里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

今年のシュンギクは長期収穫出来そう

2023年01月16日 | 畑:葉菜類

シュンギクは不織布をトンネル掛けして1ヵ月余り。
摘み取り収穫を続けています。


品種は「中葉春菊」。
10月20日頃から抜き取り収穫を開始、11月初めから摘み取り栽培に移行。11月半ば過ぎから側枝(わき芽)の摘み採りを継続しています。
未だ生育旺盛で枯れ葉も殆ど見えません。


シュンギクは他の冬野菜に比べると凍害を受けやすい。
当地では厳寒期になると露地では収穫できなくなります。そこで、不織布のトンネル掛けをしています。
但し、早くかけ過ぎると耐寒性が付かないので、0℃程度の低温に何度か遭わせてから掛けるようにしています。
今年は12月はじめにかなり強い霜が降りたため、少し早めに掛けてみました。
タイミングとしては悪くなかったようで、勢いの良い側枝が伸びています。


主枝(親茎)は2芽で切るようにしているので太い側枝が伸びています。


これは遅れ気味の側枝。節間は詰まってきましたが、しっかりしています。


側枝もほぼ2芽残しで切っています。わき芽(孫茎)もかなり伸びてきました。


当地でわき芽(孫茎)を収穫するまで伸ばすのは容易でありませんが、収穫できるくらいに伸びてきました。


まだ側枝(子茎)が大分残っているので、まずはこちらの収穫が先決です。


茎のしっかりしたシュンギクが穫れました。


もちろん不織布のトンネル掛け効果もありますが、今年は最低気温が大きく下がっていないことが大きい。
ここ2、3日の暖かさは特別としても、ここまで最低気温がー2℃くらいで止まっています。
例年なら終りを告げる時期になっていますが、今年はいつまでもつか。


小正月行事「団子刺し」

2023年01月15日 | 暮らし

当地方では1月14日から15日がいわゆる小正月。
小正月には団子刺しをするのが習わしです。
小正月は女の正月とも言われますが、団子刺しは、その名にふさわしい華やかな行事と言えるでしょう。
団子刺しは、団子の木に団子を刺して飾り付けます。


これが団子の木。見にくいですが、一番手前の木です。


正式名はミズキ(水木)。当地では誰もが団子の木と言います。
当県にはこけし作りで有名な所が数カ所あり、弥治郎系、遠刈田系、作並系、鳴子系などその地名の付いたこけし名で呼ばれます。
そのこけしを作る材料として用いられるのがミズキで、重要な樹種なのです。
それを団子の木と言うくらいですから、小正月の団子刺しは大きな行事だったのです。
ミズキは枝がなめらかですんなりと伸びます。


肌は赤みを帯び美しい。枝先は団子が刺しやすい形状で、木全体がバランスのとれた扱いやすい姿をしています。このような樹種はほかに見当たりません。


一昨日、保育園児達が団子刺しを体験する姿がニュースで流れていました。
当地では昔から続く豊作や家内安全・家内繁栄を祈願する風習なのです。
ミズキの枝先に紅白や緑の団子を刺し、鯛や宝船などの飾り物をぶら下げ、神棚や部屋に飾り付けます。

これは大黒様のようです。


小生が幼少の頃は大きなミズキに沢山の団子を刺し、部屋中一杯になるほど飾ったものでした。
今はほんの形ばかりと言ったところですが、近隣で実際にやるお宅は見かけなくなりました。
実は、我が家も助っ人が我が家の分まで作ってきてくれるので、有り難く御相伴に与っている次第。


ミズキだけは我が家の山に沢山あります。
もっとも、昔、大きな木に団子を数え切れないくらい刺したのから見ればささやかなものです。
昔と言えば、15日の夜明け前に「暁(あかつき)団子」を食べたのを思い出します。
囲炉裏に大きな鍋を掛け、薄い小豆粥の中に団子が入ったようなものでした。未明に起こされた幼少の身には眠いだけ。今となっては朧気にしか憶えていません。小正月の様々な行事も次第に姿を消してきたのが現実です。


