「モナドの領域」で、書くつもりだったんですが、うーん。。。理由は後述。
ええと、でも、私の読書遍歴のスタートと言えるのが筒井さんということになると思います。
それ以前は子ども向けの本かマンガしか読まなかったので。
最初は「時をかける少女」。これは映画になる前に読んだと思います。中学生の頃だったかな?
たしか「ねらわれた学園」の映画を見て、眉村卓さんの原作本を読んで、そのあと似たようなのないかなと探したら、
近くにあったのが「時をかける少女」でした。後に原田知世ちゃん主演の映画ももちろん見ました。
すごく面白かったので他のを買ってみたわけなんですが、これがたしか「おれに関する噂」。
(表紙はおなじみ山藤章二さんの顔のない男!)
「時をかける少女」はジュブナイル、少年少女向けに書かれた本でしたが、「おれに関する噂」はそうではなく、
読み始めて「えっ!」とびっくりしたんですが、面白かったんですよね。。。
筒井さんの本はいわゆる、子どもが読んでいたら親が眉をひそめるような本で、
でもそういう本ほど読みたがるのが思春期の子どもというもので。
ジュブナイルでない本では、子どもにもわかるように、なんて容赦はしない書きっぷりなんですが、
でも子ども向けに書かれた本て、ある時期からの子どもはいやがるものなんですよね。
自分にはまだ理解の及ばないものを、精一杯背伸びして手を伸ばして、一生懸命読むんです。
前にもちょっと触れましたが、筒井さんの本はヒモのはしっこが色んなものにつながっていて、
つまり色んなものの端緒に触れる機会になりました。中でも私は動植物についてのエッセイが好きで(「私説博物誌」)、
シャカイハタオリドリ、コモリガエル、テングノムギメシ、リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ、
こういう初耳だった、珍しい生物の話がすごく面白いんです。おお、今でもよく憶えてるぞ!
筒井さんのお父さんは天王寺動物園の園長さんで、象の肉を持ち帰ったことがあるんだっけ。
科学、文学、映画、ジャズ、その他もろもろ。ひっぱらなかったヒモもいっぱいあります。
大人は、主に学校の成績を上げることにつながる分野に、子どもが興味を持つよう苦心するものだと思うんですが、
それを難なく(おそらくご本人にはそういう意図もあまりなく)やっていたのが筒井さんで、
ただ大人としてはあまり子どもに知って欲しくないことの端緒もいっぱい混ざっていたので、
PTAとかから嫌われたんだろうなあと思います。でも、非常に教育効果ありましたよ。私には。
そうして色々に興味を持ったことから、その時々気の向くままに、あれやこれやのヒモをたぐったりして、
今けっこう楽しく暮らせてるんじゃないかなあと思います。
好奇心て、奇を好む心って書きますけど、まさにそういう部分に訴える力がとても強いのです。
そういえば奇想天外なんて植物もあったっけ。
小説では極限を書くことが多いでしょうか。極限状態でのパニック描写とか、ちょっとこわれた人の描写とか、
世界一じゃないかと思います。それに不快感の極致を追求したかのようないくつかの小説。。
筒井さんの小説は何度も繰り返し読んだ私でも、あまりに不快すぎて一回しか読んでないのがたしか二つ三つあります。
ご自分でも書いてて相当つらかったんじゃないかと思いますが。………なんで書いたんだろ?
でもなんか最近、世の中がほんとに筒井康隆さんの小説っぽくなって来たなあと思うことが多くてシャレになりまへんな。。
筒井ラインというものがありまして(今つくった)、そこから先へどんどん踏み込んでくみたいだ。。。
あともちろん、面白いSFも紹介していて、当時は海外のSFは違和感や難しさを感じて読めなかったものも多いんですが、
フレドリック・ブラウンやブラッドベリは面白く読めましたし、最近になって読んだのも沢山。
「宇宙のランデブー」は筒井さん推薦の帯で買ったんです。
「モナドの領域」なんですが、これは、えー、私がひっぱらなかったヒモの先を扱った話でした。
どうも哲学は苦手で、どうしたわけかそういう文章って一応読めはするものの右から左で、全然頭に入って来ないのです。
だから残念なことに、大法廷やテレビ出演でのGODの話はわからない部分も多くて。
ほんと、文字列が脳みそにぶつかってバラバラに砕け散っちゃうんですよ。。。
ただ、ちょうど年末に新約聖書を買って読んだところだったので、そっちからのアプローチで少し。
初めて読むタイミングとしては悪くなかったかなあと思うんですが。。
さすがといおうか、哲学的な話がわからなくても面白く読めるようになっていて、ミステリ仕立てになってたり、
市井の人々を描く、ちょっと意地の悪い筒井節やの脇道小道がいっぱい用意されてるんです。
ふわあ、でも筒井さんゆるくていいなあ。適当に不真面目でいいなあ。
面白がっちゃあいけないことを面白がるのが筒井道というものであります。こわあい道ぞ。しーっ、しーっ!
・・・えー、そんなわけで、書名を記事のタイトルとするにはちょいと気後れした次第です。
読み返したらまた少しわかってくるだろか。いまだに背伸びしないとダメですね。もうあんま伸びないけど。
小説の終わり、特に最後の文章がとても気に入って。加藤さんいいなあ。
こういう人が一番の使徒になったりするんだよね。へんなの。
ええと、でも、私の読書遍歴のスタートと言えるのが筒井さんということになると思います。
それ以前は子ども向けの本かマンガしか読まなかったので。
最初は「時をかける少女」。これは映画になる前に読んだと思います。中学生の頃だったかな?
