水瓶

ファンタジーや日々のこと

花花花その3

2018-05-20 12:11:53 | 日記
陽に透ける白い花びらはまるでガラス細工のよう。

新緑の色もいよいよ濃く深くなり始めましたね。昨日は例によって元町公園をお散歩。木陰が多いのでひんやりしていました。ほっ。。。



ちょうど光を受けるカップのように上向くバラの花。



燃え立つ赤はつぶれやすい色注意!



春のフィニッシュに向けてとうとう紫陽花が咲き始めました。最初は緑色なんですよね。でもこれもきれいです。



アメリカハナミズキに似ていますが、ちょっと時期の遅いヤマボウシです。枝の上にわーんと白く、雪が積もったように咲いていました。でもよく見ると木の上の方の花や、花びらのふちはちょっと薄赤いんです。



山帽子と書くのかと思っていたら山法師と書くようです。

名前の由来は『中央の丸い花穂を坊主頭に、4枚の白い花びらを白い頭巾に見立て、比叡山延暦寺の「山法師」になぞらえた』からのようです。信長と因縁ありそう






こちらはすっかり色づいた紫陽花。



白い八重の紫陽花。今は色々な変わり紫陽花を見かけるようになりましたね。



ミヤコワスレ。花びらがところどころ欠け落ちてますが、これはこれで悪くないかも。



なんとなく寂しそうな趣の寂しそうな名前の花だなと思って調べたら、やっぱりちょっと寂しいいわれのある花でした。しょぼーん。。



港が見える丘公園はバラがさかりで人もたくさん!これは万葉という名前のバラ。あまりないタイプの色ですよね。名前のせいか飛鳥時代ぐらいの、おおらかな女性のイメージがあります。平安時代に十二単を来て屋敷に閉じこもっちゃう以前の、野に出てた女性のイメージ。私はこっちのがいいなあ。



こちらはダブルデライトという名前だったかな。。咲いてから色が変わってゆくタイプのバラですね。たしかだんだん赤くなっていくんだと思います。なるほど、一粒で二度おいしい!みたいな名前なわけですね。



バンマツリの花も香り始めていました。しかしなんか今年は花のカレンダーがいっせいにめくられてく感じ。




あっという間に五月も後半、すでに初夏の陽気でこの時期何着てたのか混乱中。。気温の変化の大きさにちょっとダウン気味でしたが、緑の光を浴びたり花を見たりしてるうちにちょっと元気が出て来ました。これから梅雨、そして本格的に夏、とひかえてますもんね。うおっし!

松濤美術館・チャペック兄弟の世界

2018-05-13 13:56:39 | 雑記
宙空廊下の扉をくぐるとそこには…?

日曜美術館のアートシーンで紹介されていた、松濤美術館でやっている「チャペック兄弟とこどもの世界」。森のなかまがこの展覧会行ってみたいと言い出して、私もチャペックの「長い長いお医者さんの話」という本を買って読んでいるところだったので、ちょうどいいタイミングだね!と早速行って来ました。松濤美術館はずいぶん前に一度行って、その建物自体にも大変魅かれた美術館です。



受付の方に森のなかまが「この建物も楽しみなんですよね」というと、首に下げる撮影許可の札をご親切に貸してくださり、展示室と作品以外の所ならOKということで、ありがたく写真を撮らせていただきました。言ってみるもんだなあ。。



まずは外観。まるで堅牢なヨーロッパ中世の要塞兼お城という感じ。



上の写真の左手にある影になっているところに謎の吹き抜けがあり、金網の下が見えます。

それではいざ中へ!


松濤美術館は中空で円形の吹き抜け構造になっていて、上は空



なんと下には噴水…!

この建築、当初の予算を上回るものになったそうですが、なんとかかけあって倍近くの予算をとることに成功したそうです。本当にユニークで美しい、それだけの価値はある美術館だと思います。






この絵とパネルの前で写真を撮れるようになっています。いまどき〜!



階段もなんともいい感じですね。






一階の丸窓からは和風庭園が見えるようになっています。設計した白井晟一さんは茶室なども設計したことがあるそうです。納得。



吹き抜け部を通る渡り廊下は遊びごころ満載。



見れば見るほどおもしろい



下を向けば噴水



仰ぎ見れば青空…!



受付部の天井はオニキスでつくられており、光天井と呼ばれているそうです。エントランスから差し込む外光を受けてキラキラ輝くしかけです。よく考えてるなあほんとに。。



この外壁部は、当初使われる予定だった暗い感じの花崗岩に変わって、新たに見つけた韓国のソウル郊外で採れるピンク色の花崗岩を使うことになったそうです。まだ名前もなく、日本でも知られていなかったため、自ら紅雲石と名付けて日本に持ってきたそうです。めちゃくちゃ凝り性!!



手押し車をひっぱっているのがチェコの国民的作家で、ロボットという言葉の生みの親でもあるカレル・チャペック、釣竿を持って車に乗っているのが挿絵を手がけた兄の画家ヨゼフ・チャペックです。いい写真だなあ。
(※図録にあった写真を写したものです。)

展示内容は、主に兄のヨゼフ・チャペックの絵を中心に、時代を追ってゆく構成になっていました。第一次世界大戦以前から、ヨゼフが政治犯としてナチスに逮捕され、収容所で亡くなる1945年まで。弟カレルは1938年、ゲシュタポが家に踏み込んで来る以前に亡くなっていたそうです。ナチスのなした悪の特異性について、思いをはせずにはいられませんでした。
以下図録にあった言葉より。

子どもが幼少期に身につけた言葉の数が少なければ、その後の人生も多くを知ることはないはず。これが、私が考える児童文学の大事な点。子どもたちに、できるかぎり多くの言葉を、考えを、表現できる力を与えること__いいかい、言葉は、考えであると同時に、心のすべての基礎をなすものなんだ。(カレル・チャペック、1931年)

子どもたちにとって、あらゆるものは、よいもの__新しい、信頼できるもの__として力強く立ち現われ、そして、灰色がかった裏側もなければ、現実の境界も関係ないものとして深く刻まれる。(…)芸術家には、ある大きな使命が課せられている。あの失われた楽園を思い出し、色眼鏡にまどわされずに深く捉えることができ、そして直接的な表現をおこなう能力をうちに秘めている者には。(ヨゼフ・チャペック、1918年)





チャペック兄弟と子どもの世界展は、5月27日日曜日まで。美術館も一見二見三見の価値はあります。
(ただし常設展はないので、企画展をやっていない時は休館になるそうなのでご注意を)。
ご興味のある方はぜひどうぞ!

ハルジオン銀河

2018-05-01 12:50:15 | 日記
May has come!

ゴールデンウィークに入ってどこも混んでますが、いつもと変わらず空いてる元町公園。
緑が強く匂ってきました。



枝ぶりにかなり特徴があるんですが、いったい何の木なんだろう?



こちらはケヤキじゃないかと思います。上の木より枝がすんなりまっすぐのびてる感じ。



エッジのきいたシュロの葉。






ハルジオンが下から撮れる貴重な場所。木漏れ日がうまく丸ボケしてくれました。



銀河をバックに。な〜んて









山手外人墓地の門柱に刻まれていました。イギリスの詩人・トマス・グレイのThe paths of gloryという詩だそうです。
和訳探してみたら、考えてたのとだいたい合ってました。こういう思いは古今東西変わりませんね。
さびしいやら、ほっとするやら。。