小正月行事「鳥追い」やり方を変える

2023年01月14日 | 暮らし

今日は小正月行事「鳥追い」の日です。
当地方では今日までがいわゆる松の内。しめ縄や松飾りを下ろします。
一般的には「どんと祭」でそれを燃やします。「どんと祭」は、神社の境内や広場で古いお札や松飾りを燃やす風習です。
我が家も僅かだけ参加した年がありますが、あまり良いことがなく、すぐ元の「鳥追い」に戻しました。
「鳥追い」とは1月14日に行う正月行事で、正にその名の通り鳥を追い払うものです。
古来、農村では害鳥に荒らされ農作物が被害を被るので、「鳥追い」をすることで豊作祈願をするわけです。
「鳥追い」では、松飾りを下ろした後、それを御神木と定めた杉の木にしめ縄で括り付け納めます。
その納めに行く道すがら、大声で「ヤー、ホイ、ホイ、ホイ」と繰り返し叫び、鳥を追い払います。
これが我が家の御神木で、古い松飾りは朽ち、括り付けたしめ縄が残っています。


実はこの御神木は2代目。元の杉の木が大木になり括り付けるのが困難になったため近くの杉の木に替えたもの。
ところが、この杉の木も括り付けるのが甚だ困難となりました。


側のケヤキも大木になってピッタリとくっつく状態になり縄を通せなくなってしまったのです。


もちろん、何れこうなるだろうとは分っていました。昨年は喪中の年越しだったため松飾りはなく、神社のしめ縄一本をどうにか通したのでした。
さてどうしようか。近くの杉の木に目星を付け、この手前の杉の木を3代目にと一旦は決めました。


しかし、この杉の木もすでにかなりの大木。一人では到底抱きかかえられる太さではありません。
そこで、山の神様に納めるのが良いのではないかと思い至りました。
そもそも、我が家では昔から前年の古いお札や飾りものは、大晦日に山の神様に納めるのが習わしです。ですから、新年の松飾りを納めても何の問題もないはず。
納めるのは輪通しが主で神社のしめ縄を含めてもこの程度、大した量ではありません。


今や相談すべき人もなく、小生が決めるべきことです。
山の神様の祠は大晦日に古いお札などを納めてお参りした際、倒木で倒壊していたため、応急措置で復旧しました。
再度、がたつかないよう祠を念入りに組み直しました。


以後、「鳥追い」には我が家の裏山にある山の神様に納めることにします。


納めるのは全て朽ちて自然に帰るものだけです。我が家の山の神様ですから誰に迷惑をかける訳でもありません。
さて、大声で「ヤー、ホイ、ホイ、ホイ」とは恥ずかしくて出来ないので小声で。豊作祈願、家内安全、世の平穏を念じながら午前中に納めました。
幼少の頃、父に連れられ「もっと大きな声で叫べ」と言われたのが懐かしく思い出されます。



シイタケ原木用のナラの木を運び出す

2023年01月13日 | 野山

伐採したシイタケ原木用のナラの木(コナラ)を運び出しました。
これがナラの木。


伐採したのはクリの木とナラの木で、玉切りまでの作業は終わらせています。
シイタケ原木用には、伐採してから3、4週間置いてから玉切りするのが良いと言います。
しかし、大雪などに見舞われるリスクが大きい。当地は西高東低の気圧配置で大雪になることはありませんが、それが崩れ南岸低気圧が北上するようになると危険。
ですから、ベストではないかもしれませんが、この時期にはすぐに約90㎝に玉切りしています。


実は伐採するよりも、ここからの作業の方が大変。


この場所は運搬車がすぐ側までは行けないため、人力に頼るところが大きい。
玉切りした後は運びやすいところ何カ所かにまとめます。


シイタケ原木には直径10~15㎝が適当です。
20㎝を越える太いものもありますが、重すぎて扱えないものは放置です。
足下も悪く、重いので一挙に運搬車まで持って行くことは出来ません。
何度か置いては運びの繰り返しをしながら運び出します。老体にはかなり厳しい作業です。


