ねこに ねこじゃらし

ねこのそらの話を中心に、ぽつぽつゆっくり更新しています。

ミシシッピアカミミガメのゼニボン

2017年03月21日 | 日記

 しとしとぴっちゃん雨の日は、家出したあのコも何処かで濡れているかしら 

 そう思いを馳せたのも、もうずいぶん前になりますが、

ちょっとしたきっかけで思い出した、そのコのいた日々。

momoが来る数年前まで、我が家のみんなを笑顔にしていたのは亀さんでした。

ある日、20センチ近くになった体で、土の中にトンネルを掘って

どこかへ旅に出たド根性亀のゼニボン。

写真はPCに2枚、アルバムに1枚だけ。

記憶も遠くあいまいですが、ちょっと書いてみたくなりました。

よろしければお付き合いください。

 

 

 

 

♪ 懸垂~ 懸垂~ 見たかゼニボンの懸垂~ ♪

よく歌って応援したものです

 

 

 

 

 思い出したきっかけは、里山の手入れをしているグループで出かけた交流会の会場で手にした季刊冊子でした。

里山の冊子なのに特集記事が亀。

無知なわたしには、ちょいと?マークが浮かびましたが、読んでみると

日本本土に古くから棲んでいる淡水亀はニホンイシガメ、クサガメ、それとスッポンなのだそうです。

わたしは子供の頃にその亀たちと出会った経験はない代わりに

かなり幼い頃に一度だけお祭りで買ってもらった亀を部屋の中で放して遊んだ記憶があります。

あっという間に何処かにいなくなってしまいましたが

 

お祭りで売っているミドリガメが、本当は『ミシシッピアカミミガメ』という名だと知ったのは、大人になってから、

息子が小学生の時に、お友達とお祭りに出かけ、少ない小遣いから共同出資して買ってきて、

2軒の家を行き来させて飼うと言われたときでした。

息子たちは洗面器に島が付いたような亀用ハウスも買ってきて

亀300円+容器400円で小遣いをほとんど使い果たし、

綿菓子や焼きそばを食べたいのを我慢して買ってきたんだと熱意を口々に訴えます。

家族ぐるみの付き合いのある友達でしたから、さっそく両親4人も揃っての話し合いになりましたが

どう考えても亀を行き来させるのは可愛そうです。

それで、どちらかというと動物飼育経験のある我が家で飼うことになり

お友達も世話をしに来るということで決着しました。

 

 

 

 

来た時の倍くらいになった頃

 

 

 

秋祭りだったので、冬はこんなに小さな体で冬眠するの? 生きていけるの?

わからないことだらけなので、亀好きなわたしの友人に相談すると(ネット環境もまだ先の話でした)、

お祭りの亀はろくな餌をもらってないから、冬眠させたら死んじゃうよ、起こしておくように!

そのためのヒーターやらバスキングライトが要る、それと水を回すポンプも。

などなどアドバイスを受けた通りに揃えると、なんだか15000円くらいかかった覚えがあります。

 

 

すくすく大きくなるゼニボンに合わせてガラスのケースも大きくなり

大きなガラスケースは息子の手に余りたびたび割ってしまうので

ついには大きなプラスティックの衣装ケースを使うようになりました。

 

何でもそうかもしれませんが、一緒に暮らしてみないとわからないですね。

ゼニボンは本当に意外な姿をたくさん見せてくれました。

まず、足が早い!

水換えのとき、部屋の中を駆け回る速さにびっくり。

テレビ台の下に入られたら捕まえるのが大変!と捕まえると

必死にもがいて「離せ 離せ~」と言っているみたいで

気づけばわたしも楽しく世話を焼いている始末

 

 

おやつ用に小さな干しエビを見つけてきたときのこと。

「危険ですから指であげないで箸であげてください」と書いてあるのに

愛着がわいていたわたしが試しに指であげてみると、そっと顔を近づけてきて

パクっというよりアムっと優しい感じで口を開けて食べるのです。

それでエビを指であげるのはすっかり楽しみになっていましたが

一回だけ、わたしの指にゼニボンの口が当たってしまったことがありました。

怪我などするわけもないくらい軽~く当たっただけなのに、

慌てて首を竦め「ごめんなさい」と謝るように見上げてきたゼニボン。

呼べば振り向くゼニボン。

本当に懐いてかわいい亀でした。

 

 

日向ぼっこが大好きなゼニボンを衣装ケースごと外に出して、

上に網を乗せて近所の買い物など当たり前になった頃

ある日帰宅すると網が落ちてケースは空っぽでした。

うそ~ ゼニボン どこいったの?

