水瓶

ファンタジーや日々のこと

ねんねんさいさい・音楽のこと

2015-12-30 08:46:25 | 日記
クリスマスが終わってちょっとがらんとして静かな元町公園辺りをお散歩。
今年最後の記事です。気がついてみればほとんど木の写真ばっかり。合間にちょっと音楽のことなど。







ここ何年か、時々思い出しては検索してみるもののタイトルがわからない曲があったんですが、
先日youtubeでとうとう発見!
たしか80年代のMTV全盛期にヒットした曲で、サビとミュージックビデオのもったりした踊りと、
バンド名も多分R.E.M.とまでわかっていたにも関わらず、見つからなかったのです。
年々歳々忘れたくても思い出せないことが増えつつあるなか、思い出したいものが見つかってうれしいかぎりです。

R.E.M. Stand 1988

あー、、、そういえばサビでスタンドスタンド言ってたなと今更ながら思い出した。。遅いよ。。。









そういえば最後に音楽ものを買ったのいつだったろうと思ったら、
2012年の紅白でMISIAが砂漠で歌ったEVRYTHING聞いてほえーとなって、Ituneでライブアルバム買ったのが最後でした。
なんかぜんっぜん音楽聞かなくなっちゃったんだなあ。。。
懐古してみると、今はなきAIWA(ご存知ですかな?そこのお若いの)のごつくて赤いラジカセで、
カセットテープで聞いてた頃が、自分が一番音楽に夢中だったのかなと思います。
今はレコードやCDをとりかえなくてもポンポン聞けるし、昔より格段に音楽聞く環境は整ってるにも関わらず、
なぜだか聞かなくなってしまいました。すん。













音楽ついでにもう一つ、どうしても見つからない曲がありまして。
大昔に佐野元春さんがDJをやっていたNHKFMラジオのサウンドストリートでかかった、
ミンク・デヴィル(Mink Deville)という人の「サード・ワールド」(多分Third World)という曲です。
ミンク・デヴィルというミュージシャンは実在していて(もう亡くなっていますが)、
ウィリー・デヴィル(Willy Deville)という名前でも活動していたようです。

この人独特の声をしてまして、youtubeにある他の曲を聞くとこの人が歌ってたのは間違いないと思うんですが、
記憶にある曲だけがどーーーしても見つからない・・・!
もしもご存知の方がいらしたら、コメントして教えて下さるとうれしいです。
曲調はメジャーコードのスローバラードです。
とってもいい曲なんですよ。ちょっとだけ、この曲に雰囲気が似てるかな。。。

WILLY DEVILLE When The Night Falls

はあ、エアチェックしたテープ、捨てるんじゃなかった………。









ちなみに、R.E.M.は2011年に解散してしまったそうです。
Standが入ってるGREENというアルバム、久しぶりに買ってみるか。。。

ブログにおつき合いいただいてありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

「ウィスキー&ジョーキンズ」 ロード・ダンセイニ

2015-12-25 07:11:48 | 雑記
「ずいぶん凝った装幀だね___へえ、ケースの穴から顔とグラスがのぞくってわけか。楽しげでなかなかいいじゃないか。これがクール・ジャパンなら悪くないね。」

「さあ知らんね。私はジョーキンズものの邦訳が出ただけでも満足だよ。ペガーナ神話はすばらしい傑作だが、濃密すぎるんでね。」

「ぼくは『不死鳥を食べた男』が好きだったな。あれもほら話だろう。しかしどうもほら話というと軽く見られる気がするね。フィクションと言った方がいいんじゃないか?」

「それじゃ他の小説と同じになってしまう。フィクションの中のフィクションとでも言えばいいかな?しかし君、重けりゃいいってもんじゃないよ。軽くて上等ってもんだ。ほら話を楽しむ能力というのは、人間に与えられたギフトの中でも上等の部類に属するものだと私は思うね。この本でもごく始めの方で注意を促しているだろう。ジョーキンズの言葉を一言一句でも信じてはいけないと。だがどうだ、その信じちゃいけない話を聞くために、クラブの面々がどれだけジョーキンズに気を使っていることか。ジョーキンズの舌にスピリッツをちっとばかり湿らせたなら、そりゃもう滑らかに回るってわけで。」

「でもやっぱり、実際の場所や話と違う、そんな生き物はいやしない、そんなことあるはずがないって言い立てるやつもいるんだろ?」

「無粋な人間ってのはどこにでもいるからね。わかっちゃいないのさ。われわれ緯度の高い国に住む人間にとってジョーキンズのほら話は、長く暗い冬の間に滅入りがちな気分に対抗するための、強い陽射しのカンフルのようなものだ。東洋の香りのする、ね。あるいはまったく逆に、鴫撃ちに出かけた沼沢地で迎える黄昏のように、胸に迫るひっそりした愁いを味あわせてくれるものなんだ。」

