水瓶

ファンタジーや日々のこと

鎌倉日帰りの旅 その3 瑞泉寺

2014-05-07 08:54:37 | 
苔むして角の丸くなった階段。瑞泉寺(ずいせんじ)です。
実はガイドブックで瑞泉寺の案内を読んで、ここに来てみたいと思って予定をたてたのです。
すぐ後ろに山をひかえた16万㎡の広大な敷地に四季おりおりの草花。
開山夢窓国師、臨済宗のお寺だそうです。
ホームページの写真も力入ってます。投稿写真のコーナーもすごい!
鎌倉に雪が降ると、写真撮る人は朝早く来るんですよ、とおそば屋さんのおばちゃんが言ってましたが。。


シダにウツギ。しっとりした雰囲気にはシダの葉がよく似合いますね。


山門も新緑にいろどられ。


夢窓国師の像でしょうか。


木に白壁の風合いがいいですね。


落ち着いたたたずまいの本堂。


鐘にもちゃんと名前がありました。錦屏晩鐘というそうです。
瑞泉寺の山号(お寺につける称号)が錦屏山(きんぴょうざん)なのだそうです。


どこも苦地蔵。もとは扇ヶ谷にあった地蔵堂だそうです。
その昔、堂守があまりの貧しさに逃げ出そうとした所、夢枕にお地蔵様が立って、
「どこも苦、どこも苦」(苦しいのはどこも同じ)と言ったからだそうです。
扉が閉じていて、そのお地蔵様は見られませんでしたが、
両脇には大黒様と恵比寿様の像が置かれていました。せめてもの慰めかなあ……


この裏庭が夢窓国師の作庭によるもの。創建当初の庭を復元したそうです。


修行僧の人形でしょうか。


天女洞。庭のためにわざわざ岩盤を掘ったのだそうです。きっとすごく大事なポイントなのですね。
もしかしたら、これが夢窓国師の夢の窓なのかも知れません。


天女洞の左手。橋を渡って折り返し折り返しどんどん上っていくと、
裏山の頂上に立つ、ぎょうにんべんに扁とかいて、「へん界一覧亭」に至るのだそうです。
この「へん」は、あまねく、の意味かな?
こちらは一般には公開されていないそうです。うん、その方が庭が荒れなくていいのかも。


境内からの山深い眺め。ウグイスもいっぱい!夏はセミの声がすごいんだろなあ。。


涼しげな青い竹林。


すでにこの時期紅葉?、、と思って調べたら、ノムラモミジというらしいです。
これから夏にかけて段々緑になっていくのだとか。珍しいですね。


レンゲやハナダイコンがいっぱいに咲いていました。
うん、そういう草花も咲くがままにしとくのが心にくいですね


階段添いの杉並木。花粉のシーズン過ぎててよかった。。
ああでも、夏も来てみたいなあ。

鎌倉の壮絶な歴史から、ふっと離れて安らぐようなお寺でした。
あまねく見渡す、へん界一覧亭。なるほどなあ。。
激しい荒波にもまれ続けていると、静かな小島のような場所を求める気持ちが、
自然と湧いて来るのでしょうね。
今は観光客の訪れる場所ですけれど、当時はどんな人が訪れる、どんな場所だったんだろう。
庭園の持つ意味合いも、全然違っていたのかも知れません。

歴史やお寺に興味のない森のなかまも大満足で、写真を撮りまくっていました。
だ~か~ら~、言ったでしょ?
やはり庭は大事ですね。うんうん、庭の手入れはちゃんとしなければ。庭ないけど。
いえいえ、一番大事なのは心の庭ですよね。エヘヘ

次は杉本寺から釈迦堂切通しへ。


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