。
５月以降、スマートフォンなどに対象を広げる。
●解除には手数料
ロック解除した端末が便利なのは海外に渡航したとき。渡航先の空港などで売られているプリペイド式の「ＳＩＭカード」などを購入して電話機に差し込めば、端末を変えずに現地の安い通信料金で電話やデータ通信ができる。
国内ではソフトバンクと契約している加入者が、料金プランを変えずに電話機だけを「らくらくホン」に買い替えて利用するといったケースも考えられる。
通信方式の異なるＫＤＤＩのサービスには乗り換えることができない。ドコモは今月から全国のドコモショップでＳＩＭロック解除の手続きを受け付けている。解除には３１５０円の手数料が必要。
「らくらくホン」は、音声が聞き取りやすいスピーカーやマイクを採用した電話機。操作などがわからない場合、電話機についている専用のボタンを押すだけで、コールセンターにつながるようにした。
【記事引用】 「日本経済新聞／２０１１年４月１０日（日）／１面」
