水瓶

ファンタジーや日々のこと

横浜人形の家 その4 アフリカ・中近東の人形たち

2014-04-30 08:38:44 | 横浜人形の家
今回は中近東とアフリカの人形たちです。
中近東もアフリカも、不幸なニュースを聞くことが多くて、
一番平和なのは人間のいない所なんじゃないかと思うと悲しくなります。

・・・が、ちょっとここではそういったことから離れて、人形たちと一緒に旅をしてみましょう。
……はい、やっぱり国名わからない人形がいっぱいです。いいじゃないの、国名なんて!


エジプトの人形たちです。男の人が開いてる本は、きっとコーランですね。
エジプトのラクダはヒトコブラクダだそうです。手前の鳥はクジャクかなあ。


このお人形さんたちはヨルダンです。なんとなく服が日本の着物に似てる気がします。
頭に巻いている布も、日本の御高祖頭巾と似ていますね。くのいち三姉妹!


空色の衣装の老人はアフガニスタンです。エジプトもそうでしたが、
学者っぽい男の人が人形になっているのは、中近東以外では珍しいのでは…?


これ、どこだかわからないのですが、なんとなく北アフリカの方かなあ。。
牛に車をひかせる人、畑を耕す人、荷物を運ぶ人、何かを売る人。
暮らしぶりが見えて来る人形たち、いいものですね。


ナミビアは、アフリカの南西部にある国だそうです。
人口は少ないけれど、アフリカでは治安がいい国だとwikiにありました。
原色のカラフルな衣装がエネルギッシュです。強い陽射しにも負けません!
左手に並んだ人形、撮ってる時は気づかなかったけど、どんな人形だったろう。。


これもどこだかわかりません。真ん中の女の人が黒柳徹子さんに似ています。
右後ろの人は、金属製の鍋や食器を作ったり売ったりしてる人かなあ?


これまたわかりませんが、ジャングルに住む民族の人形ではないでしょうか。
きっと狩りをする人たちですね。古き良き、遠きアフリカ。


コートジボワールでは、今でも呪術が広く行われていると聞いたことがありますが、
これもそうした呪術や儀式をしている人の人形かも知れません。テレビとかで見たことあるある!
なまはげに似てるなあ。。。悪い子はいねが~~~


びっくりして毛が逆立っちゃいました! おもしろい顔だなあ。。。
鏡餅のようなビーズ人形も、大きな角つきカブトの人形も、何で一つ一つこんなに違うんだろう。
アフリカは人形たちも、それぞれに独特の強いリズムを持っているようです。


ガンビアの三猿たち。まるで賢者のような表情です。
すごくデフォルメしてるようなのに、すごくリアルな感じがするのはなぜなんでしょう???
こういう表現は、アフリカがずば抜けてる気がします。

写真を選んでいて、もっと一つ一つじっくり見てくればよかったと後悔しきり。
なんせいっぱいあったので、まだまだ見逃してる人形も多いのです。
国名確認がてら、また近い内行かねば…!!

横浜人形の家 その3 ヨーロッパの人形たち

2014-04-29 13:03:07 | 横浜人形の家
・・・かわいいのですが、どこの国の人形かわかりません。中途半端な紹介で申し訳ないです。。

今回はヨーロッパの人形たちです。
イギリスの衛兵やスペインの闘牛やフラメンコの人形など、
国名がすぐピンと来る感じの人形も沢山あったのですが、
ここではあまりなじみのない国の人形たちを多めに選んでみました。
国名がわからないものもありますが、のせないのも惜しい気がして。。
ちゃんと考えて撮ってれば良かったんですけど。。


この人形はすぐドイツとわかりますが、なんかユーモラスな感じで面白かったので。
健康診断でひっかかりそうな顔色をしています。ビール飲み過ぎ!


