天之石屋戸隠れ2
宇摩説では、石屋戸隠れの現場は、宇摩に有ったとします。この舞台であったと見られる場所があるのです。
今から十数年前に、記録に残る中峰の「大元神社」を見に行った時、地元の老婦人に案内してもらっ所です。大元神社として、偶然に案内された場所ですが、不思議な場所にありました。
この上の写真の中心にある大きな家の老婦人(70~80歳)に案内して頂きました。写真の手前に一段低い畑があります。この畑の手前側が下り坂になっています。この坂の途中に在ったのです。
これだけ広い土地があるのに、大元神社は、平地ではなく、北西側の下り坂を3メータほど下りた所に在る巨石の上に木製の小さな神社が置かれていたのです。
巨石の上だから、不安定だし、拝む場所も人一人がやっと通れる場所です。入れ替わるのさえ、ままならない状況にあります。しかも、余り参拝する人が無い様子で、私は近く行かなかったように記憶します。(記憶不鮮明)
しかし、この後、案内されて、巨石の左(南)側を降りると、南側に岩がもう一つ有って、巨石に向かって斜めに立っていました。御婦人の案内のままに、斜めの石に上ると、向かいの巨石と平行に隙間がありました。
先の巨石の横幅が4メートルほどあり、斜めの巨石もほぼ同じ幅でした。だから、この巨石の隙間は、幅が4メートル、奥行き3メータほどの部屋になっています。この空間には、周囲には無いのですが、大小の割り石がありました。
上には広い場所(畑)があり、巨石には、二つに囲まれた大きな空間(洞)がある。多くの場合、古木の穴(洞)に神社が在ったりしますが、ここは、わざわざ、空間を避けて、巨石の上に神社を置くと言う不思議な祭祀でした。
広場から見えない坂の途中にある往来や祭祀に不便な巨石。この上に載せられた小さな神社。案内されたのですが、足元の悪い場所、しかも不安定な巨石の上を選んで置かれた神社は、何故か不思議に思いました。
案内してもらった老婦人の話では、自分が子供の頃に、祖父が山から担いで来て、ここに移動させたと言うことでした。たぶん、神社の統廃合令などで、小さな神社の廃止が決まったのでしょう。
諦め切れない祖父は、内緒でここに移動させた可能性があります。こう思うと、隠されたような位置にあり、納得したのですが、何故、石の洞に置かず、上に置いたのでしょう。この疑問があ残りました。
この後、何度目かの訪問の時に、畑に居る人に、「大元神社」に来た事を告げると、元は、先の大きな家の上方に在った物だと知らされました。動かしてでも残した事に余り良い評価が無かったようです。だから、参拝者もほとんど居ないのだ。
大きな家の下を斜めに左方面に登り、右にV時に戻るので、場所は、屋根の上の山に、やや、白っぽい場所辺りになります。その向うが神社の森の一部だったのかもしれません。
実は書き始めて、写真を入れようとアルバムを探したのですが、肝心な写真が抜けていました。どこかに迷い込んだようです。そこで、先にネットに載せた写真を探すと、四枚ありました。
今日はこれで説明します。一番上が中峰の畑です。中腹の山頂上部を削って平地にしたように見えます。この水平さから言えば、元は田んぼにもなったような畑です。もちろん、水は樋で来ていました。
ドラム缶に清水が流れていて溢れていたので、ペットボトルに入れて持ち帰りましたが、「美味い水」でした。横には川もあります。この平地の上部の一部は周囲に落とされたようで、崖は平坂になっています。
二枚目が、巨石と斜めになった平らな巨石(岩盤)です。先に白い雲のような、龍のようなものが飛んでいると紹介したものです。ここは不思議な霊威があるようで、破壊下らしい二人が、一年以内に死にました。
写真の人物や、私は元気ですが、私には連絡せずここに訪問した、当時の教育長と案内した人物です。この後、重機の作業が行われたので、多くが壊されましたが、大き過ぎて、これらの石は動かなかったようです。
下の二枚が、内部です。石器を思わせる形が、大きさも揃って幾つも出てきました。下が、最初に表面上の石を省いただけの状態。三枚目が5センチほど掘り下げた状態で、幾つか類似の石があること、土器片、人骨までありました。
これは、二度目の訪問時です。
最初の訪問時の肝心な写真が出てきませんでした。
この辺で、今日は終わります。天照大神の出てくるまでに、見つかれば、不思議な周囲を写真で紹介できるのですが、、、。
この平坂の石屋戸に隠れたのではないか?そのような伝承があったのではないか?そうだとすれば、洞に神社を置くと、文字通り、「石屋戸隠れ」になる。だと、洞には置けないので上におくことになる。
これが正解ではないか?
思えば、このような場所を探しに行った訳ではないが、神社と巨石を結びつけて、上に置いた先人の意図が判ったように思った。
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