里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

冬キャベツが雪中甘藍となる

2023年02月13日 | 畑:葉菜類

当地、2月10日から11日にかけ纏まった雪となりました。
我が家で実測したところ11日早朝で23㎝。多雪地帯から見れば大したことはないと言われるかもしれません。
大雪と言うには少し大げさかもしれませんが、20㎝越えは久しぶりです。
当地方では西高東低の冬型の気圧配置で大雪になることはまずありません。
大雪になるのは今回のように南岸低気圧が北上する時で、東京でも雪が降るような場合です。
過去には数十㎝の重い雪が降り痛い目に遭った経験があります。この程度で済めば可愛いものです。
それでもあまりないことなので雪中甘藍を記録してみました。
これが2月10日午前中の雪が降り出す前の冬キャベツ。


種播きは8月7日、8月26日植付け、9月21日に追肥土寄せ。
品種はトーホク種苗の「寒玉キャベツ」。この品種は雪中甘藍としても使える品種です。
大寒からの酷寒でアントシアニンの色素が強く出てきました。


これが翌2月11日朝の冬キャベツ。


と言ってもどれがキャベツか分らないほどすっぽりと雪で覆われました。
ここ数年ではお目にかからなかった風景です。


もっとも、本来の雪中甘藍が根雪に埋もれた中から掘り出すものを指すとすれば、厳密には違うことになります。
当地で根雪になることはないのですが、完全に雪に埋もれたので雪中甘藍としても良いのでは。
これが昼過ぎ頃のもの。


思いのほか早く葉が見えてきました。

終日晴れ上がり気温も高くなったのです。


これが翌2月12日の9時過ぎ頃。


朝は放射冷却でー6℃と冷え込みましたが、晴天で気温が10℃を越え、たちまち溶けてきました。
雪の中を掘り出すほどにはなりませんでした。


何れも大玉になっています。1月20日過ぎから穫り始めました。
秋キャベツも残っていたためまだいくらも穫っていません。
他から比べると小振りなこの株を穫ってみます。


紫と緑のコントラストはなかなか。紫色の葉は空気に晒される表皮だけです。


12日も好天で気温が高くなり、午後には雪の被っているキャベツは殆ど無くなりました。
寒玉ですから雪の影響は全くありません。これから収穫をさらに進めます。


冬囲いしたダイコンを穫る

2023年02月12日 | 畑:根菜類

冬囲いしたダイコンは必要な都度逐次取り出しています。
一昨日大雪になる前に取り出しました。
冬囲いしたのは12月25日。品種はすべて「耐病総太り」。
冬囲いは二通りの方法で行っています。
こちらはダイコンの葉を付けたまま囲ったもの。


奥がダイコンで、手前はニンジン。ニンジンは作業場内に取り込んだものがあるため全く手つかずです。
こちらはダイコンの葉を落とし土中に埋め込んで囲ったもの。葉付きのダイコンを消費した後に取り出します。


葉付きのダイコンは、土を掘りあげ稲わらを挟みながら斜めにして埋め込んでいます。


ダイコンは多少氷点下になったくらいでは問題ありませんが、連続するようになると凍害を起こします。
この「耐病総太り」は根の半分くらいが地上に出るので、厳寒期に放置すれば根が凍結します。
ですから、当地では冬囲いは必須。今冬大寒以降の酷寒の環境では貯蔵の効果が発揮されるはずです。
上の右手前の方から順次取り出しています。


冬囲いした時点では畑にも残していたため、取り出しの進度はまだ半分に達していません。
冬囲いは昼夜とも0℃で保つのが理想で、多雪地帯なら雪中下に貯蔵すれば理想的な環境が保たれます。
当地はそのような環境にはなく、日数が経てばダイコンは次第に傷んでくるのは避けられません。
この部分を取り出します。