これ、わからないのです。フランスっぽいけどフランスじゃないような…?
ベルギーとかオーストリアかなあ。。


もこもこ毛皮の帽子、寒い国なのは間違いありません。
このお人形さんたちはフィンランドです。ムーミンの国ですね。


長い鼻がたれ下がったこの風貌、土着の妖精か何かかなと調べてみたら、トロールという妖精のようです。
大分雰囲気は違うけど、ムーミントロールの親戚です。深い森の暮らしをほうふつとさせます。


手前の赤い帽子の子たちはスウェーデン!そうそう、ニルスもこんな赤い帽子をかぶっていました。
そして後ろには小さなバイキングビッケ!、、、と思ったら、名札はアルメニア
でも調べてみたら、アルメニアは内陸で海がない国なのですが。。
もしかしたらバイキング人形はスウェーデンで、女の子の人形がアルメニアかも?
ヒゲモジャの上にぶっそうな武器をかまえていますが、人形になってしまえばかわいいですね。


この素材は、木を薄くけずったものでしょうか。ゆりかごでねんね♪
トウモロコシの藁の人形もそうですが、自然素材の風合いを生かすと柔らかくなります。


マケドニアというと、教科書でよく見かけた記憶が。調べたら、ここも内陸の国なのですね。
今はもうない国だと思っていたら、複雑な事情はあるようですが、ちゃんと今もありました。
なんとなくイスラム圏の影響を感じますね。光を反射しそうな白い装束が涼しげです。麻かな?


おばあさんが糸を紡ぎながらロバに乗っているのはギリシャの人形です。
他の人形にまぎれると見逃してしまいそうな地味な人形ですが、
ロバくんの顔がなんともかわいくて、気に入ってしまいました。


バルト三国の一つリトアニアと、その後ろにポーランド。
衣装に使われる色や模様など、それぞれ少しずつ違って、本当に見てて楽しいです。
調べてちょっと勉強になりました。こんな風だと記憶に残りやすいですね。

以前、外国の人形をいっぱい持ってる方がいて、あげるわよと言われたんですが、
うう~ん…いえ、いいです、、とお断りしました。
見るのは好きなんですが、古色のついた人形は、なんっか持ってるものがありそうだからなあ……


付:↓なんと森のなかまの昔の人形の家の記事によって、衝撃の事実が発覚しました。

(※転載許可もらいました)

そうです。あの小さなバイキングたちは、国をまたぐ放浪の旅をしているのでした…!

横浜人形の家 その2 北中南米の人形たち

2014-04-28 08:46:17 | 横浜人形の家
ふふふ、かわいいですね。こんな感じの人形なら、私でも作れるかも。
バルバドス・・・名前は聞いたことあったけれど。
調べてみたら、カリブ海にある珊瑚礁でできた島国だそうです。
左は探検隊風の服、右は民族衣装風。かつてはイギリスの入植地だったそうです。


ここは横浜人形の家の常設展、世界の人形のコーナーです。
今年のゴールデンウィークは、森のなかまのお休みもカレンダー通りであまり日並びがよくなく、
私の仕事の都合もあって、残念ながら泊まり旅行はなしよ、となりました。
だからせめてここで、心だけでもちょっと世界一周を・・・


この人形、どういう状況になっているかわかりますでしょうか。
ひっくり返って背中を地面につけて、激しく踊っている最中と思われます。
さすがブラジ~ル、情熱的ですね!


これ、どこだったかなあ。。国名入れはぐったので、忘れてしまいました。。。
バルバドスと似た感じがするから、同じくカリブ諸島辺りの国じゃないかと思うのですが……
素朴な生活の味わいがありますね。機織り人形がまたよく出来てるのです。


これはたしか、ペルーかボリビアです。左後ろの方にはリアルなおじさんの顔が。。。
なぜ人間は古くから人形を作って来たのだろうと考えてしまいました。


この人形たちはメキシコです。トウモロコシの藁らしい素材で作られています。
ふんわりとした色合いでまとめていい感じですね。おばあちゃんたちの雰囲気がよく出てるなあ。。


