ねこに ねこじゃらし

ねこのそらの話を中心に、ぽつぽつゆっくり更新しています。

台風19号の後で

2019年10月24日 | 日記

 

 

オイラが守るにゃん そらは電池担当でした


 

前のブログからまたまたずいぶん間が開いてしまいました。

たまにしか更新しないブログにおいでくださいまして

まことにありがとうございます。

 

 

台風19号が過ぎて明後日で2週間が経ちますが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

あまりに被害が酷く ブログに書くのも気が引けていました。

被災された方々が一日も早く普段の生活に戻れるよう願ってやみません。

こちらも、町で 知り合いに会うと「避難した?」が挨拶代わりになるほど、

多摩川に面した町に長年暮らしてきて、あれほど緊張した日はありませんでした。

頻繁に鳴るエリアメールにどぎまぎし、その度に重たいものが胸の中で大きくなっていきました。

子どもの頃からずっと知っているこの町でこんなことは初めてでした。

やはり19号は特別な台風だったのでしょうか。

 

 

momoは2階のお姉ちゃんの部屋で服の山に潜り込んで出てきませんでした

 

 

実家は土手のすぐ近くなので、一人で暮らしている父には朝からこちらに避難してもらっていましたが

こことて同じこと、すぐに避難勧告が出ました。

避難所はわたしたちの住む地域にはありません。 小学校も中学校も文化センターもすべて浸水想定区域にあるからです。

母は安全な特養にいますし、父には雨が酷くなる前に最寄りの避難所に行くよう勧め、

わたしは猫たちと家の2階に垂直避難することを決めて、カセットコンロや食料(もちろん猫たちのもです)、

PCや床に置いたレコードや本など全て2階に運び上げ、

ご飯を炊いておにぎりを作り、休日返上のダンナサンの帰りを待ちました。

 

つい先日まで当たり前だったこんな陽だまりの光景がどれだけ恋しかったか

 

 

親戚に避難するとママ友たちからの連絡がグループラインに次々に入り

避難しながら送ってくれた多摩川の写真は、これはマズイかもと思える様子を伝えてきます。

夕方まで電気の点いていたお隣さんもついに避難されたのか真っ暗になり

さすがに心細くなりましたが、猫たちを置いて避難所に行っても、という思いは変わらず、

遅い夕方になってやっとダンナサンが帰って来ると、急いで腹ごしらえをして、

テレビや家電も運び上げ、念のために用意したリュックサックの中身をもう一度チェックして

体を休めるために横になりました。 すぐにそらがやってきて、わたしに寄り添ってくれます。

 

夜の9時、ここより西に住む息子が避難先からアパートに戻ったと連絡が来ました。

避難した?と娘からも電話がかかってきましたが、 その日わたしは喉を傷めていて声がまったく出なかったので

ダンナサンに代わってもらい 漏れてくる娘の声に耳をそばだてました。

離れて暮らしている娘と息子のことを心配しているつもりが

いつの間にかこちらが心配されるようになっているのを感じました。

 

さあ、ここからが大変だぞ。

風が一瞬強く吹いたのがわかり身を固くしました。

大雨と車をひっくり返すような大風を覚悟しました。

けれど幸いにもその後は雨も風も弱まっていき、 緊張の糸が切れたのか、いつの間にか寝入っていました。

千葉県に大被害をもたらした15号の時もそうでしたが、今回もボロ家の割には大して揺れず恐怖も感じずに済んだのです。

昨年の何号だったか、あの時は今にも家が倒れそうなほど揺れて、怖くて怖くて眠れなかったのですから、

風向きと、遮ってくれたお隣さんのお家に感謝するしかありません。

 

翌日の朝、多摩川にかかる橋を歩いてみましたが 早い時間だというのに、たくさんの人がスマホやカメラを向けていました。

避難された場所からの帰りの方も多いようでした。

 

二階から降ろしたテレビを繋ぐと、千曲川や阿武隈川の氾濫を伝えています。

今回はただのラッキーだったんだ。神妙な気持ちになりました。

初めて自分の住んでいる街の避難ルールを調べて見ると

ペットと一緒に避難することが認められていることがわかりました。

何をぼぉっとしてたんだろう。猫たちの命を預かる者として恥ずかしい限りです。

怖がっていたmomoに謝り、次は一緒に逃げようね、 とさっそく支度に取り掛かることにしました。

 

 

 

病院に連れて行く時しか使わないので一つしかなかったキャリーを買いました。

 

 

さっそく気に入ってくれたそらと記念撮影

 

 

 

 

慣れてもらうようにご飯を置いてみたら、さっさと入って食べてくれますし

 

 

 

 

 あらら、お昼寝も・・

 

 

 

暇さえあれば中を覗いてるし

 

 

こんなに寛いでくれるなんて

 

 

病院に行った履歴がないケージはこんなに喜んでもらえるのか ちょっと驚きです

 

でも 大雨の中歩いて行けばケージの中まで濡れてしまうし

中でご飯は食べられても トイレはどうする?

次々に問題は出てくるのです

そこで段ボールで作ってみようと思いつき、ヒントがないかと調べてみると

ちゃんとあるんですね 折り畳み式トイレと折り畳み式ケージ、マットがセットになって

一式袋に収納できる しかも安価なものが

 

 

 

 

レビューを読んでみると、しっかり考えてくれる飼い主さんの猫さんは幸せだなと思いました。

帰省する車の中用とか、ベランダでの日向ぼっこ用とか、そしていざという時のためにも、ということですから

いつか、ではなく、もう先日使っていてもおかしくはなかった

その思いで購入を決めると あっという間に届けていただき

着いた日から そらはこちらにもすっかり慣れてくれました

 

 

こんなに順応性高かったのね

そらの意外な一面を知ることにもなった台風19号ですが

あの台風は100年に一度ではないと専門家が言っていたのが耳から離れません

温暖化の影響であのクラスの台風が日本に来ることは増えるだろうと

避難する 気持ちは決まりましたが気がかりがあります

避難する人は増えるでしょう

でも

避難所はそう簡単には増えません

高齢化で避難することが難しくなる人が増えるのも確かでしょう

「なんだか大変な時代になってきたね」

「避難した?」で始まった挨拶はそんな風に終わることが多いです 

 

 

 

 

 

そらと一緒にケージに入って欲しいけど

momoは見て見ぬふり 決して近づこうとしません

新しいキャリーにも警戒心丸出しですが

ま 猫としてはmomoの方が正しい反応かな

 

猫ちゃんも連れてうちにおいで

そう言ってくれた友人が何人もいたのが 救いです