藁を返すとダイコンが現れ、容易に引き出せます。
今回は2本だけ引き出しました。


気温が低ければ一度に数本引き出し、泥着きのまま保管しておけば効率的です。
藁と土を軽く元に戻して取り出しは終了です。


洗ってみました。


畑から穫りがけの綺麗な肌と言うわけにはいきませんが。
この程度なら全く問題なし。形はイマイチながらずしりと重く約3㎏。
「耐病総太り」は少々肌が悪くなっても中身は上々です。
但し、気温が上がってくると、根が動き出し傷みが目立って来ます。
消費増加に助っ人は今年も切り干し大根を作っているようです。


マルチ栽培のタマネギにバラまき追肥

2023年02月11日 | 畑:土物類
大雪となりました。


早朝の積雪は23㎝。


大雪になりそうだと言うので、昨日いろいろと大急ぎで済ませました。
まずは越冬中のタマネギにバラまきの追肥。予定より前倒ししました。
4条の黒マルチが3ベット、植え付け本数は昨年より1割ほど少ない400数十本。


種まき9月7日、植え付け11月3日。
品種はタキイ種苗の「ネオアース」1品種。
何年か、越冬時の姿がイマイチで収穫だけは大玉豊作という結果オーライが続き納得できませんでしたが、昨年は越冬時の姿もまずまずで結果もよく納得の出来となりました。
今年も前年並程度になっていると言っていいでしょう。
ほぼ想定した姿となっています。


昨年より今年の方が生育が揃っているように思います。


まず越冬時に気になるのはトウ立ちのこと。
年内の生育が良すぎて大苗で越冬するとトウ立ちのリスクが高まり、貧弱だと収量が上がりません。
昔からトウ立ちが僅か見えるくらいが良いと言われてきました。
近年、我が家ではトウ立ちはほとんど見られません。今年もそれほど大苗になっているものはなく、問題ないでしょう。


葉先が枯れているものがありますが、この程度なら想定内で気になりません。
大寒以降の酷寒の割にはあまり影響がなかったようです。
芯の2、3葉さえしっかりしていれば問題なしです。


ネキリムシの被害があります。


今の時期は幼虫が小さいため見つけるのが難しい。欠株はごく僅かなので気にしないことにします。
生育の悪そうな所にそのまま補植したため2本立てになっている株がいくつかあります。


あまり変わらない程度に育っているようです。1本立てにしました。


例年より少々早めとなった追肥。


水に溶けないことには追肥の効果がないので、近年は早めにやるようにはしています。
粒状の速効性肥料をマルチの上からバラまきました。
繰り返し書いていますが、昔は追肥をしたことがありませんでした。
マルチ栽培では全量を元肥でやるものとばかり思っていたのです。
緩効性、遅効性の肥料を組み合わせることで追肥の必要はないと教えられました。
もう大分前になりますが、高齢の方がマルチの上から肥料をばらまいているのを見ました。
その時は無駄なことをやっているなと思って見ていました。
しかし、試しにやってみると効果抜群で、いわゆる目から鱗です。
これは偶然だった可能性もあるのですが、以来続けています。
マルチの上からバラまくだけですから甚だ簡単です。


植え穴を狙ってやるということはしません。
マルチのベットは必ず中高の かまぼこ形に作ります。一番は排水をよくするためですが、バラまき追肥にも好都合です。
粒状肥料をベットの中ほどにバラまくと自然に転がって適当に植え穴に入っていきます。


もちろんマルチ上に留まっている肥料もありますが、何れ雨に溶ければ流れて入るだろうとラフに考えています。
追肥をするようになり、肥え切れすると発生しやすいベト病も殆ど出なくなりました。
今年も追肥の効果に期待したい。


生育不良のラッキョウに追肥と土寄せ

2023年02月10日 | 畑:土物類

越冬中のラッキョウに早めの追肥と土寄せをしました。
生育は甚だ不良です。


ラッキョウはどれ?と言った有様。これまでで最悪です。
もともと充実した種とは言えませんでしたが、それにしても育ちが悪い。


これで、まともな方です。


年々生育が悪くなってはきていました。
昨年収穫時は、事情があって半分を三年子の花ラッキョウにして初めて収穫、貴重な経験となりました。
今作は通常の栽培で、畝数も3畝に減らしました。
畑を変え、畝間も広くとってしっかり作る段取りをしたつもりだったので、これほど悪くなるとは想定外。