家事をする女の人たち。表情をよく見てみると、眉根を寄せてちょっとつらそうです。
うん、昔の家事は重労働だったでしょうね。。。


これはまたカラフルでかわいい、ひもでつながっている人形たち。
もしかしたら振って鳴らすベル状の楽器かも知れません。
ぽけ~んとした表情で、「え、あたちたち振るの?振られちゃうの?」と訴えてるようです。


これは楽しそう♪ ギターにハープに踊り子の一団です。
パラグアイ、サッカーが強い所ですよね。南米はどこも強そうですけど。


アルゼンチ~ン!この女の子の顔、キュートだなあ。そしてひと際濃いおじさんの顔。
スペイン風の帽子。人形で国の歴史もなんとなく伝わって来ます。


ちょっと趣が違う、アメリカ先住民ホピ族のカチナドール。
精霊をかたどった人形で、もともとは儀式の際に使われていたそうです。
日本の鹿踊や獅子舞なんかに見られる風俗と、ちょっと通じるものを感じます。

子どもの玩具として、お土産用の売り物として、儀式の道具として。
人形が作られる目的にも色々あるけれど、こうして自分たちの似姿を作ろうとする時、
あらためて自分たちの姿を外から眺めたんだろうなと思います。

日本の人形は別コーナーで、地方ごとにまた沢山あるので、最後に持って来るつもりです。
いっぱい撮ったなあ……でもこの記事、作っててすごく楽しいんですよ♪

横浜人形の家 その1 小さな人形たち

2014-04-27 08:17:10 | 横浜人形の家
しーっしっしっしっしっし♪ チキチキマシ~ン猛レース!

・・・あれ、ケンケンとこの怪人って、たしか悪役じゃなかったっけ???
主人公がどんなだったか憶えてないぞ・・・
そして後ろのこん棒振り上げてる原人ぽい兄弟。あ~、なんかいたいた!!

昨日は横浜人形の家に行きました。今やっている企画展示はガシャポン。
ガチャガチャともいう、カプセルに入ったオモチャが出て来るあれです。
テンションも高まる森のなかまに、買ってもいいけど三つまでねと釘を刺して、さあ入館です。
とにかくガシャポンに入っている人形というかフィギュアが沢山展示されていました。


ヤッターヤッターヤッターマン!オリジナルのアニメで育った世代ですのでエヘン。
毎週どんなミニロボが出て来るか、とても楽しみでした。ペンギン♪ペンギン♪ペンギン♪


正確な名称はわかりませんが、こういうのは全部ゴレンジャーと呼んでいます。
赤・青・黄・緑・ピンクが定番!……あれ?よく見るとこの黄色、スカートはいてる…?
黄色はちょっとおドジなぽっちゃり系の男の人と決まっていたのに。。。


ガンバの大冒険!姉は私がすごく熱中して見てたというのですが、なぜか憶えていません。
子どもの頃に熱中して見てたアニメなら、忘れるはずないと思うのですが。。。
でもかわいいなあ……今見てもはまりそうだなあ……


このクラリスを手に入れるために、大枚はたいた人もいそうです。
そう、心は盗んでもフィギュア盗んだらいけません。


学校シリーズ。上ばき、筆箱、ピアニカ、筆洗まで!これまたよく出来ています。

ここからはガシャポンの展示ではないけれど、小さい点で共通してると思ったので、一緒にまとめてみました。


豆粒サイズのプチ大名行列。鼻息で吹き飛んでしまいそうな小ささです。


メタルドールというオーストリアの人形。金属で作られているだけあって、小さいけれど重厚感たっぷり!


