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NECカシオモパイル、スマートフォン強化へ米国と中国に拠点開設 スマホ分野の出遅れ挽回

2011-08-31 |  NECカシオ



 NECカシオモパイルコミュニケーションズはスマートフォン強化のため、米国と中国に事業拠点を年内に開設する。

 市場であり先端技術の発信源でもある米国と、電子機器製造受託サービス(EMS)の工場が集積する中国に拠点を設けて、スマートフォン分野での出遅れを挽回する。

 携帯電話販売全体のスマートフォン比率は2011年度に約5割、12年度に7-8割へ高める計画。


●拠点整備で早期拡大

 NECカシオモバイルは3月に米グーグルの基本ソフト、アンドロイド搭載製品を国内へ投入し、スマートフォン市場へ進出した後発組。

 グーグルや米クアルコムなどの本社が集まる米国・シリコンバレーに最新技術の情報を収集する拠点を開設する。

 併せて、米ベライゾンワイヤレス向けにスマートフォンを供給する米国事業を拡大するため、米国内に営業拠点も新設する。現在、携帯電話事業者など顧客に近い立地などを考慮し、場所を選定中。

 2拠点合計で10人以上の人員を配置する予定。海外販売の端末はコスト競争力を持たせるため、EMSを原則利用する方針。そのため、EMSの工場や部品メーカーの集積する中国に品質管理などを担う拠点を設置する。

 NECカシオモバイルはEMSと共同で端末設計から行う新しいビジネスモデルを構築している最中で、新拠点は現地企業との橋渡し役としても重要になる。

 当初の体制は数人で始動すると見られ、新ビジネスモデルによる試作品が完成し、現在は米国や欧州、豪州などの携帯電話事業者へ売り込みを開始したところ。

 12年度販売目標全体の4割の500万台(10年度比6倍弱)が海外分で、スマートフォンシフトとそれを支える拠点整備で海外事業の早期拡大を目指す。




【記事引用】 「日刊工業新聞/2011年8月31日(水)/9面」


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