森かずとしのワイワイ談話室

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市民のつぶやき

2008-08-18 23:55:16 | これでいいのか金沢・日本そして世界
 ほぼ一ヶ月にわたって入院加療を受けていた山出市長が、今日入院先から登庁し、各会派をあいさつして回りました。久しぶりに見る市長は、それと見て分かるほどお腹が引っ込み、この状態を維持するようがんばる、これからしなしなとやっていく、と空白の期間をわびました。スピーカーから聞こえる職員訓辞では、やはり水害対応に陣頭指揮できなかったことをわび、復興への対応に万全を期すことを求めていました。被災地への訪問など、一日テレビカメラが張り付いているようでした。これでは、なかなか「しなしな」というわけにはいかないでしょう。市長の入院については、いろいろと関心を示す市民の声も聞きましたが、元気を回復した市長と議場でまた論戦したいと思っています。水害についても遠慮はしません。
 ところで、市民のつぶやきとは、こんなことという話を耳にしました。建築業者に、家屋完成の折りには、供託金2000万円を義務づける法律改正が行われて、来年10月から実施されることになっている。大手建築メーカーが幅をきかし、地域の中小工務店が苦境に立たされている中で、そんな金まで出して仕事を引き受けるおやっさんがどこにいるものか。日本はいつの間に自分さえ良ければいい、金が儲かればそれでいいという国になってしまったのか。大手建築屋は、職人を育てることもせず、地方を荒らして責任を取らない。仕事もいい加減だ。仕事にこだわり、後継者を育てながら建築業を担ってきた魂のある工務店はこのままでは姿を消すだろう。反乱が起きても不思議ではない。
 こんな地域の建築業界の逼迫した状況について、思いの一端を話してくれたのです。これも、ネオリベラリズムの地域産業破壊の現実ということになります。市民や地域の自営業者の側に立って産業政策を立案する国政に転換させることが急務ですが、展望をどう見いだしていくか、もう一つのありかたについてあまりにも情報に欠けているのが、ただ絶望感のみを募らせることに行き着いているように思います。転換への切実な思いを実現可能な方向性へと住民が歩き出す力に変える。そのために、私の任務はどのようなものか、市民のつぶやきに耳を澄ませて、一緒に歩みたいと思っているところです。

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