ねこに ねこじゃらし

ねこのそらの話を中心に、ぽつぽつゆっくり更新しています。

泣きたいから読むのかな?

2020年01月28日 | 日記

 

 

寒いですね。

この辺りでは、朝には雪は解けていましたが

今日は一日中冷たい雨が降る予報です。

 

 

 

 

 

今日は仕事が休みでよかった。

買い物も昨日のうちにしておいてよかった。

寒い外に出なくて済むばかりか

今日も本がたくさん読める、そう思っているのです。

 

 

 

 

 

決して読書家ではないですし、読んでも児童書がほとんどですが

昨年、ではなかった、もう一昨年になるmomoの術後の時期に知った

保坂和志さんの「ハレルヤ」が読みたくて、

 

OGPイメージ

オデキ現れ 保坂和志さんを知る - ねこに ねこじゃらし

一昨日の朝、7時前。台所の流しでmomoがなにやら熱中してました。あら~それは置きっぱなしのお姉ちゃんのカップそこに手を突っ込んでお水を飲ん...

オデキ現れ 保坂和志さんを知る - ねこに ねこじゃらし

 

 

 

市立図書館のHPで「貸出可」と確認してから図書館に出かけました。

ところが棚にはないので検索機で調べてみるとなんと貸し出し中になっています。

家で調べてから30分しか経っていないのに、と半分はがっかりしましたが、

気が合う人がいるもんだな~となんだか嬉しいような気もして。

保坂さんからは「猫の散歩道」というエッセイを選び

読みかけのシリーズ、斎藤洋さんの『白狐魔記』を児童書コーナーから選んで借りてきました。

 

両方とも読みたいので交互に、しかもあっという間に読み終えたので、

2週間の期限をうんと短縮してまた数日後に図書館に向かいました。

『ハレルヤ』が返却されていないのは予想通りでしたが、一歩下がって棚を見まわすと

「ねこ」「猫」「ネコ」・・という文字が書かれた背表紙がやけに目立ちます。

こんなにたくさんの人が猫のことを書いているのか~。

自分の無知を棚に上げ、近くの町田康の棚を凝視すると

『猫のあしあと』『猫とあほんだら』なんてタイトルが「読みな~」と呼びかけてきます。

もうずいぶんと前に刊行されたようですが、山のように出版された本の中から手に取るには

やはり縁があるというのか、何かしらの力が働くような気がします。

本の最後の方をめくると『猫にかまけて』がこのシリーズ(?)の一作目のようですが、

残念ながらそこにはなかったので、『猫のあしあと』を借りてみました。

 

町田康の風貌やパンクロッカーの経歴などは新刊の宣伝時などに見たことがありましたが、

それより猫が好きだということをプロフィールに載せてくれた方が・・とまた知らないことを棚にあげて

つい猫仲間になったような気になり思ってしまうのですが、

この本では保護猫活動をしている方から次々に渡される猫たちを、病気であれケガをしている状態であれ受け入れて

何でもやってみる、とにかく猫のためになれば、というスタンスがとても真似できないほど徹底的にされている

奥さんとの町田流猫との同居生活が克明にクセのある文体で綴られています。

その文体が好きとか苦手とかいう前に、その先がどうなったのかがとにかく気になって読み進むのですが

一緒に暮らす猫が多いということは別れも多く、そのひとつひとつが痛いほどリアルに迫ってきて泣いてしまいます。

 

またまたあっという間に読んでしまったので、今度は近くにある図書館に行くと

そこには『猫にかまけて』があったので、また貪るように読んでいるのですが

そうか、わたしはまだ泣き切れてなかったのかもしれないな、とふと思いました。

momoがいなくなったことをもっと悲しんで、もっと泣きたかったのかもしれない。

でも毎日の生活を送りながら何でもないように過ごさねばならないうちに泣く時間が削られて

出し切っていない涙が溜まっているのを、体が察したのかもしれません。

もう殆ど読み終えるばかりなのですが、

この悪天候では次に読む本(『ハレルヤ』なるか!?)を借りに行くことも出来ないですし、

午後はなにか映画(泣けるのを)を探してみようかなぁと思います。

 

 

 

 

 

 

今は隣ですーすー寝ているそらですが

先週から、おっさん体型解消のために運動を始めました。

一回15分、一日3セットです。道具はそらの大好きなスケール。

手に当たるとクネクネコキコキ不安定に動くのと、噛んだ時のガギっという音が好きなようで

しっかりがんばっております。

80センチくらいの高さなら、乗るのも降りるのもシュッと一発ジャンプで決める!

