桜のつぼみはまだ硬く下を向き、
着膨れて寒さの中、動きもぎこちない初めての冬を過ごし
やっと膨らみ始めた~と喜んだときでさえ、
指先はまだジンジン痺れていた。
太極拳をする目の前には桜の大木があり、
頭上には見事な枝が揺れています。
ですがいざ満開を迎えると、そこは人々が歩きたくなる小径なので
一行はいさぎよく上段の広場へ移動して、
満開の桜を目の高さに、太極拳をするのが毎年の習わしなんだそうです。
ところが、一番いい季節に、仕事の繁忙期が重なったうえ雨の日もあり
今年は満開の桜を見逃しましてしまいました(泣)。
ですが今年は寒さもぶり返したりで長く咲いてくれているので
やっと昨日、休みが重なったダンナサンと
お弁当を買って桜の下でお昼ご飯にしたのですが・・。
春のお決まりでお昼頃になると風が強くなり
桜吹雪を少しひんやりと感じながら食べていると
つ~っと糸を垂らして下りてきた尺取り虫。
大きめのから、糸のように細いものまで
黒や紺の着衣に目立つその体と身のこなしで
なんだか注目の的になりました。
初めこそ、なんの尺を取りに来たの?と相手になっていたのですが、
う~ん、増える、増える・・・。
強風の日は桜の下のお弁当は、避けた方がよろしい様です。
食後に土手を歩いて行くと、
川べりに黄色く花が咲いていたので
石のゴロゴロする河原まで行ってみると
多分上流から流れてきた野良坊やカラシ菜といった野菜の花のようでした。
ん? あのトトロの様な山はなんだ?
見回すとあちらにもこちらにも
こんなのがたくさん見受けられ
近寄ってみれば、
よもぎ。
よもぎは家の周りにも生えていますし、
ここらあたりではよく見かける植物ですが
わたしの背丈ほどまで伸びた去年の枯れ木(?)に守られて
わしゃわしゃと柔らかな葉を伸ばしている
こんな様子は初めて見ました。
美味しそう~!
思わず口走ってしまうほどの柔らかい葉っぱを摘んで
蓬団子を作ってくれた祖母を想いながら
昨夜は蓬湯を楽しみました。
気が付けば、3月は更新もサボってしまったブログですが
そらはスリムになったお陰で台所に常駐し
常に悪さ(まぁ悪気は決してないんですけど)をして
そら~っ!!
というわたしの声がお隣に響く。
そんな春になっています。
エアコンの効いた居間から出て
外に気持ちが向いているそらを見ていると
散歩に一緒に行ければなぁと思いますが
え?
おいらはここから見てるだけでいいよ
ベランダに出ても
お隣さんから声をかけられると一目散に部屋に飛び込む
そんな内弁慶なそらのことですから
多分、そう言うんだろうな~
なんて思いますけど。