欠株も大分あります。


挽回出来るとは思えませんが、やるべきことをやらない訳にはいかないでしょう。
見にくいですが、硫安と苦土石灰を畝の両肩に追肥しました。


単肥の硫安は土を酸性化するので通常は殆ど使いません。
追肥は専ら化成肥料を用いています。しかし、肥料高騰の折り、在庫のある硫安を使うことにしました。
酸性化を緩和するのに苦土石灰も同時に施用。クワだけで土寄せを行いました。


落ち葉も構わず一緒に寄せてしまいます。


当地、今年は降水量が少なく乾いています。雨か雪になりそうだと言うのでタイミングは良かったようです。大雪は勘弁願いたいところですが。
ラッキョウの種は亡き母が残したもの。早いもので今年が23回忌。
ラクダ種と思われますが、毎年同じ収穫物から種を取ってきたため劣化が進んだ可能性が高い。
助っ人とは今年が最後になるだろうと話しているところです。
それだけに最低限の収穫は確保したいもの。


ブロッコリーは酷寒にも動ぜず

2023年02月09日 | 畑:花菜類

ブロッコリーは酷寒の中でも殆ど凍害らしき症状は見えません。


多少葉が垂れてはいますが、例年の厳寒期と変わりません。
ブロッコリーは2回に播いています。
1回目は種播きが7月17日で植付け8月10日、2回目は種播きが8月7日で植付け8月27日。
品種はともに「緑嶺」。
これが1回目のブロッコリー。


10月20日過ぎから穫り始め、11月上旬が頂花蕾収穫のピーク、11月下旬から側花蕾が穫れ始め、12月になると頂花蕾並のビッグな側花蕾が穫れました。
少々拘っている追肥土寄せの効果が十分現れたと思います。
根元から主枝と間違うほどの側枝が伸び大きな側花蕾が穫れたので今年は納得しています。
現在穫れているのは主枝から出ている側花蕾と地際から伸びた主枝並の側枝から出ている孫の花蕾です。
低温でアントシアニンの色素が出て紫がかっているものの凍害は受けていません。


ブロッコリーが凍害を受けると花茎がしんなりしてポキンと折れなくなります。
そうなると味も悪い。十分な耐寒性が付いているようです。
この株は中央に黒く見えるのが頂花蕾の穫り跡、右と左に白っぽく見える穫り跡が大きな側花蕾を穫った跡。


したがって、側の花蕾は孫の花蕾になります。
根元の方を見ると、このようになっています。中央が主枝、両脇が側枝。


これが2回目のブロッコリー。


11月半ばから穫れ始め11月下旬が頂花蕾のピーク、12月下旬から側花蕾を穫り始めました。
1回目と2回目のピークが目論み通りにうまくずれてくれました。
こちらも主枝の根元から多数の側枝が出たものの、気温が下がり1回目のような頂花蕾並の側花蕾とはなりませんでした。


それでもそのような側枝からは通常の側花蕾よりは大きいものが穫れます。
右方に見えるのが頂花蕾の穫り跡。左の花蕾が根元から伸びた側枝に着いた側花蕾。


こちらは穫れているのは大半が側花蕾ですが、孫花蕾の穫れ始めた株もあります。
手前の白くなって見えるのが側花蕾の穫り跡。それに着いているのが孫花蕾。


数株穫ってみました。大きめのが通常の側花蕾、小さめのが孫の花蕾。


一口、二口サイズなので、自家用には重宝されます。
勢い自体の悪い株は散見されるものの、凍害は殆ど受けていないので春先まで穫り続けます。


旨い「寒咲花菜」は酷寒に耐えられるか

2023年02月08日 | 畑:花菜類

厳寒期になって一層旨味が増したナバナ類の一つ「寒咲花菜」。
厳寒期に入っても元気でしたが、大寒からの酷寒は尋常でありません。ここ二日ほど気温が上がりホッと一息と言ったところ。
さすがに「寒咲花菜」は凍害を受けています。


