一昨日 クリスマスツリーを仕舞いました。
なんだか momoがいた時間まで仕舞ってしまうようで淋しくて
気乗りはしませんが 出したままというわけにもいきません。
去年ツリーを仕舞う時「来年も一緒に見ようね」と祈るような気持ちだったこと、
そのくせ飾る時には、数週間後にこんな気持ちになることも想像すらしなかったなぁと、
自分の気持ちばかりに向き合っていましたが・・
いち早くmomoの首輪を咥えた そら
これはオイラがもらうにゃん とでも言わんばかり。
驚きの行動でした。
momoにかかりきりで そらには淋しい思いをさせてしまったね
なんて思っていたことが恥ずかしくなりました。
momoがいなくなったことが淋しいのにね。
そら ごめん。
やっと見返せるようになった写真には
わたしがお医者さんに連れて行くより早く
momoの不調を気遣っているそらがいて
momoが迷惑そうにしたって 寄り添いたい。
そらが来た時から ずっと迷惑顔だったmomoがいなくなって
そらは初めて ひとり ってことを知りました。
昨年の夏に乳腺腫瘍の診断で全摘手術を受け 転移も見つけられていたmomoですが
先生のお話よりずっと経過が良く 秋に一度はっきり現れたオデキが次の診察では見つからなかったこともあり
それ以来 経過観察の通院もしないで過ごしてきました。
人間に限らず 病院に行くことを普通にこなせるタイプと
病院に行くだけで病状が悪化しそうなタイプっていると思うのです。
わたしは30代初めに「不治の病」と言われて以来 数か月に一度の通院が当たり前になっていますが
momoは人相が変わるほどのストレスで 明らかに悪化させるタイプです。
ですから、もういよいよというときまで1日でも長く
家で普通に過ごせる間は過ごしていいよ そんな了解がダンナさんとの間にはありました。
ただ ‘その時‘が来るのはもう少し先 と思っていましたが。
「仮病だといいね」を書いたたった数日後
トイレに連れて行ったmomoの様子を見ていると
どこでもシレっとおしっこをしてしまうmomoとは打って変わって
痩せ細った体が張り裂けそうなほど気張り始めました。
うんこがしたいんだね なのに出ないんだ。
出なくなって3日目のことでしたが それほどまでにと思う姿に
この症状だけでもなんとかできないものかと 病院に行く決心をしました。
久しぶりにケージに入るのに ほぼ抵抗もせず
とても寒い日でしたから 早く着くように必死で漕ぐ自転車の後ろで
おとなしいmomoでした。前はあんなに泣き叫んでくれたのに。
検査を受けるmomoを残し 一旦帰宅してまたすぐに獣医さんへ行く道すがら
夏真っ盛りだった去年の術前検査の日が甦りました。
あんなに泣きたかった日でさえ 今は戻りたい日だなぁ と。
便秘は大したことはなかったのですが
腫瘍がいくつも見つかり
レントゲンには転移した肺が真っ白に映っていて
「人間でいえば高山病にかかっているような感じの息苦しさですね」と言われました。
脱水症状のせいで上がっている数値は点滴でさがるだろうとのことで、
実際 点滴後に帰宅すると 表情が変わりました。
量は減っても食欲はあり 催促する声もいつも通り
食後は膝に飛び乗ってきて眠る いつものmomoでした。
ちょうど帰省した大好きな兄ちゃんの膝で一緒にテレビを観たり
早番のお父さんが車で病院に連れて行ってくれたり
momoに合わせるようにお姉ちゃんも家にいてくれた12月。
momoは囲まれて 嬉しかったかな。
時間を短くしてもらった仕事に行く前
こんなふうに甘えてくると 離れられないよ
帰宅してmomoの顔を真っ先に確かめる そんな日々が続きました。
毎日点滴に通って3日目にこんなことがありました。
家に帰り 昼ご飯を食べ始めたmomoのお腹から
水滴というより水がしたたり落ちて溜まっているのです。
仰天してすぐに獣医さんに電話をかけると
針を刺した箇所からならあり得ることですと言われて確認してみましたが やはりお腹から出ています。
それでも当のmomoは まったく意に介さず食事を続けていますし
その後は ゆっくり眠りの態勢に入ったmomo。
夕方 様子が変わったら連れていこうと思いましたが その後は何ともなかったどころか
トイレに連れていったら プイッと出て行き
そのままトコトコ階段を上り あっという間に二階にあがったのです。
点滴で脱水症状が軽くなって こんなに身軽に? 不思議な気持ちでしたが
後になってみれば momoが自分で二階に行ったのは これが最後でした。
点滴4日目は昨年手術をしてくれた先生が診てくださり
点滴は皮下にしているので 腫瘍の傷口から漏れたのでしょう と教えてくれました。
3日目の先生にも言われましたが もうしてあげられることがない という声と
猫ちゃんは具合が悪いと トイレ以外でおしっこをしちゃうのよね とmomoに味方するような話し方が
今も耳から離れません。
momoはちゃんとサインを送ってくれていたんです。
受け止めるわたしが呑気で momoは何度もため息をついたかもしれません。
皮下点滴はお家でも出来るのでご指導できます とも言われました。
通ってくること自体がもう負担だと 先生は伝えてくれたのです。
そしてパンフレットを一枚渡されました。
それは去年聞いた これからの病状についての話に出てきた
最後は肺に転移して呼吸困難になる ということが今momoに起きているということで
してあげられることと言えば『在宅酸素サービス』だけだということです。
信じられなくても 考えなくてはなりません。
パンフレットを何べんも読み ネットでHPも見ました。
翌日 電話でもう一度説明を聞き すぐに申し込みました。
酸素サービスなんておそろしげな機械が部屋に来るなんて
momoはその中でどうなるのだろう?
二階で寝ているわたしの布団にも来られなくなったmomoに
湯たんぽと毛布を用意して二階に上がりましたが とても寝付けず
娘の寝袋を出してmomoの側に寝る 夜合宿が始まりました。
もちろん そらも一緒でした。
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