里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

水辺の山菜野ゼリとクレソン

2022年05月02日 | 山菜

今が旬の野ゼリを採りました。


昨年、我が家の春の山菜を纏めた折り、抜けていたのが野ゼリ。
水辺の代表的な山菜でした。
香り好き人間の小生は、この野ゼリが大好きなのです。
セリは春の七草でもあり、冬季に売られることが多いので冬の作物と思われるかもしれません。
しかし、山菜としての野ゼリは4月から5月にかけてになります。
柔らかさや伸びから言うと、この辺りでは4月下旬がピーク。
野ゼリは水路や湿地など水辺に生えるごくありふれた植物です。


ただ、澱んだ所に生えた野ゼリはあまり採る気になれません。
やはり、清く澄んだ流れのある所に生える野ゼリが好ましい。
よく見られるのは、このくらいに生えているところで、身近にあります。


我が家で、最も群生している野ゼリはワサビのある側です。
小さな沢の下方になると野ゼリが見えてきます。


沢の裾に近づくと野ゼリが増えてきます。


先に記したように、ワサビの周りにセリが生えているところがあります。


さらに下ると一帯に野ゼリが群生しています。
今年は例年と比べても伸びが良さそうに見えます。


小さな沢からは澄んだ湧き水が流れているので、セリには最適な条件です。
野ゼリとしては他の所より伸びが良く、汚れも殆どありません。


採ろうと思えば容易に沢山採ることができます。
野ゼリは栽培セリとは違います。
栽培セリは伸びが良く大柄になるよう選抜、育種されたものです。
野ゼリは自然のものなので伸びはよくないものの香りは段違いに強い。
従って香りの強いのが苦手な方には向かないかもしれません。
小生のような野ゼリ好きの人間は、栽培セリは物足りなく感じてしまいますが。


野ゼリの、野趣らしい香りを楽しむにはお浸しが最適。


汁物に散らして香りを楽しむのもいい。
さらに、水辺の山菜としてはクレソンもあります。


ワサビや野ゼリのある近くにはクレソンがよく生えています。
野ゼリに混じって、白い花の見えるのがクレソン。


クレソンの和名はオランダミズガラシ、英名はウォータークレス。

白い可愛い花を着けます。


クレソンは料理の付け合わせによく使われます。
これも採ろうと思えば容易に採れますが、あまり顧みられないのが現実。