たしか「ねらわれた学園」の映画を見て、眉村卓さんの原作本を読んで、そのあと似たようなのないかなと探したら、
近くにあったのが「時をかける少女」でした。後に原田知世ちゃん主演の映画ももちろん見ました。
すごく面白かったので他のを買ってみたわけなんですが、これがたしか「おれに関する噂」。
(表紙はおなじみ山藤章二さんの顔のない男!)
「時をかける少女」はジュブナイル、少年少女向けに書かれた本でしたが、「おれに関する噂」はそうではなく、
読み始めて「えっ!」とびっくりしたんですが、面白かったんですよね。。。
筒井さんの本はいわゆる、子どもが読んでいたら親が眉をひそめるような本で、
でもそういう本ほど読みたがるのが思春期の子どもというもので。
ジュブナイルでない本では、子どもにもわかるように、なんて容赦はしない書きっぷりなんですが、
でも子ども向けに書かれた本て、ある時期からの子どもはいやがるものなんですよね。
自分にはまだ理解の及ばないものを、精一杯背伸びして手を伸ばして、一生懸命読むんです。
前にもちょっと触れましたが、筒井さんの本はヒモのはしっこが色んなものにつながっていて、
つまり色んなものの端緒に触れる機会になりました。中でも私は動植物についてのエッセイが好きで(「私説博物誌」)、
シャカイハタオリドリ、コモリガエル、テングノムギメシ、リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ、
こういう初耳だった、珍しい生物の話がすごく面白いんです。おお、今でもよく憶えてるぞ!
筒井さんのお父さんは天王寺動物園の園長さんで、象の肉を持ち帰ったことがあるんだっけ。
科学、文学、映画、ジャズ、その他もろもろ。ひっぱらなかったヒモもいっぱいあります。
大人は、主に学校の成績を上げることにつながる分野に、子どもが興味を持つよう苦心するものだと思うんですが、
それを難なく(おそらくご本人にはそういう意図もあまりなく)やっていたのが筒井さんで、
ただ大人としてはあまり子どもに知って欲しくないことの端緒もいっぱい混ざっていたので、
PTAとかから嫌われたんだろうなあと思います。でも、非常に教育効果ありましたよ。私には。
そうして色々に興味を持ったことから、その時々気の向くままに、あれやこれやのヒモをたぐったりして、
今けっこう楽しく暮らせてるんじゃないかなあと思います。
好奇心て、奇を好む心って書きますけど、まさにそういう部分に訴える力がとても強いのです。
そういえば奇想天外なんて植物もあったっけ。
小説では極限を書くことが多いでしょうか。極限状態でのパニック描写とか、ちょっとこわれた人の描写とか、
世界一じゃないかと思います。それに不快感の極致を追求したかのようないくつかの小説。。
筒井さんの小説は何度も繰り返し読んだ私でも、あまりに不快すぎて一回しか読んでないのがたしか二つ三つあります。
ご自分でも書いてて相当つらかったんじゃないかと思いますが。………なんで書いたんだろ?
でもなんか最近、世の中がほんとに筒井康隆さんの小説っぽくなって来たなあと思うことが多くてシャレになりまへんな。。
筒井ラインというものがありまして(今つくった)、そこから先へどんどん踏み込んでくみたいだ。。。
あともちろん、面白いSFも紹介していて、当時は海外のSFは違和感や難しさを感じて読めなかったものも多いんですが、
フレドリック・ブラウンやブラッドベリは面白く読めましたし、最近になって読んだのも沢山。
「宇宙のランデブー」は筒井さん推薦の帯で買ったんです。
「モナドの領域」なんですが、これは、えー、私がひっぱらなかったヒモの先を扱った話でした。
どうも哲学は苦手で、どうしたわけかそういう文章って一応読めはするものの右から左で、全然頭に入って来ないのです。
だから残念なことに、大法廷やテレビ出演でのGODの話はわからない部分も多くて。
ほんと、文字列が脳みそにぶつかってバラバラに砕け散っちゃうんですよ。。。
ただ、ちょうど年末に新約聖書を買って読んだところだったので、そっちからのアプローチで少し。
初めて読むタイミングとしては悪くなかったかなあと思うんですが。。
さすがといおうか、哲学的な話がわからなくても面白く読めるようになっていて、ミステリ仕立てになってたり、
市井の人々を描く、ちょっと意地の悪い筒井節やの脇道小道がいっぱい用意されてるんです。
ふわあ、でも筒井さんゆるくていいなあ。適当に不真面目でいいなあ。
面白がっちゃあいけないことを面白がるのが筒井道というものであります。こわあい道ぞ。しーっ、しーっ!
・・・えー、そんなわけで、書名を記事のタイトルとするにはちょいと気後れした次第です。
読み返したらまた少しわかってくるだろか。いまだに背伸びしないとダメですね。もうあんま伸びないけど。
小説の終わり、特に最後の文章がとても気に入って。加藤さんいいなあ。
こういう人が一番の使徒になったりするんだよね。へんなの。