「寒咲花菜」は11月20日頃に収穫を開始、12月半ばからはわき芽(側枝)の収穫が始まり最盛期に入りました。
年明け後は、気温は低下したものの極端な低温にはならず、体内に糖分を蓄えて耐寒性は増していたはずです。
沢山のわき芽(側枝)が出て収穫のピークとなっていました。
穏やかだった天候も大寒以降は一転して酷寒に。
連日-5℃以下が1週間以上、通算では10日以上に達しました。-8℃を記録した日もあります。
ここまで酷寒になるとはそれまでの気象経過からは想定しにくい。
一方、雪は僅かしか降っていないので、収穫はずっと続いています。
しかし、ここまで寒さが厳しいと、「寒咲花菜」は無傷で済む訳にはいきません。


茎は凍結し、萎れて復活しないものがかなり出ています。
この株は側枝を沢山収穫した後、葉と茎が白化しています。低温による霜焼けの症状です。


それでも下の方から出ているわき芽(側枝)はしっかりしています。


穫り頃の花芽も多数。


株ごと凍害が酷くなっているものは、体力がなく茎の凍結に耐えきれないようです。
遅れてまだ伸びきっていない側枝は元気に見えます。


このような側枝は確実に収穫出来ます。


側枝の収穫が早かった株は孫茎が伸びてきました。
しかし、こうなるとダメージは大きい。どのくらいが持ちこたえられるか。


側枝の出が遅れている株は比較的ダメージが少ない。


例年、側枝はわき芽を2、3芽残しで切りますが、今年は数芽残しと多くしています。
この酷寒に耐えて、どのくらい孫茎が伸びてくれるか。
それでも、健気に穫れ続けています。


花菜は茎から新葉までますます軟らかく風味豊かになっており旨い。
花菜は人気が高いので、半数くらいはこの酷寒を耐え、孫茎の収穫まで続いてほしい。


水墨画「冬の津軽富士」

2023年02月07日 | 水墨画:風景他
画仙紙 色紙  

青森県津軽地方のシンボルとも言える岩木山を水墨画で描きました。
色紙に風景画を描くことは殆どなく、しばらく前、モウズイカさんの画像をモチーフに鳥海山を描いて以来です。
津軽地方も今冬はとりわけ雪が多いと聞きます。岩木山がくっきりと見えることも少ないことでしょう。
雪に慣れているとは言え、そのご苦労を思いつつ描いてみました。
津軽は何度か訪ねています。しかし、冬季には経験がありません。
ネットに公開されている画像をモチーフにしましたが、見る位置で姿も変わり、平野部の正面から眺めた岩木山はこれよりもっと山の字に見えるようです。
前方に見える立木は当然のことながらりんご園。深い雪に覆われた先に雄大な岩木山を望む絶景です。
岩木山は「津軽富士」と言われる綺麗な単独峰で、画になりやすい。
山には登ったことはありませんが、麓の岩木山神社には参詣したことがあります。
姿形がやわらかく、女性的な優美さを感じさせる山です。
地元では親しみをもってお岩木山やお岩木様と呼ばれるのも頷ける気がします。


干し柿づくり'22~白粉は順調に回る

2023年02月06日 | 干し柿づくり

干し柿は、干し始めから約2ヵ月半。
昨年は蜂屋柿が大不作で例年の半分以下の量です。
それでも乾燥は概ね順調に進み、まずまずの干し柿に仕上がりました。
白粉の吹き出しも順調で、綺麗に回りました。
但し、大玉の大半は贈答にしたため、残されたものは多くが中玉、小玉です。
室内に取り込んだ後、1月10日頃にはポリ袋に入れ、気温の上がらない部屋で保管してきました。