ドールハウスの台所。昔、お菓子の缶や小物などを使ってよく箱庭遊びをしました。
小さいぬいぐるみを自分に見立てて、家に住まわせて遊ぶんです。
やったことないけれど、どうぶつの森というゲームに近いのかも。


動物大行進。農場や、その周辺にいそうな動物たちのようです。これはアメリカだったかな?
鳥も細かく種類ごとに、色形ともちゃんと違えて作られています。凝ってるなあ。。。

ガシャポンは、なつかしいアニメの人形だけでなく、新しいものも沢山ありました。
多すぎて、結局写真に撮ったのは、自分になじみのあるものだけになりましたが・・・
でも、こういう小さいものを、作るのが好きな人がいるのもわかるし、欲しがる気持ちもよくわかります。
私がファンタジー書きたいと思うのと、根は同じなんじゃないかと思います。
あるシリーズのコレクションをコンプリートするということは、一つの世界を完成させることだから。

ガシャポンの展示は5月11日までだそうです。
これからしばらく人形の写真が続きます

本の思い出

2014-04-26 10:20:09 | 雑記
何か面白そうな児童書かファンタジーないかなと、久しぶりに本屋をのぞいてみました。
子ども向けの本は、サイズも装丁も色々で、眺めてて楽しいです。
そうだ、ナルニア国物語はまだ読んでなかった…!
作者のC・S・ルイスは、指輪物語を書いたトールキンと仲の良かった人なんですよね。
挿絵もいいです。一巻目が置いてなくて今日は買いませんでしたが…。

そういえば子どもの頃は、作者や挿絵を描いた人の名前は知らなかったけれど、
面白かった本は内容だけでなく、表紙に挿絵、本の重さや大きさ、手ざわりなんかもよく憶えています。
けれど年を取るにつれ、そういうのがあまり大事ではなくなって来た気がします。
本の文章が木の幹なら、それ以外の部分は、枝葉なのかも知れません。
でもやっぱり、子ども向けの本は特に、枝葉の部分がすごく大事な気がします。
目の前にある本一冊、そこには幹があって、枝葉が繁っていて、それで一本の木でした。
さあ、のぼろう!

「かたあしだちょうのエルフ」という絵本をご存知でしょうか?
昔、推薦図書になっていたぐらいの名作で、影絵のような絵で描かれています。
ダチョウのエルフは、サバンナで草食動物たちをライオンや黒ヒョウなどの肉食獣から守っていましたが、
片足を食べられて一本足になってしまい、それでも守り続け、最後は大きな木になって、
その木陰は動物たちがやすらげる場所になる、という物語です。
今はまた少し違って感じられるけれど、子どもの頃は、この本はとにかく「怖い」の一言に尽きました。
検索したら、「かたあしだちょうのエルフ トラウマ」と真っ先に出てくるぐらいだから、
皆同じように感じてたんですね。。。(黒ヒョウの絵が今見てもめちゃくちゃ怖い……
不気味な、恐ろしい、悲しい、感動する、と、いくつもの強い感情を味わいました。
これだけ強烈に記憶に残るということは、やっぱり名作なんでしょうね。

本の思い出もう一つ、ミクロくんとマクロくんという毛むくじゃらのキャラクターが出て来て、
算数の問題を子どもに楽しくやらせようとするシリーズ絵本を、親が買ってくれました。
私はこの本が好きじゃなくて、ほとんど読まなかったのですが、今も憶えている問題が一つだけあります。

《問題》ロバくんとライオンくんとトラくんとオオカミくんが川岸にいて、向こう側に渡ろうとしています。
ボートには一度に三匹しか乗れません。また、ロバくんと他の動物との二匹だけにすると、
その動物は肉食獣の本能がめざめてロバくんをおそってしまいます。
他の動物二匹以上と一緒なら、ロバくんはおそわれません。
さて、四匹全員が無事になかよく向こう岸へ行くためには、最少何回ボートで川を渡ればいいでしょう?




書いていて気がついたんですが、この問題も「かたあしだちょうのエルフ」も、
食べる生きものと食べられる生きものとの関係が前提にあります。
もしかしたら、その辺りが子どもの心に強くひっかかって、記憶に残ったのかも知れません。

(※ちなみにこの問題は解けず、正解もおぼえていないのでわかりません。)