周りは植物のプランターに囲まれていますが、そこに落ちてもいません。

するとプランターと塀の隙間からなにやら音が聴こえてくるので、そっとどかしてみると

15センチほどの幅で土があるその場所で、ゼニボンの前半身が穴に潜って、お尻が揺れていました。

なんと、自分で穴を掘り進んでいるのです。

つるつる滑るプラスティックのケースから脱出したのも

穴を掘るスピードにも驚きました。

 

 

  ガラスケースが割れて仮に入れた小さいケースでは

いつもこうして鍛錬を欠かさなかったゼニボン。

首も手足も甲羅から抜けてしまうんじゃないかと心配になるほど伸ばしていたゼニボン。

 

それなのに甲羅干しする姿を見たくて、また同じ油断をしてしまったわたしの前から

いなくなってしまいました。

 

 

 

 

 今でも通っている 猫がいた病院 の池には

こんなふうに亀もたくさんいて

ここにはいるはずのないゼニボンを思い出します。

 

 

 

 

入院していた時、よく亀の池を見に行きました。

中にはド根性亀がいて、こんな石垣をよじ登るので、見ていると元気がもらえたのです。

あるとき、池の前のベンチで本を読んでいるとパカポコと何かを叩く音がしました。

目を向けると、石垣の上には猫がいて、やっと登ってきた亀に猫パンチを見舞っているところでした。

かわいそうな亀はドボンと池に落ちました。

と、ところがです。

何事もなかったように、亀はまた「ここが登りやすいんじゃ」とでも言うように

同じ石垣に手をかけ、またよじ登り始めました。

さすがに猫の手の届くところまでは時間がかかりますし、わたしが咎めたせいで猫はどこかへ行ってしまい

猫に叩かれなくても、バランスを崩して背中から豪快に池に落ちていく亀を飽きもせず見ていたことを思い出しました。

 

ゼニボンもその池の亀たちもみんなミドリガメでした。

まさかその亀たちが『侵略的外来種』なんていう、宇宙からやってきたワルモノのように呼ばれ

駆除の対象になっているなんて、無知なわたしは数年前まで知りませんでした。

その冊子には在来種の減少や人の暮らしへの影響について、どれだけ問題があるかということと、

殺処分されるということも書いてありました。

が~ん、殺処分です。

そもそも1950年代後半にペットとして人が持ち込み、長く親しんできた経緯があるので

処分する側の心理的負担は軽くない・・・

その先はちょっと・・・読めないままです。

 

 

天敵のいない日本でこの世の天国と亀生を謳歌するミシシッピアカミミガメたち。

 

どこかの水路にたどり着いて、ゼニボンもまだどこかで生きている。

生きていて欲しい。

今でもそう願っています。

 

害獣と呼ばれるようなってしまったたくさんの動物たち。

対策を考える時に、せめて元々の責任が人間にあることを忘れずに

そう願うばかりです。

 

 

 

 

呼ぶと来るよ

 

 

 

 

甲羅干し大好き

 

 

 

 

 

 

また会いにいくね~

 

 

 

 


草木と遊びすぎて

2017年03月02日 | 草木と遊ぶ

逃げるように去ってしまった2月にサヨナラ

今日はもう3月の2日ですね

春なの? 冬なの? を繰り返すこの時期が 

今年は 少し前から始まっていたようですが 

三寒四温 ならぬ 一寒一温の日々

四季の移ろい 少し変わってきているように感じます

 

 

「2月!」 「またブログをサボってしまった 2月」は

ちょうど 前の記事を書いたすぐ後から

草木染めに時間を費やしているうちに

あっという間に過ぎてしまいました

今の時期 落葉樹はまだ裸ですし

桜の開花予想は3週間後ですが 

去年の秋の終わりに拾い集めた『桜の落ち葉』が染頃なのでした

 

 

 

 

桜が落葉を始めてから

桜並木をスーパーの袋を片手に

 地面ばかり見て彷徨う日々

風が強い日は なお嬉しくて

 

 

 

テニスコートから聞こえてくる 健康的な歓声に

わたしもたまにはテニスしたいな とちょこっと疼く心

時折 何してるの?と声をかけてくる 怪訝な顔のおじさま おばさま

暇人ねぇ という視線に刺されることがあっても

「今頃 何処かで まだ見ぬネットの向こうの仲間たちも

一生懸命拾っているハズ!」 と気持ちを奮い立たせて

 

 

 

 

 

あの場所はどうかしら? と行ってみては

当たったり 外したりして

 

 

 

 

 

 

 

とうとうバケツに2杯分 貯めました

ひたひたに水をいれて 3か月以上寝かせている間

たまに手を入れてかき混ぜると 桜のい~い香りが漂って

「染める日が待ち遠しかった 冬の日」 「冬の日!」

(あ~ 卒業式の季節ですね 

 

 

 

 

 

そしていよいよ 葉っぱを濾して

 

 

 

 

 

ガーゼストールを染めました

 

 

 

 

茶色がかったのは 最初の一枚

ミョウバンで媒染してみたら 

せっかく染まった赤が 水に溶け出して・・あ~

たった一枚のシルクも ピンクというより オレンジに近い色になりましたが

媒染なしで 桜色に染まったガーゼストールに にんまり にんまり

 

 

 

 

 

 

 

家にいるのに ちっとも遊んでくれないにゃん

そらは 微妙に温かいオーブンの上で ふて寝

 

 

 

 

 

 

momoの  ふて寝

 

 

 

 

 

 

そらが すぐにmomoの場所を取るので

こうしたのに

 

 

 

 

 

 

二段ベッドがよろしいようで

 

 

草木で遊び過ぎ

おっかぁの気持ちは

にゃんずとすれ違ってしまいましたとさ