いつまでも放置すると硬くなってくるため空気に晒さないようにする必要があります。
この方法はベストではないと思いますが、簡便です。
逐次消費してきたので残りは少ない。昨年は、今頃100個くらいも残っていました。
今年は大玉は残っておらず、中玉も残り僅か。
これが中玉。


これが小玉。


白粉は全体に回っています。
白粉は中の糖分が表面に吹き出したもの。甘味と白粉の多少は関係ありません。
ただ、この時期に白粉が無いと物足りない感じにはなります。
これは年内のあんぽ柿の状態でタッパーに入れ、冷蔵庫で保管していた干し柿。


数少なくなりましたが、自然に白粉が吹いてきました。比較的軟らかい状態で保たれています。
よりあんぽ柿に近い状態を保ちたい場合は、ラップに包んでからタッパーに入れれば、軟らかさは保たれます。この辺は個々人の好みの問題です。
さらに長期に保存しようと思えば冷凍が確実。
量は少ないながら、あんぽ柿を冷凍保存中の干し柿。一時取り出してみました。


これは大玉。冷凍でもカチンカチンにはならず、弾力があります。
干し柿は水分が少なくなっているからです。


こちらは、茶菓子として出ている干し柿。残り少ない中玉です。


1個取ってみました。


割いてみます。


これは中身が飴色で比較的明るい。ねっとりした柿のヨウカンと言った趣。
典型的な小生好みの「ころ柿」です。


酷寒の寒締めホウレンソウ

2023年02月05日 | 畑:葉菜類

秋冬ホウレンソウは4回に播いていますが、3回目に播いたホウレンソウを穫り始めました。
これは「寒締めホウレンソウ」として収穫するよう作っているものです。


品種はソロモン。種播きが10月18日。
順調に生育し、厳寒期でも覆いはしません。


すでに収穫出来る大きさに生長していましたが、まだ2回目に播いたホウレンソウを穫っていました。
このように、まだ少し残っています。

大寒までは穏やかな天候で、厳しい冷え込みもあまりありませんでした。
ところが大寒から一転、1週間以上連続して最低気温が-5℃を下回る日が続きました。
正に「寒締めホウレンソウ」のイメージ通りと言うべき酷寒となりました。
すでに種を播いてから3ヵ月半ほど経っています。しかし、この低温下では最近はほとんど生長していないでしょう。
「寒締めホウレンソウ」とは、ハウス栽培で収穫前に外気に2週間ほど晒すホウレンソウを指して使っているようです。
しかし、我が家のホウレンソウは最初から最後まで完全な自然環境に晒しているので、これ以上の「寒締めホウレンソウ」はないでしょう。
ただし、今年作っているソロモンという品種は、厳寒でも外観の変化が比較的少ない。
昨年まで作っていたクロノスは地べたに張り付くようになり、葉にも縮みが大分出ました。それに比べると程度はずっと軽い。


外観からは大きく変わったように見えないかもしれません。
混んできた畝の中ほどと違い端の方はさすがに地に這っています。


大寒以降の酷寒で、糖度とビタミン含量は最高に高まっているはずです。
これは助っ人が収穫したもの。やや行儀が悪くいっぱいに広がります。


こちらは4回目に播いたホウレンソウ。


10月28日に種播きし、12月半ばから不織布をべた掛けしています。
べた掛けを少し開いてみます。品種は2品種。
これがソロモン。


少し伸びすぎるかと思いましたが、酷寒となり、適当な生長具合のようです。
葉には縮みが出てきました。。


これがクロノス。


こちらの方が葉色がより濃緑で縮みも多く出ています。それでも昨年はもっと縮みが多く葉も寝ていました。


不織布はもう少し掛けたままにします。
今どきなら、大雪にさえならなければ甘味や旨味がピークのホウレンソウを穫ることができます。



冬囲いしたハクサイを穫る

2023年02月04日 | 畑:葉菜類

冬囲いしたハクサイを穫りました。
冬囲いしたのは12月21日。
品種は、トーホク種苗の中晩生種「郷秋80日」。8月25日に直播きしたもの。
年内には殆どが完全結球していました。
冬囲いは2通りの方法で行っています。
2畝のうち1畝は畑に置いたまま、1畝は室内に取り込み囲いました。
それぞれ20株余り。早生種が残っていたため、まだいくらも消費していません。
こちらが作業場の中に取り込んで囲ったハクサイ。


