ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

元毎日新聞記者 西山太吉さんの講演

2006年01月23日 16時21分23秒 | Weblog
密約すっぱ抜きは政府の論点すり替えにより訴追され有罪判決を受けたが、言論の自由で命を張った日本人記者を目の当たりにしたのは初めてのことだ。韓国ではハンギョレ新聞社の創設者の何人かとお会いして言論闘争をした人の意外として静謐なことに打たれたが、西山さんは74歳にしてなお血が滾(たぎ)る方であることに逆に驚いた。

講演では密約を国が行った組織的犯罪であり、隠蔽する体質は変化せず、米軍再編問題での日本の「思いやり」予算ならぬ日本の負担はひょっととして何千億になるのではないかという指摘もされた。米軍再編は実質的には琉球処分」とも明治以降の沖縄の歴史にふれながら話された。さらにアメリカの21世紀の国家戦略は中国、インドにシフトしており、日本の外交姿勢はその辺を視野に入れていないという。

「日米関係が良好なことは東アジアが良好なことだ」と小泉さんが言ったが、それではなぜ中・韓とうまくいかないのか。まったく現実に裏打ちされていない事態が横たわる。密約問題からいまの沖縄、日米関係を検証することが重要だ。


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