「ダンセイニ卿が描く幽霊は怖くないね。ぼくは以前怪奇もののアンソロジーで『谷間の幽霊』を読んだ時、肩すかしをくらった気がしたよ。」

「そう、ダンセイニ卿の幽霊は怖くない。すさまじい怨念を抱いてもいなければ、悲劇的な雰囲気を漂わせてもいない。時にはコミカルですらある。過去そうして来たようにふらふらとさまよいながら、時がたち薄くなってやがて消えるのを、なすすべもなく待っているかのようだ。怖くなし、悲しくもなし、ただものさびしい。宅地開発で森をおん出されたサテュロスなんかのお仲間さ。もっとも、したたかにやってる奴もいるようだが___何にせよ、年がら年中あれは嘘だのこれは本当だの、重箱の隅をつついて騒ぎ立てるような沙汰は、私は遠慮願いたいね。」

「ジュウバコ?なんだいそれ?」

「ああ、日本の漆器の四角いランチボックスさ。日本人は何かっていうと重箱にスシやテンプラやラーメンを詰めて、やれ桜だ月だと外でパーティーをして浮かれたり、フジヤマにピクニックに行ったりするんだ。」

「だって君、ラーメンてスープに入れたヌードルじゃないか。そんなものまでランチボックスに入れるのかい?」

「野外で茶の湯をたてて湯を注ぐんだよ。カップラーメンはリキューが創始者だからね。特許こそ取らなかったけど。彼は世知にうとかったから。」

「ふうん、なるほど。___でも、もう少し待ってたら、文庫本で出ないもんかな?___その、ここのところ、ちょっとばかりふところがさびしいもんで。」

「さあ、今は本が売れないご時世だからねえ。私なら、文庫本で出るより先に最後の審判のラッパが鳴る方に一杯賭けるね。ふん、まあケチくさいことを言わないで、賭けの結果が出る前にジョーキンズのほら話を楽しんでみたまえよ。焚き火で手を温めるようにね。」


                           


どうもおそまつさまでした。ジョーキンズばんざい!

カッパとクリスマス

2015-12-24 08:23:34 | 雑記
クリスマスイブなので、先日撮ったクリスマスっぽい写真です。

何年か前にちょうどイブが土曜日で、赤レンガに行ったところ大変な混雑で、段差で大きく転び、
ひざから流血の事態となり、半泣きでコンビニでバンドエイドを買いと、とんだブラッディクリスマスとなりました。
以来、クリスマス直近の赤レンガは避けてます。あかんて。


赤レンガクリスマスマーケットの入口の人形。横浜人形の家にあった巨大なくるみ割り人形に似ています。
そういえばクリスマスにはくるみ割り人形のバレエをやるものなんですよね。「テレプシコーラ」で知ったんですが。


マーケットの屋根の上に飾られた人形。ヘンゼルとグレーテルと、赤ずきんちゃんの童話からでしょうか。


木に作られた森のなかまたちのおうち。おいでよ!


西日を浴びてちょっとまぶしそうなくまくんたち。


赤レンガ倉庫の裏側は人も少なめ。ちゃんと赤いんですよ。


イルミネーションも今がさかり。

クリスマスにミステリーやホラーを楽しむっていうのは、イギリス発祥なんでしょうかね?
日本だと怪談といえば夏の風物詩だし、冬のはないなあとか思ってたら、あっ、遠野物語は冬っぽいじゃないか!
で、ふと思ったんですけれど

カッパって冬はどうしてるんだろう?

雪がつもって川が凍ったり、きゅうりもないし、冬眠してるんでしょうかね?
冬に雪ん中で動いてるカッパがいたらさびしそうだなあ。
ちなみに伝承によると、カッパは刃物が嫌いだそうです。
ときどき人から尻小玉抜いたりしますけど、まあまあ平和的な妖怪なんですよね。



年末ジャンボミニっていうなんか矛盾した宝くじを一組買ってみましたので、
サンタさん、なにぶんよろしくお願いいたします。
年齢なりに難しいことも起きたりしますけど、少しずつ明るい方へ向かって行けるといいなあ。
メリー・メリークリスマス!

冬の木

2015-12-20 17:01:40 | 日記
二人の巨人。進撃する様子はありません。

昨日撮った木々の写真です。山手イタリア庭園のキャンドルサービスに行きたくて、直前まで迷っていたんですが、
混んでそうだし、風強いし、寒いし………
うーん、年明けにイベントない時に行ってゆるゆる見ようと森のなかまと決断。
そんなわけで駅に行くまでの道のりも、森のなかまおすすめのメタセコイアの紅葉が見られる道から遠回り。
冬空を背景にした木々が結構撮れたので、今日は木の写真でまとめてみました。


ここまで大きくなるメタセコイアもそうそう見られないんですよね。まっすぐな幹がのびて天をつくよう。
紅葉する針葉樹はなんとなしに古い趣きがあります。


これは何の木なんでしょう。丸裸になって、先へ行くにつれ細かく枝分かれした様子がよくわかります。人体模型みたいだな。。。


こんな姿でも、あと三四ヶ月もすれば芽吹いて緑の葉が吹き出すんだから、毎年のことながら季節というのは不思議ですね。


最後とばかりに赤々と燃え立つモミジ。銀杏はもうほとんど葉が落ちていましたから、モミジの方が紅葉は遅めなんですね。


片付け途中でとっちらかったような、年末の大掃除のようなこの木はチューリップの木かな?


