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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

高齢ドライバー講習会

2017年07月26日 00時00分01秒 | 紹介

 70歳を超える誕生日後74歳までの運転免許更新時前には、高齢者講習が義務付けられている。8月12日を境として、それ以前の講習は3時間、旧法であり、以後、新法が適用され、講習時間が2時間となる。都道府県公安委員会から事前の通知がはがきであり、居住地の自動車学校を紹介してくれる。はがきを受け取ったならば、いくつかある自動車学校の最適場所と連絡を取り、講習を予約することになる。

 

 講習の内容は、講義、討議、運転適性検査機材の使用による診断と指導、運転実技による診断と指導である。手数料は5600円と若干高額であるが、実際に受講した感想では内容からするとまあ適正範囲かと思われる。今後、3~5年ごとに検査を受けることになる。

 

 法改正の理由は、高齢者ドライバーの運転ミスによる死亡事故の急増があり、やむを得ない措置であろう。新聞紙上では、連日、ブレーキとアクセルを踏み間違えて事故につながるケースや高速道路での逆走などが報じられている。過疎地帯での日常の交通手段がない場所では、高齢者には車という移動手段が欠かせないことも実態としてあり、高齢ドライバーに対して、単なる運転免許証の自主返納だけでは解決できない悩ましい問題もあることも事実である。しかし、だからといって、現状を容認するには、限界もある。高齢化による運転技能や、反射神経の低下は個人差があるにしても、だれしも経験することで、この制度自体は適切な手段である。

 

 講習自体が認知症の発見を未然に把握する目的があるし、講習内容もそのように意図されている。検査器具によって、ある程度自己の身体能力や反射神経が、また、実際に教習車を利用して、教習所の特定コースを走行し、指導教官の判断を仰ぎ、運転能力を把握できることは自己の思い込みをなくし、講習会当日に数値として検査結果が出ることは大変望ましいことである。検査結果を踏まえ、都道府県公安委員会から高齢者講習修了証明書が発出されるので、これをもって免許更新の必要書類となっている。

 

 誰しも、交通事故を起こすことや、被害にあうことは望んでいるわけではない。事故の原因が、高齢化によるとされるのは統計上からも明白なことで、事故割合からすれは一万分の1であっても、当事者になれば100パーセントとなってしまう。いかに確率は低くても、交通事故は無くならない。自分が加害者になることは皆無ではないので、今まで以上に注意をし、安全運転に心がけようと思った次第である。