開けた平坦な所からは運搬機で運び出します。


何分年代物の運搬車。昨年、中古のエンジンに取り替えたのですが、馬力不足。キャタピラーには亀裂が多数あり無理はできません。


それでも2往復の運搬で済みました。全部で30本ほど。

本数が少なく効率は良くありませんが、元々今年は植菌する予定ではなかったので、これで終了です。
直射が当たらないようコモを被覆。


少し間を置き、乾き具合を見ながら植菌します。今年は種駒千個で打止めにします。
この後、今回の伐採のメインである補強用のクリの長物を運び出しました。
不覚にも中途で転倒、肩と脇腹を痛めて中断しました。


クリとナラの木を伐採する

2023年01月12日 | 野山

クリとナラの木を伐採しました。全部で10数本と僅かですが。
補強に使う長い栗材を確保するのが一番の目的です。同時に杭用のクリの木とシイタケ原木用のナラの木を切ります。
ナラは正確にはコナラ、この辺りにはミズナラはないのでナラと言えばコナラのことです。
当地は寒冷地とは言え厳寒期でも西高東低の気圧配置で大雪になることはまずありません。
そのため伐採の作業は木が完全に落葉し、余裕のあるこの時期になることが多い。
とは言え、さすがに寒く手が凍えて長時間は難しい。まして老体、無理はしません。
伐採は危険が伴う作業ですから安全第一を心がけています。
この山は最も多い樹種がコナラで、次いでクリの木です。
同じ樹種でも木によって幹の姿に違いがあり、見分けにくいことがあります。
落葉前なら間違うことはありませんが、混在しているので幹だけだと錯覚しやすい。
手前の木、右がコナラ、左2本はクリの木。


この辺りはクリの木が多いので、ここを伐採します。


長い補強材に用いるにはほどほどの太さで、曲がりの少ないものでないといけません。
このくらいなら手頃。


根元の太過ぎるところは使いにくい。


長いまま使用できない木は、幹の形を見て適当な長さに玉切りします。

太いものは後に割って水路や土手などの補修用にします。


クリの木は水や腐敗に強く、補強材としてこれに優るものはありません。
太古の昔から掘立柱に用いられてきたのがクリの木です。
特定の木だけを切るより近くのものを一緒に切った方が効率的。今度はナラの木を切ります。


今年はシイタケの植菌はしないつもりでしたが、今年5年目になる原木の出が悪そうなので少し植菌することにしました。
椎茸原木には直径10~15㎝が良いとされています。
ナラの木は根元が20㎝を越えるようなものもあります。


人力で運び出さなければならないので、重すぎる部分は放置です。
ほだ木用には、伐採後、一定期間放置してから玉切りした方が良いと言います。ですが、直ぐに玉切りしてしまいます。

経験上、西高東低の気圧配置が崩れれば、いつ大雪に見舞われるか分らないので、シイタケ原木は直ぐ運び出します。
僅かばかりですから、ベストでなくても安心第一。
一旦、何カ所かに大まかに纏めます。


クリ材も少し纏めて置きます。

ここにはクリの木とナラの木両方あります。


クリの木は多少長く放置しておいても問題ありません。重いものは軽くなるまで放置です。
伐採は切るよりも後始末が大変、一旦ここまでで終了します。

干し柿づくり'22~ころ柿の保管

2023年01月11日 | 干し柿づくり

干し柿は、干し始めから50日と言ったところ。
乾燥も概ね順調に進み、12月20日頃にはあんぽ柿が完成。横吊りにしていた大玉は年内中に殆どを贈答にしました
それでも選別し贈答用から外れて残されたものが1連分ほどありました。
逐次消費しており、現在残っているのは縦吊りにしている干し柿です。
12月半ばから吊したまま紙袋で覆いをしていました。残された横吊りの一部も入っています。


開けると、このようになっています。5連ほどあります。


かなり白粉が吹いてきました。これくらいになれば完全なころ柿です。


直接空気に晒すと硬くなってきますが、これでかなり抑えられます。
これを全て自宅内に取り込みます。昨年は蜂屋柿が大不作で例年の半分以下の量です。
例年なら段ボールに保管するところですが、それほどの量はありません。
助っ人が小玉の干し柿を厚手の平箱に纏めて入れました。


