かわいいでしょう?宮城県白石市の弥次郎地区に住んでいた木地職人の人たちが作り始めたこけしちゃんです。
週の中ほどは半袖でもよかったかな?と思うぐらい暑かったのに、週末にかけては冬に駆け足。
お天気はよくないけど、くしゃみ鼻水との戦いをようやく終えたのでおさんぽに。
あちこちでハロウィンの仮装した人たちを見かけるようになりましたね。
ちょっと珍しいこの写真は、受付後ろの企画室でやっていた「人工クラゲと人形たちの対話」という展示です。
そういえばしばらく前にスカイツリーのすみだ水族館に行った時、人少なめなクラゲの水槽の前で、
若い女の子が一人じっくり眺めてる光景をけっこう見かけたのを思い出しました。
さて入口を通るとどんと大きなドールハウス!細かい所までこれでもかというぐらいに作り込まれていました。
M・R・ジェイムズにアンティークのドールハウスを取り上げた怪奇小説があって、
いったいどんなものかと思っていたんですが、なるほどこんな感じだったのかな。
常設展から特別展の展示室に行く途中に小コーナーができて、そこでちょっとしたプチ特集をやるようになったようです。
これがなかなか面白くて。今回はレンチドール。以下はディスプレイにあった説明書きです。
レンチドールは1919年イタリアの北部トリノに誕生しました。
創始者、エレナ・スカビーニは自分自身の人形を製作するために夫と共に会社を立ち上げました。
社名は彼女の創作目標『Ludus Est Nobis Constanter Industria』の頭文字『LENCI』から来ています。
イタリア語わかりませんのであしからず。写真はレンチドールのハーレクイン。
ハーレクインはイタリア喜劇由来の道化師だそうで、クリスティの変わり種小説にこれを扱ったのがあって、
「クィン氏の事件簿」という恋愛話をメインに持って来た小説でした。
シューマンの謝肉祭のパンタロンとコロンビーヌというのもハーレクインの系統にあるんじゃないかな?
よく外国の小説で、仮装パーティの扮装で出て来るんですよね。
レンチドールの娘たち。ちょっと他の人形では見かけないような表情をしていて、不思議な雰囲気をかもし出しています。
レンチドールの子どもたち。・・・かわいいけど、表情がかわいくないでしょう。
でもこれが、レンチドールの子どもたちの特徴なんだそうです。
1918年、エレナは当時流行したスペイン風邪で長女を亡くし、その悲しみを癒すため作り始めたのが人形でした。
レンチドールの子どもの顔立ちや表情はこの長女がモデルになっているともいわれています。
また17世紀の彫刻家フランソワ・ドゥケスノワの子どもの彫刻など、エレナが影響を受けたモチーフは他にもあると考えられます。
・・・どうして、いわゆる「子どもらしいかわいい」表情にしなかったのかな。
ガラスの外に飾ってあった女の子。肌触りを確かめてみて下さいと書いてあったので、さわってみました。
フェルトの型押しが特徴なんだそうで、やさしいはだざわり。
しかしはまるとやばそうなレンチドールであります。お金も心もうばわれちゃうぜ…!
さて今回の企画展示の「Kawaiiこけし展」。これがまたとてもよかった!!
こちらは現代のこけしたち。色んな作風の作家さんたちがいるんだそうです。
木地職人というと昔は男の人が主だったと思うんですが、今は女性も多いそう。うんうんわかる〜
これなんかちっちゃくて、おもちゃらしさがいっそう際立ってますね。
この子の満面の笑顔が気に入ってしまいました。にーんまり
伝統のこけしたち。地域ごとに分かれた展示になっていました。
こちらは南部、岩手県花巻市や盛岡市あたりのこけしたちです。けずりたてのような白木に塗られた色がきれいですね。
木地山。秋田県湯沢市木地山のこけしたち。地域ごとに表情が少しずつ違うんですね。
こけしといえば温泉地のお土産もの。たしか宮本常一さんの本では、
冬期の農閑期に体を休めるため温泉地に、近在の農家の人たちが集まるので、その人たち向けに売っていたらしいです。
木地職人の本業は器づくり。もともとは山地を移動しながら暮らす人たちだったようです。
宮城県遠刈田新地のこけしたち。パステル色背景の水玉もようにこけしがよく映えてました。さすが見せ方のプロの仕事だよねえ。
山形県肘折温泉のこけしたち。東北地方がふるさとのこけしたち。あー、、温泉行きたくなってきたよ。。。
写真に撮ったのはほんの一部で、他にもまだいっぱいこけしたちがいました。
地域ごとに表情など見ると、ほんとに面白いんですよ。『Kawaiiこけし展』は11月27日まで。
おまけ。
今日でもう終わってしまったようなんですが、イベントで文豪ストレイドッグスというアニメのスタンプラリーの展示があって、
昔の文豪たちをモデルにした、異能力対決バトルするみたいな話で、設定がずいぶん面白いんですね。けっこう若い人が来てた。
で、アメリカ陣にラブクラフトがいたんですが、なかなかカッコよく描かれていて、
これ見たらラブクラフトも喜んだんじゃないでしょうか。
・・・しかしまさか百年後に、世界中で自分の小説がこうももてはやされてるとは思わんだろうて。
なんかあれ、時代を先取りしすぎた人って、結構不遇な生涯送ってるんですよね。。。
ていうかB級あつかいされがちなラブクラフトですが、百年読み続けられてるってすごくない???