ほんとすぐ日が傾いちゃうんですよ。。冬は活動時間が短くて、損な気がするなあ。。。


白いお月さまが枝先にひっかかってもがもが。チューリップの木の、花のような形をしているのは実なんです。


やさしいグラデーションの黄昏時。枯れ木はシルエットになると背景が生きて美しいです。


どんどん暗くなって


シルエットももう見えなくなりそうな所で打ち止め。

光文社古典新薬文庫がKindleで半額セール中のようで、いわゆる有名な作品も多いんですが、ちょっと珍しい本も混じってて、
あっ、ブラックウッドだ!マッケンだ!ウェルズもあるでよう!・・・ぽちぽちぽち。
ドストエフスキーとかは何度も出るけど、この辺の作家の短編集とかは二度と同じものは出ないと考えておいた方がいいので、
買い逃せません。いや、でも電子書籍なら大丈夫なのかな。わからんな。でも他で出ないだろうことは確かです。

H・G・ウェルズは宇宙戦争とタイムマシンばっかりいっぱい出てるけど、実は短編もいっぱい書いてるし、面白いんですよね。
今回は「盗まれた細菌/初めての飛行機」を見つけて満足。気軽に楽しんで読める作品ばかりでした。
あとシェイクスピアの「十二夜」も買ってみました。喜劇だそうなので。
喜劇の本って日本ではあんまり受けないそうで、あんまり出ないみたいなんだなあ。なんでだー

冬にあったかい部屋で怪奇小説を読んでる幸せときたら、
他にくらべられるものを見つけるのがちょっと難しいくらいです。ぬくぬく。

ベーリックホール・カナダのクリスマス

2015-12-13 11:59:17 | 横浜の観光・博物館など
不思議の国出身。シュッポッポッポッポーーー
先週行った山手西洋館ベーリックホール、カナダのクリスマスの写真です。

水木しげるさんのマンガって、主人公(というか語り手というか)が、最後のコマで鼻くそほじりながらなんかボヤいて終わる、
みたいな感じで、それがとても新鮮に感じられたのを覚えています。
ご本人も、そんな感じで幕を閉じられたんでしょうか。すぴーーー


ピカピカのディナーセット。提携は元町のテーブルウェアを扱うお店、タカラダだったかと思います。
通りかかって時々店をのぞくといいなあと思うけど、そうそう使う機会もありませんしね。。。
お皿に釣り合う料理を作るのも大変そうです。食べる分にはいいけど。


おいしそうなこれはブッシュドノエル?

昔ショートブレッド系の簡単なケーキづくりにはまってたことがあるんですが、
森のなかまのなんやらの値がちょっとばかり高めなのでやめてしまいました。
しかし型が、、捨てられないのです。結構高かったから。
たまーに作りたくなるけど、無塩バターが手に入りにくいままなんですよね。。どうしたこったー


クリスマスのオブジェ。木製というのがカナダらしいです。


こちらは松ぼっくり。ぼっくりぼっくり。外国の松ぼっくりにはすごく大きいのがありますね。


広間のじゅうたん。ベーリックホールはスペイン風の建築だそうで、それに合わせたイスラム調のファブリックがいいんです。


子ども部屋の棚飾り。ここに住み始めた時ベーリックさんのお子さんはもう青年だったそうなんですが、
子ども部屋でディスプレイしたそうです。全体写真撮るの忘れた。。。


くまにサンドイッチされた人相の悪いサンタクロース。


写真の人がイギリス人の貿易商、ベーリックさんのようです。


みごとなタペストリー。


ベッドのテーブルに掛けられていたろうけつ染めっぽいクロス。いい柄ですね。


木を生かした飾り。色数の多くないツリーもいいですね。


これこれ、このじゅうたん止め!こうして階段のじゅうたんが滑り落ちないように止めているんですよね。

メイドに頼んでこの階段のじゅうたん止めを一つ外しておいて、
事故に見せかけて人を殺す話がこれまたM・R・ジェイムズの小説にあったんですが、
なるほどこれかあ。。どうもクラシックな洋館に来ると怪奇小説やミステリーを思い出すことが多いです。


アラベスク模様の門扉。


外から見たベーリックホール。

こころ旅も今シーズンは来週の沖縄で終わり。。。秋の旅もまた色んな所に行ってくれました。
西日本(特に中国地方)へ行くと瓦屋根の家が多いですね。雪国の屋根は傾斜がきつかったり。
屋根の形ってけっこう地方によって違って、あれは結構土地土地の風景を形づくってる大事なものなのかと思います。
鹿児島の焼酎工場は大きいタンクがずどんと並んでて面白かったなあ。。
そう、そして実は、明けて新年二日にこころ旅の特番をやるんですよね。というわけで今から楽しみにしてます。