少々ムラはあるものの順調に白粉が回ってきていると言っていいでしょう。
若干残っている大玉はタッパーに入れました。


中玉は区分けしポリ袋に。


平箱入れの小玉の干し柿も間を置かずポリ袋に入れます。これで、適度の硬さに保持されます。
厳寒期は気温の上がらない部屋に保管します。気温が上がるようなら冷蔵庫。
これは年内のあんぽ柿の状態でタッパーに入れ保管していたもの。


白粉も吹いてきましたが、より軟らかい状態で保たれています。


ラップに包んでからタッパーに入れればより柔らかさが保持できるようです。
好みの硬さの時期にこのようにして保管すれば、その状態が長く保たれます。
もっと長期に保存しようと思えば冷凍が確実。
これは茶菓子として出ている中玉の干し柿。


今年は昨年に比べ白粉が早くから回っています。
1個取ってみました。


割いてみます。


中身は黒ずみ、ねっとりしたヨウカン状になってきました。
年内のあんぽ柿とは外観もさることながら中身がゼリー状からすっかり変わりました。
今が小生の最も好む干し柿です。


水墨画「聖護院大根」

2023年01月10日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙  

今、我が家で美味しい漬物と言えば小カブです。漬物と言っても浅漬けですが。
蕪の画は、何度も描いています。小生のプロフィール画像も蕪。
今回は蕪は蕪でも「聖護院大根」を水墨画で描いてみました。
蕪でもダイコンとは紛らわしいですが、丸型のダイコンです。丸型のダイコンの在来種は各地にあるようで、特に大型の桜島大根は有名。
ところが聖護院にはダイコンだけでなくカブもあるのでややこしい。
実は小生、昔は、通常「聖護院かぶ」と言われているものも「聖護院大根」が正しいと誤解していました。
大分前になりますが、偶然テレビを見ていて「聖護院大根」と「聖護院かぶ」は別物であることを知りました。
ともに千枚漬けに用いられるものの、蕪の滑らかさなら多分「聖護院かぶ」なのでしょう。
ダイコンは生態的にも根ですが、カブは生態的には茎で蕪の大部分が地上に出ています。
ダイコンとカブでは葉の形も全く異なります。
ダイコンは太い葉柄に切れ込みのあるギザギザの葉が付いていますが、カブは葉に切れ込みはなく葉柄に比較的滑らかな1枚葉が付いています。
水墨で表現するのは難しい。どんなものでしょう。







柿の木などの剪定をする

2023年01月09日 | 畑:果実類

柿の木の剪定をしました。
まずメインの甘柿、通称「五十匁」の剪定。
昨年は成りはイマイチながら大きな果実がとれました。
一昨年秋は大豊作でしたからその反動が心配された割には良かったと思います。。
今年は、隔年結果の順で言うと表年と言うことになりますが、果たしてどうか。
剪定は自己流。自宅通路やハウス側にあるため、まずは邪魔にならないようにすることが第一。
そして、高く伸ばさないよう、太陽の光が十分に当たるように枝を間引くこと。
あとは深く考えていません。
剪定前。




かなり通路とハウスの邪魔になってきたので例年より切ります。
重複する枝と徒長枝はほぼ切ります。
剪定後。




邪魔になる枝はがっちり切りました。
大分透けたと思います。
剪定量は例年よりかなり多くなりました。


これは干し柿用の「蜂屋」。


メインの「蜂屋」は離れたところにありますが、そちらは通路の邪魔な枝を切る程度。
昨年は大不作で、前年の半分しか干し柿ができませんでした。
この自宅入り口にある木が、それなりに成り重宝しました。
手前の木はケヤキの木。知らぬ間に定着し、大きくなってしまいました。
剪定後。


徒長枝を中心に切りました。
手前のケヤキも同時に徒長枝を切り、坊主に。
こちらはアルコール脱渋用の「平核無」。


昨年はほどほどに成りました。
一昨年が豊作でしたから、順番でいくと今年は表年。
穫りやすく高くならないようにするのが剪定の第一。
そして 太陽の光りが通るように枝を間引きます。
剪定後。