それが目標です。

そんなの出来ない猫っていないよね

そらの健康のためだ、おっかあは鬼コーチになるど。

 

 

 

 

 

晴れた日は たま~にmomoが帰ってくるみたいで

そらは窓のところで待っています。

先日は廊下で「みゃ~ん」と懐かしい声が一回聞こえました

明日は晴れるといいねぇ。

 


喪中と神社のお参り

2020年01月12日 | 日記

 

 

 

 

momoが旅立って2週間足らずでお正月がやってきました。

「喪中なので」という言葉をことさらに使うほどではありませんが

進んでお祝いする気持ちにはならず

わたしの分の年賀状は寒中見舞いに、玄関のお飾りは控えました。

ダンナサンは盆も暮れも関係ない仕事ですので、初詣は年が明けて数日経ってから行くのが毎年のことで

今年はmomoのこともあり阿豆佐味天神社に行こうと決めていました。

その神社にはお参りすると家出した猫を返してくれると有名な蚕影神社があって、

11年前にmomoが家出した時にお参りしたら、本当に帰って来たありがたい思い出の神社です。

先日、momoとそらの写真を持って出かけていき、毎度の通例で、お参りの前にトイレに寄ると

鏡周辺の壁に貼られた神社にまつわるマナーやルールの書かれたポスターの中に

「喪中は神社へのお参りは控えましょう」という見出しがありました。

常識なのかもしれませんが、まったく知らなかったわたしは内心困ったなぁと思いながらダンナサンに伝えました。

ですが「でも今回はお礼に来たんだろ」と言われればその通りです。

願い事をするより、momoのことを報告しに来たのだから、と気を取り直し、

猫返し神社の絵馬を買い、11年前にお世話になったこと、

momoが無事に戻ってきたからこそ、それからの時間が持てたことへのお礼を書いて奉納しました。

 

 

 

本当は最後までmomoに優しかったそらのことをお願いしたかった言葉を飲み込んで

おかえり猫さんの頭を撫でてきました。

 

お参りには違いないので、して良いことだったのか否かわかりません。

ペットの喪中ということについても、人によって考えは様々だと思います。

またmomoのおかげで知らなかったことを知り、考える機会をもらいました。

 

家の近所で11年前にポスターを貼っていた箇所を目にすると

あの時は辛かったけど帰って来たんだものな。今度はもうどんなに願っても帰って来ないんだなぁ。

などと考えてしまうと淋しさもこみ上げてきますが

そんな思い出をありがとねと思うと、ちょっと元気になれる気もします。

 

 

そらは・・・こんな言い方は変かもしれませんが、なんだか普通の猫になってしまったみたい。

以前はそらの言ってることがもっと分かったような気がしたんです。

『魔女の宅急便』で、キキが「なによ、普通の猫みたいな鳴き方して」とジジくんに言って、ハッとしたシーンが頭の中を巡ります。

そらとの間に働いていた魔法が消えちゃった!?

 

 

 

 

 

ねぇ どうしたのよ そら。

 

でも甘えるのは相変わらず上手。

一旦抱きつくとまるでスッポンだね。

立てなくなるので近くに転がってるもので遊んでいると

 

 

 

 

 

やっぱり 笑わせてくれる

気のいいヤツ。

 

 

 

 

 

今日は長い時間お留守番だよ。

頼むよ。

はい タッチ

 

そらがひとりでいることに慣れないのは

どうやらわたしの方です。