何れ畑に囲ったハクサイを取り込まなければならないので、こちらから消費しスペースを確保します。
外葉を数枚残して新聞紙で包み、逆さまにして寄せています。


この方法は大雪や厳冬の年でも確実な方法です。
以前は大半この方法でしたが、手間がかかり一定のスペースが必要です。
中玉と思われる新聞紙を開いてみます。


外葉の数枚を剥げば綺麗な結球。しっかりとしています。


包むときに外葉数枚を必ず残すことが大事です。
外葉を外せば結球部分の水分は殆ど変わらず、畑のものと遜色ない鮮度が確保できます。3㎏強ありました。


こちらが畑でそのまま囲ったハクサイ。不織布で覆いをしています。


まだ全く手を付けていません。
もともと外葉が大きくしっかりしており、強く縛っています。


一般に行われている方法で、最も簡便な方法です。
ただし、大雪や厳冬の年には雪に埋もれたり凍害を受けたりする心配があります。
今年は1月中旬までは好天で極端な低温もありませんでした。
しかし、大寒の日から一変、最低気温は連日-5℃以下に。-7、8℃を記録した日もありました。
一見したところ外葉の傷みは想定していた程度です。


大きな外葉が十分に付いていたので結球への影響は少ないはずですが。
この大株を穫ってみました。


外葉を数枚剥くと綺麗なハクサイです。
しかし、よく見ると葉柄が凍結したことが分ります。


3.5㎏を越える大玉でした。


今ははっきりしませんが、何日か経つと葉柄が変色する可能性があります。
真冬日もあって、10日間も極低温が続いたのですから、当然かもしれません。
凍害の症状がどの程度になるかはもう少し経たないと不明です。
場合によっては、こちらから先に穫るようになるかも分かりません。
過去に、外葉のやや小さい中生種を3月まで置いたところ凍害の症状が酷かった経験があります。
また、畑にいつまでも置いておけば次第に生長するので、結球中で花芽が伸び割れてきます。
何れ、外に囲ったハクサイは今月中には中に取り込む必要があります。


老朽化した育苗ハウスの補修

2023年02月03日 | 田んぼ

我が家の水稲育苗ハウスは、いつ建てたか記憶が定かでないくらい古い。
40年は越えているはず。近隣に同様のハウスはもうありません。


但し、老朽化したパイプハウス数棟を解体した際、使えるパイプをこのハウスの補強に使いました。
支柱は全てをダブルにしました。ですから本数は通常の2倍です。
さらに筋交いをして、パイプを縛り強化しました。
ですから老朽化しているとはいえ、かなり強化されているはずです。それでもリスクは避けられないので水稲の育苗期間だけの利用にしています。
そして、この時期に必ずやっているのが点検と補修です。
まずパイプ同士を縛っている針金の締め直し。


次に妻面の補強柱をチェックします。
これが根元から腐っていました。


まるごと替えるまでもないと判断し、下部だけ杭を打って縛ることにしました。


山から切り出して保管していたクリの木を利用します。
クリの木の杭は非常に強い。しかし、次第に腐ってくるのは避けられません。
杭を打ち込み、太い針金でしっかり縛ります。


同様にもう1本補修し、あとは針金の締め直しだけでした。
次は被覆ビニールを抑えるマイカー線を止める足場用パイプの点検。
このタイプのパイプハウスはマイカー線で持っているのです。
点検して針金が緩んでいるものは締め、弱っている杭は交換します。
一挙に全て交換するのは大変なので、数年で一巡するくらいを目安にしています。
腐るとこのようになります。