ビワの木も剪定しました。
例年、成っても収穫直前にハクビシンにやられるのがいつものパターン。
一昨年は久しぶりに結構大きなビワを穫ることができましたが、昨年はダメ。
剪定は木を高くしないようにすることがメイン。そして、太陽の光りが入るよう枝を間引きます。
剪定量はこのくらい。


花はかなり咲いています。11月中から咲き始め1月になっても咲いています。


剪定後。


栗の木も邪魔な枝を切りました。

この後、大木になった栗の下枝も切りました。長く放任したため大きくなり過ぎ、手を掛けるのが難しくなってしまいました。


ターサイと縮み雪菜

2023年01月08日 | 畑:葉菜類

冬、寒さが厳しくなると姿がすっかり変わるターサイと縮み雪菜。
種播きが例年より少し遅れ、9月末の種播きとなったものの生育は順調。
バラ播きした後、株間10~15㎝に間引きし、11月半ばから間隔を広げながら抜き取り収穫しています。
今頃は30㎝くらいまで広げるのが目標でしたが、完全に穫り遅れています。
こちらがターサイ。


初めは葉柄が立っていますが、厳寒期には地べたに這うようになります。
これがターサイの大きな特徴で、今は這いつくばった状態です。


そして、葉は一層濃緑になり厚みを増しています。
外葉が少し黄ばんで枯れる株が出ており、今が大きさのピーク。


これから古葉が枯れて次第に株は小さくなっていきます。


目標通りの株間になっていれば、もっと大きく広がり葉の枚数も多くなっていたはずですが。


我が家では昔からターサイを作ってきましたが、周囲では殆ど作られていません。
栄養価が高く美味しいので、もっと作られていいはずと思ってきました。しかし、店にも殆ど出回っていません。
この地べたに這うような大きな株は調製がしにくく扱いにくいことも要因かもしれません。
こちらが縮み雪菜。


これもターサイ同様に収穫してきました。やはり穫り遅れて目標の株間にはほど遠い。


縮み雪菜はターサイの変異株から育成されたと言われています。
縮み雪菜がターサイとよく似ているのも当然と言えますが、特に初めのうちは殆ど区別がつきません。
しかし、今になると違いがはっきり分るようになります。


縮み雪菜も厳寒期になると横に広がりますが、ターサイのように地べたに這うほどではない。


葉の形もターサイより若干長めで、葉柄ははっきり長い。
縮みはターサイより細かく出ます。特に芯に近いところの縮れは著しい。これが大きな特徴です。


葉の厚みはターサイほどではなさそうですが、光沢があります。
穫った株を並べてみると違いが分ります。右がターサイ、左が縮み雪菜。


我が家で縮み雪菜を作るようになったのは近年です。
店にもよく出回るようになっており、ターサイとは大きな違いです。
確かに扱いやすく、見栄えがするので消費者の受けも良さそう。
資材の高騰を受け、小生もターサイを見切る心境にやや傾いています。


今年のアスパラ菜は強い

2023年01月07日 | 畑:花菜類

今年のアスパラ菜は強い。未だ良いものが穫れています。
10月20日頃から主枝(親茎)の収穫が始まり、11月には子茎(1次側枝)、12月になると孫茎(2次側枝)が順調に穫れてきました。


現在穫れているのはほぼ全てが孫茎です。


これまでも冬を通して穫れ続けたことがありましたが、かなりの暖冬の年でした。今年は暖冬とまでは言えません。
昨年はかなり早い時期から外葉に白い斑点が目立ち、今頃は傷んで良いものは穫れなくなっていました。
今年は出だしで僅かの株に白い斑点が見えたものの、その後は出ていません。
追肥や土寄せの効果もあったようで、外葉も未だ青々としています。


やはり、しっかりした株作りをすることが第一と改めて実感出来ます。


冬野菜に共通するのは、寒さに遭うことで次第に体内濃度が高まり耐寒性が増すことです。
とは言え、天候の影響は大きい。態勢が整わないうちに強い低温に遭うと大きなダメージを受けます。
12月初めに-4℃まで下がり、かなり強い霜が降りました。11月の気温が高かっただけ相当危険、これが数日続けば確実に凍害を受けたでしょう。
アスパラ菜が凍害に遭うと茎がシンナリし、復帰できなくなります。ここで何事もなかったのが幸いでした。


