そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

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徒歩の旅 第75日 七飯町  大沼公園ユースへ

2009年06月11日 | 2008年日本海側の旅
6月24日(火) 雨のち晴 (「ライムライト」~七飯町・「大沼公園ユースホステル」)



雨が降っており、様子見がてらにモーニングのトーストとコーヒーをいただきつつ、飼い猫をからかったり雑談したり。
8時40分、やや小降りになったので、出発。
ライダーハウスの管理人夫妻や同宿の若者たちに見送られて出るも、5分もしないうちに再び激しく降り出す。ビルの陰に避難して雨宿り。
管理人夫人から、ケータイに、無理をせずにもう一度戻って休んでいったらどうかとの申し出。ユースの予約もあるので、行動する旨伝える。
驟雨が去り、小降りになる。雨具を着用して歩き出す。
8時55分、JR函館駅前を通過。国道5号線に沿って進む。
途中、函館海岸郵便局にて、昨日買ったお土産を郵送。
9時45分、函館本線の五稜郭駅にて小休止。
9時55分、駅の向かい側に、昨日聞いた「セイコーマート」というローカルコンビニがあり、さっそく買い物とカードつくり。牛乳、食パン、コッペパン、バナナ、レトルトカレー。
10時15分、その先のゲオという本屋にて、これも聞いていた「北海道ポケットマップ」を買う。
10時40分、函館新道方面への分岐を分け、函館本線と並行して市の中心部を行く。
雨は一時止むと思うとすぐに再び降り出すというはっきりしない天気。
国道5号線は、「大沼国道」とも呼ばれている。
11時10分、桔梗駅通過。雨が上がる。
七飯(ななえ)町に入る。
道路の両側に見事な赤松が並んでいる。ここから七飯町峠下までの14キロ余りは「赤松街道」と呼ばれ、高く美しい赤松の並木がずっと続いている。明治時代に植えられたもので、全部で1400本以上あるそうだ。「日本の道100選」にも選ばれている。
11時20分、スーパードラッグでテーピングを買う。
11時40分、大中山駅を通過。気温21.5℃の表示あり、やや暑し。
天気が回復してくるにつれ、右手の樹間には、緑鮮やかななだらかな丘も見える。


こんな表示も。


このあたりが赤松街道の中でも一番美しい区間。


12時30分、大沼まで14kmの表示のある、役場入り口手前にて15分間の小休止。道路わきの土手に腰掛けてコッペパンとバナナの食事。
左手にも緑の原が続く。


13時35分、自動車道の函館新道と合流し、昆布館を過ぎる。
14時、国道96号線と交差、大沼まで8kmの表示。
道路が右にカーブし、長い坂をゆるく上っていく地点でふと振り向くと、函館山が遥か遠くに見える。カーブを曲がってしまった後はもう全く見ることは出来ず、あれが函館の見納めだったわけだ。
14時25分、跨線橋をわたり、さらに坂を上っていくと大沼トンネル(671メートル)である。トンネル内は明るく、歩道も広くゆったりとしており、とても歩きやすい。
14時40分、トンネルを抜けると、俄かに視界が開け、目の前に駒ケ岳が。
岸辺近くに水草が繁茂した小沼を前景に駒ケ岳の写真を撮る。頂上まではっきりと見える。


駒ケ岳は標高1131メートル、蝦夷駒ケ岳とも呼ばれ、尖った頂が美しい火山。大沼・小沼は噴火活動によってできた堰止湖である。
国道5号線と分かれて、橋をわたって、道道338号線を函館本線と並行して歩く。
15時15分、大沼駅を通過し、緑の木々に囲まれた大沼の湖畔を行く。
15時40分、こちらは大沼。


15時50分、大沼の向こうに駒ケ岳。




16時10分、緑に囲まれた静かな「大沼公園ユースホステル」に到着。今日も短い行程である。
夕刻、Bさんに電話をしたところ、彼は津軽半島経由で北海道に入ったため、2日前にこの大沼ユースに泊まり、先行していることが分かる。
夕食後、女性1人を含む同宿者4人の中高年の間で話が弾み、終わったのは20時30分ころになってしまう。車の人、バイクの人、電車の人、歩く人とさまざまなため、話題が尽きず楽しい時間。でも少し難しい話も出て、印象に残ったのは、庶民が戦争に巻き込まれるときの精神状況について、ということなど。高齢の方から、インテリについては多く書かれているが、庶民自身による説得力のある説明が載っているような本はなかなか得られない、という話がされた。深いテーマである。

経費  7,665円      累計  287,229円
歩数  43,733歩     累計  3,710,629歩
距離  31km        累計  2,446km

(本日の到達地点―大沼ユース)


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (佐藤)
2009-06-12 15:46:37
学生時代に帰省するときは青森駅から青函連絡船で函館に渡っていたので、大間からフェリーでという行き方は知りませんでした。昔からあったのでしょうか。近くていいですね。
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Unknown (「そぞろ神」管理人)
2009-06-12 21:50:41
コメント有難うございます。
なにやら聞くところによりますと、大間~函館間のフェリー運航の存続問題がなかなか厳しい状況にあるようです。
当面は運行が維持されているようですが、長期的にはどうなるのでしょうか。
下北半島北部の人たちにとっては、青森市へ出るよりも、函館へ行く方が便利な面が多いとも聞きましたので、なんとかよい方向で解決してほしいと思っています。
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