里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水墨画「聖護院大根」

2023年01月10日 | 水墨画:菜果
本画仙 色紙  

今、我が家で美味しい漬物と言えば小カブです。漬物と言っても浅漬けですが。
蕪の画は、何度も描いています。小生のプロフィール画像も蕪。
今回は蕪は蕪でも「聖護院大根」を水墨画で描いてみました。
蕪でもダイコンとは紛らわしいですが、丸型のダイコンです。丸型のダイコンの在来種は各地にあるようで、特に大型の桜島大根は有名。
ところが聖護院にはダイコンだけでなくカブもあるのでややこしい。
実は小生、昔は、通常「聖護院かぶ」と言われているものも「聖護院大根」が正しいと誤解していました。
大分前になりますが、偶然テレビを見ていて「聖護院大根」と「聖護院かぶ」は別物であることを知りました。
ともに千枚漬けに用いられるものの、蕪の滑らかさなら多分「聖護院かぶ」なのでしょう。
ダイコンは生態的にも根ですが、カブは生態的には茎で蕪の大部分が地上に出ています。
ダイコンとカブでは葉の形も全く異なります。
ダイコンは太い葉柄に切れ込みのあるギザギザの葉が付いていますが、カブは葉に切れ込みはなく葉柄に比較的滑らかな1枚葉が付いています。
水墨で表現するのは難しい。どんなものでしょう。