その後の気温は最低気温が0℃前後、-2℃程度までで止まっています。
寒さはこれからが本番ですが、耐寒性が着実に増しているはず。
今頃の孫茎の丈はぐっと短くなるのが普通。今年は伸びています。


主枝(親茎)は数芽残し、わき芽(子茎)は2、3芽、孫茎も2、3芽で切っています。


すでに沢山収穫した株もあります。


穫り跡が20本くらいになった株も見えます。


数株穫れば手頃な量の茎が穫れます。


気温が低いため収穫遅れを気にすることもありません。今年は長く穫り続けられそう。





小カブが一段と美味しい

2023年01月06日 | 畑:根菜類

小カブが一段と美味しくなってきました。
厳寒期を迎え、冬野菜は体内に糖分を蓄え寒さから身を守ろうとします。
小カブも同様、一層甘味と旨味が増してきます。
濃緑の葉が低温で僅かに黄ばみが出てきましたが、味はピークと言っていいでしょう。


品種は「耐病ひかり」。
種播きが9月20日。バラ播きで発芽、生育も良好。10~15㎝間隔に間引きしています。
11月10日頃から間引きを兼ね、生育の進んだものから穫り始めました。
穫り始めの頃は葉に隠れて蕪がほとんど見えませんでしたが、今ははっきりと見えるようになってきました。


穫り始めはやや密植だったものが、今は十分な広さの株間になっています


今年は生育もよく揃ったため、畝全体が株間15~20㎝くらいになったところで一方向から穫ることにしました。
この辺りは僅かしか残っておらず、これを穫れば約1/3を穫り終えます。


残りは畝の2/3ほど。これから穫るのがこちら。


大きさも今が一番手頃な大きさです。


それでも、混んでいるところも若干残っていました。


「耐病ひかり」と言う品種は多少大蕪になっても美味しく食べられます。
但し、生育日数が長くなり大蕪になれば、繊維分が感じられるようになるのは否めません。
今が一番小カブらしい舌触りと甘味、旨味を感じることが出来ます。


蕪だけでなく葉や茎も味が乗り美味しい。
間もなく穫り終える辺りの残りの数株を穫ってみました。


耐寒性が付いたと言っても酷い低温になると蕪の部分が凍害になることがあります。
今年はそれほどの低温になっていません。下がってもー2℃程度で、凍害の症状は全く見られません。
洗ってみました。


やはり純白の蕪と緑の葉のコントラストが綺麗です。
我が家では、ほぼ毎食小カブの浅漬けを欠かすことがありません。晩酌の摘まみにも最高。飽きることがないのです。


今冬は原木シイタケ頑張る

2023年01月05日 | 山菜

今冬は、厳寒期に原木シイタケが穫れます。


11月半ばから纏まって穫れるようになった原木シイタケですが、全般的にはやはり水不足なのでしょう。
それでも、現在週1回のペースで穫れるくらいに出ています。
手前の原木が、年が明けたので今年植菌3年目、右奥が植菌5年目、左奥が植菌2年目。


穫れている原木のほとんどが今年植菌3年目になる原木です。昨年秋の出だしからそうでした。


品種は日本農林種菌の「すその360」。
12月はじめにジャンボなシイタケになってしまったので12月半ばまでは週2回のペースで見ていましたが、その後はさすがに気温が低くなり週一のペースで十分です。


それにしても今の時期に穫れることは期待していませんでした。
3年ほど前にも厳寒期に穫れましたが、やはり暖冬の年でした。
今冬は寒波がやっては来るものの、当地は今のところ穏やかな天候と言ってよさそうです。
最低気温が高いような気がします。厳冬の年は-5℃以下まで下がることもありますが、今冬は0℃前後、下がっても-2℃くらいです。
そして、何と言っても11月が1ヵ月くらい殆ど雨が降らず極端な水不足だったことが大きいのでしょう。
本来なら11月に出るべきものが、ずっと後ずれしているようです。