能力名:旧支配者。触手のびるらしいです。
週の中ほどは半袖でもよかったかな?と思うぐらい暑かったのに、週末にかけては冬に駆け足。
お天気はよくないけど、くしゃみ鼻水との戦いをようやく終えたのでおさんぽに。
あちこちでハロウィンの仮装した人たちを見かけるようになりましたね。
ちょっと珍しいこの写真は、受付後ろの企画室でやっていた「人工クラゲと人形たちの対話」という展示です。
そういえばしばらく前にスカイツリーのすみだ水族館に行った時、人少なめなクラゲの水槽の前で、
若い女の子が一人じっくり眺めてる光景をけっこう見かけたのを思い出しました。
さて入口を通るとどんと大きなドールハウス!細かい所までこれでもかというぐらいに作り込まれていました。
M・R・ジェイムズにアンティークのドールハウスを取り上げた怪奇小説があって、
いったいどんなものかと思っていたんですが、なるほどこんな感じだったのかな。
常設展から特別展の展示室に行く途中に小コーナーができて、そこでちょっとしたプチ特集をやるようになったようです。
これがなかなか面白くて。今回はレンチドール。以下はディスプレイにあった説明書きです。
レンチドールは1919年イタリアの北部トリノに誕生しました。
創始者、エレナ・スカビーニは自分自身の人形を製作するために夫と共に会社を立ち上げました。
社名は彼女の創作目標『Ludus Est Nobis Constanter Industria』の頭文字『LENCI』から来ています。
イタリア語わかりませんのであしからず。写真はレンチドールのハーレクイン。
ハーレクインはイタリア喜劇由来の道化師だそうで、クリスティの変わり種小説にこれを扱ったのがあって、
「クィン氏の事件簿」という恋愛話をメインに持って来た小説でした。
シューマンの謝肉祭のパンタロンとコロンビーヌというのもハーレクインの系統にあるんじゃないかな?
よく外国の小説で、仮装パーティの扮装で出て来るんですよね。
レンチドールの娘たち。ちょっと他の人形では見かけないような表情をしていて、不思議な雰囲気をかもし出しています。
レンチドールの子どもたち。・・・かわいいけど、表情がかわいくないでしょう。
でもこれが、レンチドールの子どもたちの特徴なんだそうです。
1918年、エレナは当時流行したスペイン風邪で長女を亡くし、その悲しみを癒すため作り始めたのが人形でした。
レンチドールの子どもの顔立ちや表情はこの長女がモデルになっているともいわれています。
また17世紀の彫刻家フランソワ・ドゥケスノワの子どもの彫刻など、エレナが影響を受けたモチーフは他にもあると考えられます。
・・・どうして、いわゆる「子どもらしいかわいい」表情にしなかったのかな。
ガラスの外に飾ってあった女の子。肌触りを確かめてみて下さいと書いてあったので、さわってみました。
フェルトの型押しが特徴なんだそうで、やさしいはだざわり。
しかしはまるとやばそうなレンチドールであります。お金も心もうばわれちゃうぜ…!
さて今回の企画展示の「Kawaiiこけし展」。これがまたとてもよかった!!
こちらは現代のこけしたち。色んな作風の作家さんたちがいるんだそうです。
木地職人というと昔は男の人が主だったと思うんですが、今は女性も多いそう。うんうんわかる〜
これなんかちっちゃくて、おもちゃらしさがいっそう際立ってますね。
この子の満面の笑顔が気に入ってしまいました。にーんまり
伝統のこけしたち。地域ごとに分かれた展示になっていました。
こちらは南部、岩手県花巻市や盛岡市あたりのこけしたちです。けずりたてのような白木に塗られた色がきれいですね。
木地山。秋田県湯沢市木地山のこけしたち。地域ごとに表情が少しずつ違うんですね。
こけしといえば温泉地のお土産もの。たしか宮本常一さんの本では、
冬期の農閑期に体を休めるため温泉地に、近在の農家の人たちが集まるので、その人たち向けに売っていたらしいです。
木地職人の本業は器づくり。もともとは山地を移動しながら暮らす人たちだったようです。
宮城県遠刈田新地のこけしたち。パステル色背景の水玉もようにこけしがよく映えてました。さすが見せ方のプロの仕事だよねえ。
山形県肘折温泉のこけしたち。東北地方がふるさとのこけしたち。あー、、温泉行きたくなってきたよ。。。
写真に撮ったのはほんの一部で、他にもまだいっぱいこけしたちがいました。
地域ごとに表情など見ると、ほんとに面白いんですよ。『Kawaiiこけし展』は11月27日まで。
おまけ。
今日でもう終わってしまったようなんですが、イベントで文豪ストレイドッグスというアニメのスタンプラリーの展示があって、
昔の文豪たちをモデルにした、異能力対決バトルするみたいな話で、設定がずいぶん面白いんですね。けっこう若い人が来てた。
で、アメリカ陣にラブクラフトがいたんですが、なかなかカッコよく描かれていて、
これ見たらラブクラフトも喜んだんじゃないでしょうか。
・・・しかしまさか百年後に、世界中で自分の小説がこうももてはやされてるとは思わんだろうて。
なんかあれ、時代を先取りしすぎた人って、結構不遇な生涯送ってるんですよね。。。
ていうかB級あつかいされがちなラブクラフトですが、百年読み続けられてるってすごくない???
能力名:旧支配者。触手のびるらしいです。