新しい杭と交換します。やはり適当の長さに切ったクリ材を用います。


杭を掛矢で打ち込み。


太い針金で縛ります。


クリの木の杭は市販の杭などよりずっと強い。
こちらも新しい杭と交換です。


杭を打ち込み、針金でしっかり縛って出来上り。


この後さらに数本。思ったより少なく済みました。
材料は全て我が家の山から切り出したクリの木、いわば天然資源の利用で経費はほぼゼロ。
ただし、人間も老朽化しているため掛矢の打ち込みは結構な疲労感が伴います。
そんな時、スイセンに蕾を発見。一服の癒やしを得ます。


ここは育苗ハウスのすぐ裏、石垣の下にあり、気温が上がりやすい。
今日は節分、明日は立春、酷寒の中でみちのくも着実に春に向かっていることが窺えます。

酷寒に強い菜類

2023年02月02日 | 畑:葉菜類

今冬は比較的穏やかと思っていたところ、大寒の日から一転して酷寒となりました。
連日、最低気温は-5℃を下回り、-7、8℃まで下がった日もあります。
それまで、徐々に気温が下がってきたので野菜にも耐寒性が付いていたとは思います。
とは言え、抵抗力には違いがあります。一目、強いのがターサイと縮み雪菜。
種播きは9月末で生育は順調。
収穫しながら最終株間は30㎝くらいまで広げるつもりでしたが、そこまで進みませんでした。
ターサイ。


酷寒で姿はさらに変化しました。
外葉が枯れ始め、全体に少し縮んで、一回り小さくなりました。


葉は完全に地面に這いつくばっています。葉は一層濃緑になり厚みを増しました。


大寒前までは穏やかだったので、花芽が生長したようです。
早いものは肉眼でも確認できるようになってきました。


今は味が乗って美味しい。栄養価は一段と高まっているでしょう。


縮み雪菜。


ターサイの変異株から育成されたと言われている縮み雪菜。名前のとおり酷寒をものともしません。


全体に一回り小さくなっているようですが、ターサイほど感じません。
ターサイとよく似てはいるものの、この時期になると違いがよりはっきりします。


ターサイより葉が立っており葉柄が伸びています。縮みは一段と細かくなってきました。


種が100%均一ではないようで、株により葉柄の伸びに違いが見えます。
こちらは葉柄の伸びている縮み雪菜。


こちらは葉柄があまり伸びない縮み雪菜。ターサイに近いようです。


葉色はターサイより明るく艶があります。より緑が濃くなっています。
こちらはチンゲンサイ。


まだ沢山残っています。酷寒で葉色が黄ばんできました。


外葉は少し枯れるものが出て、やはり一回り小さくなっています。しかし、株はしっかりしています。


小生の好みで言うと、ターサイや縮み雪菜に比べチンゲンサイはイマイチなのですが、この時期のチンゲンサイは美味しい。


こちらはミズナ。


残念ながら穫られず放置されています。


酷寒で葉がしなっていますが、この程度なら回復しそうに見えます。


こちらはすぐ側にあるナバナ類の一つ、アスパラ菜。


しっかりした孫茎が伸びていましたが、ダメージが大きい。
今年は春まで穫れそうと期待していました。復活は難しいでしょう。
これだけ酷寒が続くと、低温に対する優劣差がよりハッキリしてきました。



墨彩画「万年青」

2023年02月01日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙   

どう言う訳か、我が家の栗の木の下に、知らぬ間に万年青(オモト)が群生化した所があります。
気づいたのは、それほど前のことではありません。
おそらく最初は1、2株だったと思うので、かなり以前に定着したのでしょう。
色々思い巡らしてみましたが、おそらく鳥が種を運んだのだろうと結論づけました。
万年青は縁起物とされるので、しばしば描いています。
今回は、線描きを殆どせずに描いてみました。これは没骨(もっこつ)法と呼ばれる手法です。
筆先ではなく筆の腹を用いて墨の濃淡を生かし描きます。
細かいことは気にせず筆を運びました。ボリュームありすぎの万年青になったかも。