こんな小さなシイタケの芽がたくさん出かかっています。


果たしてこれがどの程度生長するものでしょう。生長せずに木が消耗するだけならマイナスです。


今年で植菌2年目になる原木にもポツポツ出ています。こちらは今年本格化するはずなので期待です。


気になっているのは今年で植菌5年目になるこの原木。


まだ傷んでいるようには見えないのですが、昨年4年目の秋は大いに期待したのに僅かしか出ませんでした。
これで終りならがっかりです。今年春の復活を祈りたい。
今、穫れるのはこの程度。それでも自家用には十分役に立ちます。



仰天の価格!!プーチンよ早く消えてくれ

2023年01月04日 | 田んぼ

昨年12月に今年の春肥料が搬入されました。
例年JAの春の資材は予約が8月で、早期配達だと一部の資材がほんの僅かながら割引になります。
早期と言いながら何時もより遅れて12月になってからの搬入でした。
今回搬入された資材は田んぼと畑の肥料が主なものです。


これは輸入品のピートモス。高くなるのが分っていたので減らしました。


後日、伝票の明細を見て仰天、目玉が飛び出ました。
予約時の単価も前年より大幅に上がっていたのですが、その予約単価よりもさらに大きく上がっていたのです。
事前に予告の知らせはあったものの、単価を示さない通知です。
前年までの段階でじわじわと価格は上昇しており、数年前と比べると2割くらい上がった肥料が多かった。数年前まで1袋3.000円を超えるようなものはありませんでした。
我が家で使っている主なものを見てみるとピートモスが前年比141%、田んぼの元肥肥料が131%、畑の元肥肥料が162%、そして追肥主体に使っている化成肥料がなんと173%。
この黄色の袋がその肥料です。


予約の時点で前年比146%でした。例年3、4袋注文していましたが、在庫も少しあり、あまりに高すぎるので1袋だけ予約しました。
驚きの1袋5,610円、数年前の2倍以上の価格です。
苦土石灰と有機肥料は据え置きでしたが、これから配送される他の資材も同様でしょう。酷いものです。
主要な肥料成分N、P、Kの原料の殆どを輸入に頼る日本では価格の上昇は避けられないと覚悟はしていたものの、これほどとは想定をはるかに越えています。
金利差がここまで拡大すると、ある程度の円安はしょうがありません。コロナ禍の影響もあるでしょう。
しかし、ロシアのウクライナへの軍事侵攻は全くの想定外。
経済制裁と相俟って天然資源の生産流通はメチャクチャになってしまいました。
プーチンはウクライナへの直接的被害のみならず天文学的数字の被害を世界中にもたらした。頼むから早く消えてくれと神頼みしたくなるのも当然というもの。
しかし無理でしょう。権力を手に入れると保身が第一の目的となるからです。
一蓮托生の取り巻きも同様なので、ますます泥沼化して行くに違いありません。(プーチン大統領を「侵略という犯罪」で裁くには
肥料農薬に限らず、燃料、資材あらゆるものが値上がり、一方農産物価格は低迷。
今年は作付けを見直し、肥料や農薬などの銘柄も全て見直します。まず化成肥料は使用量を2割以上削減したい。


墨彩画「万両」 ブログも6年目に

2023年01月03日 | 水墨画:草花
本画仙 色紙  

2023年最初の画はマンリョウの墨彩画にしました。
マンリョウはセンリョウと並び縁起物の定番と言えるでしょう。艶のある赤い実を沢山着け、まさに正月に相応しい植物です。
マンリョウは、センリョウより沢山実が着くことから名付けられたと言います。
ただし、その姿からしてマンリョウが生花に用いられることは殆どなく、正月の生花に用いられるのはセンリョウです。
残念ながら我が家の庭にはマンリョウもセンリョウもなく、赤い実と言えば南天。正月の生花として用いるのも専ら南天です。
ところで、小生がブログを始めたのは2018年ですから、足かけ6年目に入ることになります。
当初はそれほど強い意志を持って始めたわけではなく、いつまで続くかと思っていました。自分でも意外に続いたなと言うのが実感です。
主に自らが必要と思うことを書き留めてきたので、のちに振り返り参考にしています。
それでも、次第にブログが行動のモチベーションになってきたことも確かなようです。
特に小生にとっては水墨画。週1回程度は投稿するのが目標になっています。
目標がないとモチベーションが上がらず、手抜きしたくなるのが人情というもの。
画は作品づくりが目標になりますが、コロナ禍により墨画会は中止のまま。公募展は再開されてきたものの、こちらは出品の経費が嵩みます。こうした中で、ブログに気楽に投稿できるのは幸いです。
そんな拙ブログをご覧になる方がおられるのは有り難い限り。何かしら参考になることがあるなら、こんな嬉しいことはありません。
小生も多くの皆さんのブログが勉強になり、刺激になっています。
出来るだけ沢山のブログを拝見したいとは思うものの、日中は野良仕事のみならず家事雑事も多く、休憩時間を利用しスマホで見ることが多い。小生の拙ブログを見て下さる方のブログは極力タイムリーに拝見するよう心がけていますが、思うに任せないことも多々あるのでご容赦下さい。
それぞれのアクション、思想、心情だけでなく個性的で巧みな文章表現や写真、絵画など感嘆することばかりです。
一日に複数回更新される方も多く羨望の眼差しで見ていますが、小生は一日一回が精一杯。取り敢えず今年1年毎日更新が目標です。




正月元旦と二日の習わし

2023年01月02日 | 暮らし

昨年は、喪中で普通の日常と変わらない正月でしたが、今年はいつもの正月です。
昔は正月三が日には色々な習わしがありました。
父から小生へと2代のうちにかなり簡素化したと思います。
幼少の頃、憶えているのは若水取り。
家の主が元旦の朝一番に清水の湧いている井戸から桶に水を汲み、神前にお供えし、最初のお茶を点てたり料理に用いたりするものです。
しかし、小生が物心ついた頃には手押しのポンプで水を汲んでいたので、湧き水を汲んだのは形式的なものだったのではないでしょうか。
ほどなく手押しポンプは電動モーターポンプに変わり、上水道となって若水取りの習わしを知る人も少なくなりました。
今、元旦の一番の行事は正月祈祷。
宮司がお出でになり、ご祈祷頂きます。
この宮司の神社は昔の村レベルの神社で数集落の住民が氏子になっています。
そして、当集落の鎮守様の宮司もお願いしているのです。
我が家の正月祈祷は元は4、5日頃だったのですが、近隣に元日祈祷(毎月一日に神前で行う祈祷)のお宅があり、宮司と相談し我が家も元旦に正月祈祷をして頂くことになったもの。
両親が亡くなり、勤め人稼業をしていた小生にとっては元旦の方が有り難かった。
ご祈祷前の準備はこうです。
お燈明、お清めの塩と水、そしてお初穂(ご祈祷料)をテーブルに並べておきます。


これがご祈祷後。
お札(正月祭)を置いて行かれます。お札は神棚に奉ります。


食事の習わしはまだ続いています。
元旦にはとろろ。
我が家では元旦には餅を食べません。元旦はとろろ飯です。
三日とろろは多いようですが、元旦は珍しいらしい。
神棚や仏壇にとろろ飯をお供えします。
もっとも、お供え用の皿で少量のご飯の上にとろろをちょんと乗せたもの。


そして、二日が餅です。
切り餅を焼いて同様にお供えします。
昔は、大きな臼で何臼もついたものでしたが、今は少しあれば十分。
助っ人宅で纏めてついてくれるので、御相伴に与ることになりました。
ブロックで貰い、切るのだけは自分で切ります。


皿に焼き餅を少々乗せお供えするだけです。
これを神棚へ。


かまどの神様にもお供え。


元日にとろろで二日に餅の謂われは分りません。
近隣が同様かと言えば、そうでもないようです。
特段に煩わしいと言うほどのことでもないので続けています。
これで、安定した気分になるから不思議なもの。
今日は例年通り馴染みの農機具店と農業資材店の初売りに顔出しします。